華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (1980年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (657ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104126

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華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • "華麗なる一族"
    ネーミングが秀逸すぎる。
    本当に華麗すぎるんですもの。
    「住む世界が違う」とはよく言ったもので、政財界の人々などはわたしたちの目に触れないところで違う空気を吸って生活してるんだなあと感じた。
    閨閥結婚、言葉すら知らなかったその世界に蔓延る渡世術は、「閨閥エリートの再生産」と作中にもあったように非常に「効率の良い」策略であることに違いはない。
    子どもを駒としか思ってない親の勝手でしかないけど、実際にこういう世界はあるんやろうなあ。なんか血が通ってるとは思えない。。
    妻妾同居どころか妻妾同衾というとち狂ってる環境も目が点になるわ。
    「小が大を食う」合併は実現するのか。鉄平さんの高炉計画は恙無く進むのか。続きを取る手が早る。

  • なんというひどい、どろどろとした世界なのだろう。自分も酷い扱いを受けているがこれほどではない。コンツェルンの繁栄のために政略結婚をさせられるのは昔の武家社会と同じだ。しかし現実にもあるのだろう。独裁者とそれによって虐げられて非人間的な扱いを受けている人の悲哀さがよく伝わってくる。人間の心の襞までよく分かる話だ。相子の脅しの酷さは常軌を逸している。偽善を偽善と思わない世界は政治家にもあるのではないか?この無残で可哀そうな目に遭っている人を助ける

  • まさしく華麗なる一族。
    ただ、華麗さは見た目。
    見た目の華麗さを保ち続ける事、その中で人間らしく生きていく事、そんなのが面白かった。
    華麗じゃなくていい、そんな思いで読み終わる。

  • 人物描写に舌鼓。

  • 『沈まぬ太陽』を読んで山崎豊子さんのファンになり、二作目。
    取材を基にしているという圧倒的なリアリティがこの作品も素晴らしい。それぞれのシーンでの会話の中での細かい駆け引きに至るまでリアルで緻密。
    読み応えがあります。

  • 万俵家。財力と伝統を背景に、仕事においては大介ざ銀行再編の動きで暗躍し、鉄鋼会社では鉄平が高炉作成に向けて尽力する。家庭においては、愛妾相子に妻の座で波乱を含み、官僚財政との閨閥を作り上げ、父と子の確執が起きる。
    いくつにも分かれた話のどれもが緻密で、骨太で、すごいなぁと思う。

  •  万俵大介を佐分利信が演じた映画版は既視聴済み。情景描写と感情描写が細かく文章で書かれ、明快な分、阪神銀行オーナー一族の長で現頭取の大介のアクの強さが映画版より弱められているか。また、自身の出自や境遇を映画版より明快にした高須相子も同様か。誰もが善人ではないのだが、悪人や嫌な奴と言い切るには躊躇する。こういう人物造形は著者ならでは、あるいは小説ならではかもしれない。全3巻中の1巻目。◆仕事に対する姿勢という意味で、鉄平の脇の甘さ(公私混同のきらい、根回しの準備不足と稚拙な言質のとられ方)を想起。

  • 白い巨塔が面白かったのでこちらも読んでみた。
    主人公の万俵大介は表と裏が全然違うし、愛人を自分の家に同居させるし理解を超えた人だけど何故か嫌いにはなれない魅力がある。
    世間には名門として映る万俵家にも綻びがあり、今後万俵家がどうなっていくのかとても楽しみ。

  • 楽しい。知識として知ることもあるし、昼ドラみたいなドロっとした人間模様も含まれている。先が知りたい、と次の巻も楽しみ。

  • 初めての山崎豊子。これまで敬遠してきたが、意外とあっという間に読めるので驚く。
    執筆当時の日本の姿がよく浮かんでくる。
    また、富裕層の浮世離れした暮らしが絢爛豪華に描写され新鮮で楽しい。読み味としてはとても濃厚であくが強い。くどく感じそうになるが、展開が早いのでたるまずに読める。
    まだ物語はいかにも序盤という感じで、各登場人物の生い立ちや立場や性格、その手腕が分かり始めたばかりだ。これから物語が一気に展開していくのだろうと思うと楽しみになってしまう。

  • 綿密な取材にもとづくストーリー。フィクションでありながら、半世紀近くを経て振り返ると、そんな秘話があったのかと思わせられる。貴重な小説。ただ、野心、欲心にあふれた登場人物への感情移入ができず、折角の華麗なる世界に没入できずにいる自分が残念。

  • とても読み応えのある一冊。
    女性が書いたとは思えないほど、各界の描写が細かく描かれており
    一方で女性だからこそ、細部に渡る絢爛な様子が多様な言葉で形容されている。

