沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104287

感想・レビュー・書評

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  • 御巣鷹山の日航機話

  • 痛々しくて、読むのをためらう。

  • レビューは最終巻で。

  • 今年は、終戦70年の年であるが、その8月15日の前に、8月12日30年前の出来事を思い出した。

    そう、昭和60年、御巣鷹山、日航機墜落事故である。
    ノンフィクションで被害者の遺族の本名が、そのまま使われている。
    そして、題名の「沈まぬ太陽」のモデルもそのままの名で描かれているが、世話役係では無い。

    その当時、余りの悲惨さのニュースに、ビックリした。
    本になって、読んだが、今一度、読みなおしてみた。
    目のあたりの悲惨さは、終戦当時の事を、新聞の記事で読んだのと、違いのないのでは、、、と、思いつつ、いつものように、本が読み進まない。

    唯一、戦争と違うのが、保障問題である。
    2人の子供の保証額が、6000万円と、日航の保証問題を扱う社員が、感情も無く、言いきる所に、やるせなさを感じる。
    哀しい出来事で、遺族たちの生活も、この日を境に、一変したのである。

    30年の長い月日に、遺族も、年齢を重ねて、御巣鷹山に、上るのも、大変であろうと、思う。
    テレビで、気持ちの整理をして、30年を区切りに終えたいと、述べている杖を持った高齢者を見て、何度も、この山に、通われ、涙したのだろうと、胸を熱くした。

    子を持つ親としても、又、愛する人を亡くした人の気持ちが、ひしひしと伝わって、読み終えるのに、時間がかかってしまった。

    3月11日の東日本大震災も然りだが、風化しないで、次の世代に、伝えて行かないと、行けない出来事だと、思う。

  • これが所謂、日本航空123便墜落事故を題材にした話か。
    すげえリアル。てかひどいね。責任を取りたくない感じとか、遺族に対するナメた対応とか。保守的な体質の日本らしさがすごく出てるね。何か国民航空の社長が、遺族の家を謝罪しにまわって、罵声を投げかけられるのを読んでいたら、311の時の菅直人を思い出した。
    てかNAVERのまとめで当時の墜落事故の写真とか新聞とかまとめられてるけど、マジえぐいですねこれは。閲覧注意だわ。
    wikiにめっちゃ詳しく載ってるとか思ったら、歌手の坂本九ってこの墜落事故で亡くなったのかよ。当時おれ3歳だから、全然知らなかったな~。
    4巻での国民航空の新体制に期待。

  • 壮絶。
    読み始めた昨日ぐらいから、夜一人になるとふとこの事件のことを考えてしまう。
    読了後、ふと考え込み、著者がいくつか疑問を投げかけているような気がした。それほどまだ完全には究明できていない事件なのだろう。
    youtubeで当時のニュース映像をみて、現場の衝撃映像を確認。

    合掌。

  • どこまでがフィクションなのか。J◯Lもお国もほんとイヤになる。
    でも実は陰謀説についての記述を期待していたりして。

  • 日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落。500人以上の死者を出す大惨事となった。本社に戻されていた恩地は遺族のお世話係に任命され、事故の悲惨さばかりでなく、残された遺族の壮絶な有り様を目の当たりにする。しかし彼は持ち前の生真面目さと、他人の気持ちを尊宅する性格で、徐々に遺族にも受け入れられていく。自分としてもあの事故は強烈に記憶されており、本を読み進めるのも辛い感じであったが、実に良く書かれている。会長室編に続く。

  • 事故の惨さ、国民航空の誠意のない対応、遺族の気持ち、悔しい気持ちで読みました。
    何度も涙しそうになりました。
    恩地さんの誠実さには頭が下がります。

  • 2014

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著者プロフィール

山崎 豊子(やまざき とよこ)
1924年1月2日 - 2013年9月29日
大阪府生まれの小説家。本名、杉本豊子(すぎもと とよこ)。 旧制女専を卒業後、毎日新聞社入社、学芸部で井上靖の薫陶を受けた。入社後に小説も書き、『暖簾』を刊行し作家デビュー。映画・ドラマ化され、大人気に。そして『花のれん』で第39回直木賞受賞し、新聞社を退職し専業作家となる。代表作に『白い巨塔』『華麗なる一族』『沈まぬ太陽』など。多くの作品が映画化・ドラマ化されており、2019年5月にも『白い巨塔』が岡田准一主演で連続TVドラマ化が決まった。

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