白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)

  • 1867人登録
  • 3.84評価
    • (234)
    • (235)
    • (345)
    • (7)
    • (1)
  • 109レビュー
著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (2002年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104355

白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 山崎豊子はいつも「しがらみ」をテーマにしていますね。現実にも似たような話がどれくらいあるんだろう。
    もう40年以上も前の小説なのに全然「古さ」を感じさせません。

    自分が里見教授の立場だったら同じように法廷で真実を語れるだろうか。
    そのポストを手に入れるのに苦労をすればするほど保身に走ってしまうのはよくわかります。

    それから敬語の勉強、若造の権威者に対する立ち居振る舞いの勉強になります。

  • 3巻目は裁判ですね。裁判ものは、現実を読ませて置いた後にそれをトレースする展開なのでそれぞれの立場による思いや、嘘や真実がないまぜになる展開に興味がでるが、それよりも知った内容の再現が筋なので判決に興味が集中してしまい中だるみを感じる。そして判決は自分としては少し意外な結果に。要は患者の家族が精神的なケアをされなかった点が原告の訴えのポイントであり、そうであれば判決は妥当ともいえる。
    それにしても里見助教授は浮かばれないですね、この時点では散々です。もちろん、自分が患者やその家族だった場合は里見先生にお願いしたいですね。
    話の筋とは違うので無理やり感はあるが、ドイツのアウシュビッツ収容所での描写は作者が特に書きたかったのでしょうね。それとも、その後のストーリーに少しは絡むのでしょうか。

  • 裁判シーンはあっという間に読み進めてしまいました。医療過誤の有無なんて、今でも難しい問題ですね。とにかく柳原のジレンマが不憫で見ていられなかった。本当に辛い立場なのは、里見よりもむしろ彼ではないかと思います。今後の展開が更に気になります。ドラマ見ちゃったので薄っすらと記憶はありますが…。

  • 【23/150】長い下積みを経て得た地位や権力を手放すのは、何よりも代え難い・・・のだろう。そんな心理を絶妙に描いている。しかしその欲望は絶えることがない。1つ登るとまた次の欲がでる。結局いつも飢えている・・・。

    今の地位から転げ落ちると、「もう立ち直れない、人生が終わる」と考えている人にとっては、なにがなんでもしがみつきたいと思うのだろうな。

    小説だけど、この人間の心理はリアルだ。

  • この巻を最後まで読んでこのタイトル『白い巨塔』の意味の深さが分かったような気がする。医者とはどうあるべきなのか。里見がいう高貴な精神ももっともだと思う。ただその反面医療が高度化したとしてもそこにはやはり治せないものもあると思う。そういう意味においてあの裁判の判決自体は実に的を得ていたと思ってしまった。それはいけないことなのだろうか。里見の立場、財前の立場それぞれがよく分かった。これから財前があの判決を胸にどう生きるのか、4巻が楽しみ。

  • 非常に面白い読み物でした。
    医者ではないのに、医療界のゴタゴタをこんなにリアルに
    描ききるなんて、山崎豊子さんすごいです。

  • 五郎が一番輝いた時期ではないでしょうか。前半は招待された外遊の出来事が主で、後半は医療ミスを訴えられた五郎が集との財力、教授の権力を駆使して裁判に挑む。

  • 不誠実であるとわかっていながら財前先生を憎む気になれないのは、世の中そんな風に回っているんだろうなあとどこか感づいてしまったからか。
    里見先生や大河内先生のように倫理や信念を貫き通すことが当たり前だと思いながらも
    いまいち報われない姿に憤りを覚えない人の集合が世間だと言うのかしら。

    誠実に生きていくことは結局自分のためでしかない。
    それが隣の人を幸せにできるならば、素敵なことだけれど。

  • 学問の国境がないというのはうそです。現にここでは、人間の命を救う医学においてすら、東と西の国境がある。
    英語によってこの収容所の惨状を描くことは到底不可能である。彼らは死んでいった、自由のために、正義のために、名誉のために。

  • なんか面白くなってきた
    これだけ色々は人たちの心情をうまく書き分けて、専門的なこともしっかり書いているのはすごい。。

全109件中 1 - 10件を表示

山崎豊子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
宮部 みゆき
宮部 みゆき
東野 圭吾
三島 由紀夫
有効な右矢印 無効な右矢印

白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)の作品紹介

財前が手術をした噴門癌の患者は、財前が外遊中に死亡。死因に疑問を抱き、手術後に一度も患者を診察しなかった財前の不誠実な態度に怒った遺族は、裁判に訴える。そして、術前・術後に親身になって症状や死因の究明にあたってくれた第一内科助教授の里見に原告側証人になってくれるよう依頼する。里見は、それを受けることで学内の立場が危うくなることも省みず、証人台に立つ。

白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)はこんな本です

白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫)のKindle版

ツイートする