    さて、まだ中、下と残りの章も残っているが、どのような話が繰り広げられるのか楽しみである。

  • ドラマ放送時も原作を読んでからと思い、長年読んでみたいと思っていた作品でした。
    大企業が中小企業を飲み込む描写に山崎さんの反骨精神を感じ、同時に万俵家のホームドラマとしても楽しめました。
    父・大介と長男の鉄平との確執を読むうち、悲しいですが良い人ほど損をするものなのかもしれないと痛感させられます。
    没落華族出身の母・寧子が万俵家で受ける仕打ちも悲しいし、大介の妾である相子も、キャリアウーマンと言えば聞こえはいいですが
    結局万俵家の子供達を政略結婚させることでしか出世の道を見出せない女性に思え、時代が女性を認めてくれないことも悲しかったです。
    どの登場人物の人生も悲しくて切なかったのですが、中巻以降はもっと辛くなるみたいですね…(´・_・`)

    確かな筆致でとても読みやすく、わかりにくいところは例えが書いてあったりと
    山崎さんの力量はひしひしと感じられました。

    ただ、読みたい新作が多すぎるので
    あとは2007年版のドラマを借りようと思います。

  • 昔からある本、いつか読もうと手に取るも、あまり自分の中では盛り上がらず。財閥の一族の当主、銀行の頭取が、息子達が、事業と人としての暮らしと、なんかスッキリしない。

  • 下巻にまとめる。

  • 美馬さんエリート官僚でこの結婚ありえない。舅のために何やってんだ。山崎豊子作品てなんでこうも女はイロモノなんだろう。鉄工所の一ノ瀬親子とか猪撃ちの話はさわやかなのに性生活の話になるとドロドロ。鉄平まで爽やかに発散するらしい。なんか嫌なことあったのかな。大介みたいな家で二人のおなじみの女と毎日交わる男いるかな。万樹子の学生時代の普通の恋愛があんなに痛手になるなんて隔世感。

  • 今まで読みたかったのにチャンスがなく伸び伸びになってたけど、知り合いの人に借りてやっと読み始めたー。

    山崎豊子さんの本は『白い巨塔』以来だけど、やっぱりこの人の本は面白いわー。
    気がつくと100ページとか読んでて、読み始めるとすぐ話に入り込める。

    万俵家のビジネスと一族の2つの軸が、丁度よく次々に展開されて飽きずに読めた。

    それにしても、すっごい世界にお住まいで、見えぬところでいろんなゴタゴタがあるのねぇー。

    大介の目論む合併計画と、鉄平の会社が上手く高炉を建て軌道に乗るか、鉄平は祖父と寧子の子なのか、相子はどうなっていくのか、これからの話が楽しみー。

    希望としては、万俵家を采配してる相子がどん底に落ちればいいんなぁーと思うんだけど。。。。

  • 時代背景や世代を超えた今でも、実にリアルで面白すぎる!

  • 初山崎豊子作品。有能だが下卑た人間が多い。銀行員の悲劇、惨状も描かれている。最後まで読んで、その思想を味わいたい。鉄鋼会社の一之瀬父子がすがすがしい。

  • 一気読み!
    歪んだ家族関係、人間関係が今後どう動いていくのか楽しみ。
    中巻へ続く

  • 一気に読み上げてしまいました。

    結局、世の中悪人が勝つという終わり方でしたね。現実世界でもそうなのかもしれません。善人悪人論の前に、登場人物の権謀術数に素直に感動しました。

    巧みな心理戦は、大いに参考にすべきです。
     

  • 山崎豊子の本初めて読んだ。社会派の小説を読みたいと思っていたら、よく行く飲み屋の人がくれたのがきっかけ。
    すごくおもしろい(笑)こういう作家がすごく取材していて、リアルな内容に仕上がってる作品は本当に好きだなぁ~。
    昭和40年代頃の話らしいけど、こういう閨閥によって企業や一家を大きくしていくというようなことは過去なんて特にそうだろうけど、現代でも行われているんだろうなぁ。万俵コンツェルン恐ろしいわ本当に(笑)
    結婚した息子や嫁は、結婚しても誰も幸せそうではないが。。。
    この本読んだら大臣の権限ってやっぱすごいんだなって思ったけど、なんか現代の政治見てるとマスコミなんかに糾弾されていて、すごみを感じない(笑)
    それに引き換え、メディアには出てこないけど、官僚はおそろしくキレ者ぞろいなんだなと改めて感じた。特に財務省。この本でいう大蔵省。
    まぁこの本で妻妾同衾の万俵頭取のイカれた感じがすごいね(笑)寧子かわいそう~。
    中巻に期待!!

  •  山崎豊子『大地の子』につづいて、今回は製鉄所つながりで『華麗なる一族』を読みすすめる。こちらの小説もノンフィクションのように真実味を感じさせてくれる。今回の銀行にも当てはまるが業界の取材に手抜きがないため、うそ臭さやうすっぺれさはなく重厚な深みがある仕上がりになっている。読み応え十分。

  • 日本が社会主義国だった頃の話。
    当時の政財界の様子はよく伝わってくる取材力はさすが山崎豊子だが、人物像は悪者理想主義者ニヒルとやはり古びてる感じなので小説としてはちとしんどい。

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