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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101102047
感想・レビュー・書評
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映画鑑賞、原作鑑賞、再び映画鑑賞…と経てのシナリオ本堪能、一番の収穫は巻末の木下惠介本人によるあとがきか。ちなみにここで言う「映画鑑賞」は高峰秀子主演、オリジナル木下版のこと。
発行は「昭和六十二年」と記されており木下監督のあとがきにも同年87年の日付があった。この年が田中裕子を主演に据えたリメイク版が発表された年であり、昭和はこのあと一年と少しだけ続いた。昭和の二十年間を綴った作品がその昭和の幕が閉じる前にとの願いを込めるかのようにもう一度息を吹き返したというわけだ。この辺の時間軸を追ってみることも感慨深い。
このリメイク版、朝間義隆監督作品となっている。なぜ見慣れた名前なのだろうとたどってみると、そうそう、「男はつらいよ」のクレジットで脚本としてほぼ毎回名前の出てくる人だった。そういう意味では脚本家のイメージが強い。
とたんに興味がわいて来た。この勢い、果たせる道を探してみよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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