華麗なる一族(中) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104133

感想・レビュー・書評

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  • 2018年2月10日、読み始め。
    2018年2月25日、読了。

  • あらららー。
    鉄平やばいねー。窮地に陥ったねぇー。
    でも、何か自業自得な気もしないでもないけど。。。

    どこの銀行からどれだけ融資してもらうかも分からないのに、高炉建設始めちゃったり、大口の取り引きがキャンセルになるようなマズイ事態をも考慮せず、あまりの情熱に突っ走り、資金調達も出来ず、銀行が建設一時中止した方が良いと言っても聞かず、突貫工事に踏み切っちゃう。
    ちょーっと勝手すぎな感じがするのは私だけ?

    こーんなどん底にはまりこんでしまって、下巻では巻き返せるのかなぁ。
    私としては、阪神銀行が他の銀行に乗っ取られ大介が落ちぶれ、鉄平に頑張ってもらいたい。

    二子にも幸せになってもらいたいし、相子が万俵家から追い出したいし、鉄平の出生の真実も知りたーい。

    下巻が楽しみだ!

  • すごい熱量

  • 阪神銀行のオーナー頭取にして万俵財閥の総帥である万俵大介を中心とした万俵家をめぐる物語。長男が実質的に経営する特殊鋼会社を犠牲にしての「小が大を食う」銀行合併、妻妾同衾の乱れた私生活、次々と不幸を招く閨閥結婚など、「華麗なる一族」の裏のドロドロとしつつも深い人間ドラマが描かれている。
    全3巻とボリュームは結構あるが、一人一人の登場人物のキャラクターが立っていて、その濃い人間模様の描写に惹き込まれた。正直、「華麗なる一族」に生まれなくてよかったと感じた。

  • ますます溝が深まる大介さんと鉄平さん。
    どうしても鉄平さんに肩入れしてしまう。
    次で最終巻だけどなんだかこのままだとお互いにとってハッピーエンドにはならなそうだなぁ。

  • 2巻目に突入し、事態が動き、俄然、面白くなってきた。特にこの中巻の最後のほうの動きと事件。このままいくと、阪神特殊鋼はあぶない。
    複雑な感情が世の中を動かすか?と思うと釈然としない気分。

  • 途中でウィキペディアで最後を知ってしまい、一気に読む気がなくなってしまった。。。

  • 中巻もすごくおもしろくてサクサクと次が気になって読み進めてあっという間に読んでしまった。
    ただ、中巻は相子の度が過ぎていて、読んでいるこっちも腹が立ってきた(笑)
    ああいう女マジ見ていてムカつくけど、はっきり言えない寧子も腹立つし、相子をかばう万俵頭取も腹が立つ(笑)
    こんな家庭で育ったら銀平のようにニヒルにもなるわ(笑)
    まぁあと中巻は本当に鉄平がいたたまれなくていたたまれなくて、それでもガッツのように抗ってるのを見ると、三雲頭取じゃないけど、読んでいるおれまで鉄平を応援したくなってきた(笑)
    下巻は本当に相子消えねぇかな~っていうのと、鉄平の高炉が完成してマジ成功しねぇかな~っていうのを期待して読もうと思う(笑)

  • まさしく華麗なる一族。
    ただ、華麗さは見た目。
    見た目の華麗さを保ち続ける事、その中で人間らしく生きていく事、そんなのが面白かった。
    華麗じゃなくていい、そんな思いで読み終わる。

  • 上巻で,読みの甘かった経営者たちが落伍していく姿を,読者の私は,一種自業自得だと冷静な眼で読んでいたが,中巻になってその落伍者候補が準主人公の鉄平に移る。

    張り巡らされた万俵大介のクモの巣の糸に,鉄平や鉄平の旧知の仲で多大に支援してしていた三雲頭取がまんまとひっかかり,もがけばもがくほど強く絡まり,身動きが取れなくなる。

    清らかなため理想を突っ走るようなどこか坊ちゃん坊ちゃんが抜けていない鉄平,物事を俯瞰して見ることはできているものの,日銀出身で市中の熾烈な争いに揉まれ慣れていない三雲頭取。
    2人とも甘いなとは思いつつも,中巻を読み進むにつれ,つい思い入れしてしまう。
    そして上巻で奈落の底に突き落とされていった経営者たちの苦しみを私も我がことのように感じるようになる。

    本当に見事なストーリー運びだと思う。

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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