華麗なる一族(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3784
感想 : 307
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104126

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めた。もう文体から面白い。「ネタバレで台無しになるような小説は元から大した価値はない」などと普段は過激なことを言ってるんだけど、この小説はネタバレされたくない笑
    そのくらい面白い(?)
    ぱっと見お堅い文章なのに序盤からこんなに引き込めるリズムの文章を書けるのはさすが。ついでに聞いてもいない業界事情をこれでもかと語り続けるところもさすが。一文がやたら長くてくどいにもかかわらず、表現力が高すぎてそれをまた別の魅力に変えてる。こんな文章書けたらすごいけどもう一般人と会話するのは退屈でしょうがないだろうな
    読み終わったらまた追記。

    読み終わった。やばいオモロすぎる。もっと早く読めばよかった。山﨑豊子天才か?

  • 華麗なる一族
    著作者:山崎豊子
    発行者:新潮文庫
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    富と権力をめぐる人間の欲望と愛憎劇。

  • 銀行間の乗っ取り合戦かと期待して読み始めたが、どろどろとした男女関係、親子関係の話が主なので、好みに合わず、挫折。

  • 白い巨塔が面白かったのでこちらも読んでみた。
    主人公の万俵大介は表と裏が全然違うし、愛人を自分の家に同居させるし理解を超えた人だけど何故か嫌いにはなれない魅力がある。
    世間には名門として映る万俵家にも綻びがあり、今後万俵家がどうなっていくのかとても楽しみ。

  • "華麗なる一族"
    ネーミングが秀逸すぎる。
    本当に華麗すぎるんですもの。
    「住む世界が違う」とはよく言ったもので、政財界の人々などはわたしたちの目に触れないところで違う空気を吸って生活してるんだなあと感じた。
    閨閥結婚、言葉すら知らなかったその世界に蔓延る渡世術は、「閨閥エリートの再生産」と作中にもあったように非常に「効率の良い」策略であることに違いはない。
    子どもを駒としか思ってない親の勝手でしかないけど、実際にこういう世界はあるんやろうなあ。なんか血が通ってるとは思えない。。
    妻妾同居どころか妻妾同衾というとち狂ってる環境も目が点になるわ。
    「小が大を食う」合併は実現するのか。鉄平さんの高炉計画は恙無く進むのか。続きを取る手が早る。

  • なんというひどい、どろどろとした世界なのだろう。自分も酷い扱いを受けているがこれほどではない。コンツェルンの繁栄のために政略結婚をさせられるのは昔の武家社会と同じだ。しかし現実にもあるのだろう。独裁者とそれによって虐げられて非人間的な扱いを受けている人の悲哀さがよく伝わってくる。人間の心の襞までよく分かる話だ。相子の脅しの酷さは常軌を逸している。偽善を偽善と思わない世界は政治家にもあるのではないか?この無残で可哀そうな目に遭っている人を助ける

  • まさしく華麗なる一族。
    ただ、華麗さは見た目。
    見た目の華麗さを保ち続ける事、その中で人間らしく生きていく事、そんなのが面白かった。
    華麗じゃなくていい、そんな思いで読み終わる。

  • 人物描写に舌鼓。

  • 昔のはなしなのか、現代にも通ずるものなのか、その世界にいる人に聞いてみたい。
    相変わらず細かい描写で、情景がはっきりと浮かんで来る。どんどん引き込まれていく。

  • お正月に伊勢志摩でおいしいもの食べたいと思えるお話。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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