沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

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著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (2001年12月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104287

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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 小学生のころ、この事故の生存者発見のニュースを別の空港で見ていたのを思い出す。
    この巻はまるでノンフィクション。事故の惨状、遺族の苦しみにたじろぎながらも一気に読んだ。巻末の章はとても切ない。

  • この第3巻は本当に読むのが苦しくて、途中で読むのやめてしまおうと何度か思った。
    文章の一文字一文字が生々しくて、その現場に居合わせているかの様な感覚に陥った。

    事故当時、私はまだ幼くこの未曾有の飛行機事故の事を知らないので、読みながらウィキペディアで事故の事を調べたんだが、物語はかなり忠実に再現してあるので著者の取材力とそれを書き上げた所に凄さを感じた。

    にしても、日本って危機管理に対して脆い。この物語の時代から今現在に至るまで、何ら変わってないに等しい。その良い例が3.11の東電だったり。。。

    最後に今、テレビつけたら羽田空港を離陸する大韓航空から出火したと速報と映像が入って、前身に鳥肌が立っている。

  • 日航機墜落事故がテーマである本作の佳境ともいえる第3巻。
    500名以上の死者を出した前代未聞の航空機事故の生々しい描写と様々な立場におかれた関係者たちの心情などがリアルに書き綴られており、涙をぬぐいながらの読了となった。

    官僚体質から脱却できない企業が引き起こしてしまったこの事故は、なるべくしてなってしまったとしかいいようがない。

    広義で「人」がテーマであろう本書を読み進めるには、相当の覚悟が必要だ。それくらい重い。でも「人」とはなんだろうと改めて考えさせられる内容でもある。

    多くの人にこの本を読んでもらい、人として…の心意気とは何か?を考えて欲しいと思った1冊。

  • 日航機墜落事故が起こったのは、
    息子を妊娠したことがわかったころだった。
    TVや新聞から映し出されるあまりにも悲惨な事故の様子に
    妊娠中の私を夫が気遣った。
    その事故から2年後に生まれた娘が、何をきっかけに関心を持ち出したのかわからないが、日航機墜落事故について調べだした。
    この作品も息子→娘→私の順にバトンタッチし読み進めたものである。御巣鷹山篇だけでも読んでと娘は私に言い、息子は読むなら1巻からという。はやくこの3巻にたどり着きたくて必死に読み進めた。本当に読んで良かった。御巣鷹山の日航機事故は、決して
    忘れてはいけない事故。遺族の方の想い。事故の悲惨さ。遺族係として、遺族の方と真摯に向き合う主人公恩地元。
    日航機事故とこの作品は一生涯、忘れることはないだろう。
    事故のことを知らない世代も娘のようにこの作品を通して
    日航機事故を知ってほしい。

  • 日航ジャンボ墜落事故のドキュメンタリーである。
    映画版も見たが、重厚なストーリーは文庫本のほうが表現の幅が広く
    久々に貪るように一気に読んでしまった。
    私も機会があれば、慰霊登山に赴きたいと思っている。

  • 520人の犠牲者を出した御巣鷹山航空機墜落事件。遺族たちのそれぞれの悲しみと絶望、葛藤を描いている。遺族たちのケアを会社から命じられた者たちの視点を介して話が進む。あまりにリアルな内容で、読んでいてものすごく、苦しい。苦しいが、知っていなければいけない史実に基づいた作品であるので、今回読めて良かったと思う。

  • 「沈まぬ太陽」全5巻の中心的な「御巣鷹山編」。
    1985年8月12日発生したJAL123便墜落事故について、加害者(JAL)の目線、被害者の目線できちんと表現されています。
    被害者側はご遺族の方を含め実名で登場されている点は、事故当時高校生だった私の記憶をよみがえらせました。
    私の人生のなかでもワースト3に入る事件・事故です。

  • 2017.01.19
    2巻までは色々な場面、人物に描写が移る意味が分からなかったが
    3巻に来て、これまでの様々な描写があることでものがたりに立体感と臨場感を感じた。
    驚きと共に、作者の事実を明らかにするという
    並々ならぬ熱意を感じた。
    これまでのスローペースが嘘のように一気読み。
    続きが楽しみです。
    ♪keita sano keita sano

  •  御巣鷹山 日本航空123便墜落事故についての詳細「実は、事故機の墜落原因について、聞捨てならない重大な話を仕込みましてね・・・墜落の真相は、自衛隊がミサイル発射訓練に使う標的機が、たまたま、飛行中の○○航空123便の尾翼に激突したためらいしい・・・」については本書P153に記載がある。生存者の話では墜落後、あちこちで子供や女性の助けを呼ぶ声や唸り声が聞こえていたと謎の証言あり(これについては墜落後、乗客は即死の状態であったはず)どちらも都市伝説化している。3巻については恩地のはなしは前進していないぽぃ。

  • フィクションではあるが初めて日本航空123便墜落事故の実情を知れた。
    昔から夏になるとニュースで鎮魂祭が報道されていたが、よくわかっていなかった。
    この小説を通じてどのような事故であったかを少しは理解できた。
    最近度々起きている飛行機の事故はこれと同じ状況を作っているのだと考えると哀しさを感じた。

  • 御巣鷹山の悲劇。

    毎年お盆の時期、このニュースを耳にするたびに心が痛む。

    あまりにも多くの人が不幸になりすぎ。

  • 十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は520名――。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻!

