白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)

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著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (2002年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104331

白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 唐沢×江口のドラマ再放送に触発されて、初・山崎豊子。
    話の流れも結末も知っているのに、こんなに続きが気になって、ワクワクするなんて。すごいなっ(興奮)
    登場人物は皆少しずつドラマとはイメージが違うけれど、これはこれで、時代背景を感じられてイイ。
    医者という職業、大学病院という場所、特別で高尚だと想像してしまう世界だからこそ、生々しく人間臭い欲望が静かに渦巻いている様が、非常に興味深い。
    何が正義なのか、正義なんていうものが存在しうるのか…さぁ、二巻読もう。

  • ドラマ(唐沢さんのときの)を見てました。面白いと思ったのに、原作の巻数に圧倒されて手を出せずにいましたがついに読み始めてしまいました。まだ一巻しか読んでないですが、すでに面白い。続きが楽しみです。個人的には時代を感じさせる医療用語が興味深い。基本的にドイツ語なのですね。また、老人病という表現があったり、病院でスパスパ煙草を吸っていたり、現代とのギャップが面白いです。それでも、今読んでも生々しさを感じられるのだから山崎豊子さんの表現力には感服させられます。

  • とにかく物凄く質量のある文章である。そして物凄く質量のある作品である。

    文章の構成が立体的で、文の裏にその一文を立証する複数の文があるよう。そして一文一文が樹形図のようにつながっていると思えた。その「厚み」は元新聞記者であるところの作者の取材力が成し得たものだと思うのだけれど、そのボリュームが半端じゃない。だからこそ「白い巨塔」が圧力を持ったものとして立ち憚る姿を読者が感じられるのであって、この作品を最近の小説でよく見かけるペラペラの文章で書いたら張りぼての「白い巨塔」になってしまうと思う。(勿論ペラっとした作品には共感しやすいとか、別の良さがあるが)

    その読者と同じように聳え立つ白い巨塔を目前にしているのが柳原先生だと思う。他の登場人物が良かれ悪しかれ背筋をピシリとしているのに対して柳原先生は何ともフニャフニャである。だからこそ終盤での柳原先生の決断が裁判で証言以上に大きな意味を持っていると思う。私は彼が正しい証言をしたことに拍手を送ったが、同時に
    「え?君はそれで大丈夫?」と、フニャ部分がなくなったことでこの人はやっていけるのかとも思った。

    話の結末で彼は無医村に行くという選択をする。里見先生がいうようにそれは何百人の命を両肩にそのまま預かるようなことで、生易しいことではない。彼が法廷上で正しい証言をしたことが「医者としての倫理観」を通すためのワンステップだとするなら無医村での診療はそこから2ステップ3ステップ……ずっと先まで続く険しい道だと思う。

    正直、それまでの彼は頼りない人という印象があったけれど「無医村に行く」というストイックな選択は(たとえ大学病院に残れないという消極的な理由が一部あるにしろ)私にはできないなあ……。読み終えたあと、そんなことを考えながらよく見たら「そもそも私は医学部に入れる頭がない」とか、白い巨塔が立ちふさがる以前の問題が山積していることに気づいたのだった。

  • 安定感がある。医学の世界を覗き込んでいるような迫力があり、展開も早いので飽きさせない。

    医学界の中での最大の関心が、人命救助だけではなくそれ以上に、縦割り横割りの不思議な人間社会があることを知って驚いた。そんな異世界がこんなに身近にあるとは。

  • 2017/03/16
    読み始めてから間が空いてしまったけれど、一応読み終えた。大学病院の教授の座を射止めるのはこうも大変なことなのか。そんな中で里見のように一心に研究に励む男もいる。それにしても、それぞれの心理描写が細かく書かれていておもしろい。早く続きが読みたいなー。

  • 孤高の太鼓持ちのお話

    (以下抜粋)
    ○当たり前やがな、何でも実力通りに割り切れたら、世の中は甚だ簡単明瞭や、
     実力もない奴が総理大臣になったり、大会社の社長になったりする世の中やさかい、
     大学の人事かて同じや、そこをうまいこと料理するのが人間の甲斐性というものや(P.84)

  • 大学病院で働く人々とうごめくそれぞれの思惑。
    書かれたのは昭和40年頃とあったけれどそこから50年以上経っても大学病院は同じ状況のような気がする。
    続きが気になる。

  • 医療技術を持つが、野心と驕りをもつ主人公、財前の教授選挙に絡む大人の事情が徐々にエスカレートしていく本巻、財前の医療技術の優秀ぶりに胸をすく思いである一方、現教授との確執があらわになっていく過程には辟易とする。こういうことが少なからずどの業界でもあって、たまたま舞台が医療事故という重大事件を孕む病院での出来事であることがストーリーに重みをもたせるのでしょうね。
    つい、テレビドラマであてられた俳優をイメージしながら読んでしまう。
    それにしても時代は昭和30年以前の、戦後間もなくのことで、医療技術がとても発達していることに驚く。特に外科施術なんぞは現代と大きくは変わらないイメージです。作者は例によって多くの取材でリアルな舞台を用意しています。
    それにしても財前を取り巻く重鎮たちの高笑い「あっはっはっ」には苦笑。

  • 5に書きます。

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