- Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101104324
感想・レビュー・書評
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(上下巻合わせてのレビューです。)
久しぶりの山崎豊子。やっぱりテッパンです。
姉妹3人の遺産相続にからみ、その周囲も巻き込んだドロドロ劇に
読み手である自分もあっという間に飲み込まれていきます。
山崎豊子のやり口が分かっているだけに、何となく先の展開が読めてしまいますが、
それでも面白い小説であることには変わりありません。
眠い目をこすって、あっという間に読んでしまいました。
残念なのは、著者がもう亡くなってしまっていて、
こんなにも素晴らしい小説にも作品数が限られているということ。
もっともっとたくさんの小説を生み出して欲しかった。。
全ての作品を読み切るのがあまりにもったいないので、
チビチビ読み進めることとします。 -
最後の最後での大どんでん返し。後書きでも書かれているが著者は緻密に取材を重ねてこの作品を仕上げている。それだけに登場人物それぞれの遺産に対する執着とそれを覆す伏線が見事に仕込まれている。読了後に晴々とした感じと共に興奮と衝撃が続いている。
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前半から中盤は若干読みづらかった部分もありましたが、最後の終わり方が爽快でした。
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2日で一気に読み終わった。山林の話は複雑で難しそうだったけど、当時の大阪の情景や名家の生活ぶりを楽しめた。最後はスカッと…かな?女系に生まれた3姉妹の執念を恐ろしいと思っていたけど、長年軽んじられてきた3姉妹の父の執念にも身震いした。
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下巻になって勢い落ちました。山林とかどうでもいいんだが、、最後は予想つく展開です。死んだお父さんが、藤代の別居とか、三女の結婚にも口出してたけどそんなの聞く必要ないのではと気にはなりました。
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一気読み。
女はほんと怖いな〜。常に誰かが何かを企んでる家やだな。庶民で良かった。 -
下巻一気読み。ラストはまるで法廷ミステリーのような鮮やかなどんでん返し。面白い!
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おもしろかったー
大地の子から豊子の本にはまり、今回も沈まぬ太陽等みたいに固い内容かなと思って読んだけどこれは違った。女+大番頭のどろどろの物語。
関西弁が心地よく、リズミカルに読み進められた。一人一人のキャラクターが濃くて、いやらしくて、でも何だかんだ憎めないのはこの文体の効果かな?豊子の関西を舞台にした本をもっと読んでみたい。