  • 舞台は御巣鷹山へ。
    読んでて非常に苦しいのと、自分がこの世紀の事故についてどれだけ無知だったかを痛感。
    読み進めながら色々検索して読んだり映像見たりしている。
    いまさらながらに知った事故の甚大さ、小説の面白さより知らなかった事実の多さに衝撃と悲哀。
    恩地さんはひたむきに向き合い続ける。

  • 第5巻でまとめて

  • この事故はリアルで知っているだけに涙なしには読めない。明日は我が身って感じ。JAL、今はこんな会社じゃないことを心から望む。堂本、行天、古溝、てめえら人間じゃねえ。企業人である以前に人間であれ!

  • 奥深いよね、山崎豊子さんの小説は。

  • 細かなことろまで綿密な取材をし、小説というジャンルで発表しているが、これを書きたいと思う執念が伝わる、そんな作家はジャーナリストのようですね。
    しかし文中に出てくる悪役となっている人は本当に悪役たる人物だったのか。これを読んだ本人はどう考えるのかを考えてしまうがそこは小説であり、悪も必要だろう。作者は批判を重々承知で書いていると思うが、相当の反発があったのではないだろうか。
    あと、飛行機に乗ることを躊躇してしまう生々しい表現。この小説には必要なんでしょうけど読んでいるだけでも辛い。作者は取材の中で相当辛い目にあわれたのでないだろうか。
    あらゆる面において作者の信念に脱帽ですね。

  • 御巣鷹山の日航機話

  • 痛々しくて、読むのをためらう。

  • レビューは最終巻で。

  • 今年は、終戦70年の年であるが、その8月15日の前に、8月12日30年前の出来事を思い出した。

    そう、昭和60年、御巣鷹山、日航機墜落事故である。
    ノンフィクションで被害者の遺族の本名が、そのまま使われている。
    そして、題名の「沈まぬ太陽」のモデルもそのままの名で描かれているが、世話役係では無い。

    その当時、余りの悲惨さのニュースに、ビックリした。
    本になって、読んだが、今一度、読みなおしてみた。
    目のあたりの悲惨さは、終戦当時の事を、新聞の記事で読んだのと、違いのないのでは、、、と、思いつつ、いつものように、本が読み進まない。

    唯一、戦争と違うのが、保障問題である。
    2人の子供の保証額が、6000万円と、日航の保証問題を扱う社員が、感情も無く、言いきる所に、やるせなさを感じる。
    哀しい出来事で、遺族たちの生活も、この日を境に、一変したのである。

    30年の長い月日に、遺族も、年齢を重ねて、御巣鷹山に、上るのも、大変であろうと、思う。
    テレビで、気持ちの整理をして、30年を区切りに終えたいと、述べている杖を持った高齢者を見て、何度も、この山に、通われ、涙したのだろうと、胸を熱くした。

    子を持つ親としても、又、愛する人を亡くした人の気持ちが、ひしひしと伝わって、読み終えるのに、時間がかかってしまった。

    3月11日の東日本大震災も然りだが、風化しないで、次の世代に、伝えて行かないと、行けない出来事だと、思う。

  • これが所謂、日本航空123便墜落事故を題材にした話か。
    すげえリアル。てかひどいね。責任を取りたくない感じとか、遺族に対するナメた対応とか。保守的な体質の日本らしさがすごく出てるね。何か国民航空の社長が、遺族の家を謝罪しにまわって、罵声を投げかけられるのを読んでいたら、311の時の菅直人を思い出した。
    てかNAVERのまとめで当時の墜落事故の写真とか新聞とかまとめられてるけど、マジえぐいですねこれは。閲覧注意だわ。
    wikiにめっちゃ詳しく載ってるとか思ったら、歌手の坂本九ってこの墜落事故で亡くなったのかよ。当時おれ3歳だから、全然知らなかったな~。
    4巻での国民航空の新体制に期待。

  • 壮絶。
    読み始めた昨日ぐらいから、夜一人になるとふとこの事件のことを考えてしまう。
    読了後、ふと考え込み、著者がいくつか疑問を投げかけているような気がした。それほどまだ完全には究明できていない事件なのだろう。
    youtubeで当時のニュース映像をみて、現場の衝撃映像を確認。

    合掌。

  • どこまでがフィクションなのか。J◯Lもお国もほんとイヤになる。
    でも実は陰謀説についての記述を期待していたりして。

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沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)の作品紹介

十年におよぶ海外左遷に耐え、本社へ復帰をはたしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は五百二十名-。凄絶な遺体の検視、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻。

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