おみそれ社会 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101098357

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な夢を見ているような、パラレルワールドに迷い込んだような、ちょっとズレたら日常が非日常になる怖さ面白さおかしさに満ちた11編。
    楽しく読んだ。

  • 表題作に書かれている医者の理屈は21世紀の現代ではむしろ一般化されている。改めて星新一の先見性に驚かされるばかりだ。

  • 初めての星新一だった
    ちょっと小難しくて読みにくいものもあるけど、面白かった

  • 1970(昭和45)年発行、講談社の単行本。11編。短編集。「女難の季節」主人公を罠にかける人たちが実は、というパターンは他にもあったような気がする。『手紙』最後の文章が利いていて実際にありそうと思わせる。『古代の神々』コンピュータが支配する完全平等世界。でも、向上心というか工夫というか、そういうものを完全に無くすことって可能でしょうか。

    収録作:『おみそれ社会』、『女難の季節』、『鼠小僧六世』、『キューピット』、『牧場都市』、『はだかの部屋』、『手紙』、『回復』、『古代の神々』、『殺意の家』、『ああ祖国よ』、発表誌:「おみそれ社会」読物専科44年新年号、「女難の季節」小説現代44年7月号、「鼠小僧六世」オール読物44年5月号、「キューピット」別冊文芸春秋108号44年夏、「牧場都市」小説新潮44年3月号、「はだかの部屋」オール読物43年2月号、「手紙」小説新潮44年3月号、「回復」週刊朝日44年9月5日号、

    発表誌(続き):「古代の神々」サンデー毎日44年2月30日号、「殺意の家」小説新潮44年12月号、「ああ祖国よ」ポケットパンチoh!44年6月号、

  • 昭和45年刊行。登場人物に具体的な名前があると感情移入をしてしまう。妙に生々しい。冷笑的態度はいつにも増して、いっそ冷酷なほどのつき離し方でゾッとする。そこにあるのは諦めか怒りか。『おみそれ社会』は大作のスケール感。『女難の季節』に見る女性観。エロチックコメディ『はだかの部屋』。その同工異曲か『殺意の家』。『ああ祖国よ』は余りに直截。ややもすると運命論に傾きがちな私だから『手紙』が今回の一番で、最後の一行が素晴らしくかっこいい。

  • 0019
    昭和45年刊行だけど、内容は今でも通ずるものがあるというか、まさに今これなのではという感じ。
    短編はどれも面白かったけど、今の世の中に置き換えるとまったく笑えない。

  • 一夜一ショートショートのペースで読む。
    相変わらず星新一の描く世界を覗くと、物事には色々な側面があると感じ、なんか心が落ち着く。

  • 星新一の本にしては珍しく、日本人の個人名が出てくる。そういうの、無いほうが読みやすいんだけどな。

    エヌ氏とか、そっちのほうが好き。

  • 相変わらず、氏の作品は安心して読むことができる。文字を読みたい、少し物語に溶け込みたい、そんなときに愛用できるのだ。

  • 13071

    ショートショートというよりは少し長めの作品が11編。

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著者プロフィール

1926 - 1997。SF作家。生涯にわたり膨大な量の質の高い掌編小説を書き続けたことから「ショートショートの神様」とも称された。日本SFの草創期から執筆活動を行っており、日本SF作家クラブの初代会長を務めた。1968年に『妄想銀行』で日本推理作家協会賞を受賞。また、1998年には日本SF大賞特別賞を受賞している。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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