不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

  • 2227人登録
  • 4.23評価
    • (308)
    • (273)
    • (108)
    • (15)
    • (2)
  • 176レビュー
著者 : 山崎豊子
  • 新潮社 (2009年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (638ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101104409

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
村上 春樹
山崎 豊子
東野 圭吾
湊 かなえ
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))の感想・レビュー・書評

  • シベリア抑留という言葉しか知らなかった僕に、前半部分だけでも十分な衝撃を与えてくれた本。

    日本人が経験した悲劇を少しでも教えてくれる。

    そしてシベリア抑留で話が終わるわだけではなく、抑留から生還した元参謀が、商社マンとなるところから後半部分。
    なるほど、生還した人達にはその後の人生もあったんだと。
    戦後の輝かし高度成長期の裏で、繰り広げられる商戦。
    その中をその男が生きぬいていく姿まで描写されてるなんて・・・読むしかないっしょ。

  • 実は何度も読んでいるのですが、改めて再読しました。
    山崎豊子さん(先日、亡くなられました)の大作「不毛地帯」
    1巻は、主人公である大本営の参謀がソ連によってシベリア抑留される場面がメインですね。

    基本的には、事実を基にしてストーリーを再構築しているようなので、多少の誇張は当然あるにせよ、ここに描かれていることは、本当に何10年か昔にあったできごとです。この作品を読むと、国家とは何か、人としての尊厳ある生き方とはなにかを考えてしまいます。
    同時に、今ある豊かな生活を何気なく享受し、特別だと思うこともなく恵まれた人生を送っているのだなぁと・・・

    そう思うだけでは、意味がなくて、だったら自分はこの世界で何をするか、ということを考えなければなりませんね。山崎作品は、そういった人生の送り方を様々な登場人物に重ね合わせながら見せてくれます。

    5巻まで一気読みしちゃうやつですね、これ・・・

  • シベリア抑留と商社。相反すると思われる題材をモチーフに。かつ壮大なる人間ドラマ。一気よみ。

  • ちょっとした脚色があるとはいえ、主人公の苦労と苦悩がよく伝わってくる。冷静な判断力が、時に冷酷だと批判される事も多く、それがこの物語をリアルにしている。

  • いつか読もうと思っていた不毛地帯を手に取る。
    戦後のシベリア抑留の描写が重く、戦争に発した悲劇をあらためて感じる。11年もそんな環境に耐えたことが信じられない。また、国をあげてそんな体制を維持していたことも信じられない。

  • 私の中の山崎豊子デビュー作、会社の先輩に借りて、旅先で1冊なくし、慌てて買いなおしたのは良い思い出です…笑

    The商社マンの人生に、戦争の余韻を混ぜた一人の男の人生。取引の大きい航空機の売買、石油、出世争い、シベリア抑留…など男の人が好きなテーマが多い。
    よく豊子の取材力の高さを褒める文章を読むが、まさしくその通りだと思う。並大抵の言葉だけじゃ、こんな壮絶なストーリーは書けない。あっという間に読み終わってしまいました。

  • 2017年はこの大作から、丸さんに借りた。大本営参謀壹岐正が、投降を呼びかけるため終戦直前に満州に渡り関東軍と共にソ連軍に投降、11年間の過酷なシベリア抑留を経て日本に戻り近畿商事で商社勤務を開始するまで。正直まだ始まったばかりでどういう話がメインで進んでいくのかわからないが、シベリアの過酷っぷりは噂以上というか、あまりちゃんと知らなかったんだなぁと。さて続きはどうなるか、楽しみ。

  • 大本営のエリートが、ビジネスでものし上がっていくお話し。こうゆう人もいたんだろうなと思わせる作品。テレビ版は、故原田芳雄の恰幅のある演技と、岸部一徳のゴマスリ演技が秀逸でした。

  • シベリア抑留の過酷な様子が伝わってきた。
    1945年に戦争は、終わったけど、ずっと苦しみ続けていた人たちがいたことを知った。
     
    壱岐正が、第二の人生を商社マンとして、一から歩もうとする真摯な姿を見て、
     
    自分も、自分の仕事や人生と真っ直ぐに向き合っていきたい。と思った。

  • 元大本営参謀の壹岐正と、近畿商事社長の大門一三の出会い。11年にも渡る地獄のようなシベリア抑留生活。そして日本帰還後新たに始まった商社マンとしての第二の人生。600ページを超す内容だが、無駄のない上品な文章が読み手を惹きつけて離さない。

  • 2014年9月

  • 続きが気になり、少しでも時間があればどんどん読み進めました。
    詳細かつリアルな描写で、商社とは全く縁の無い私でも夢中になりました!

    まずはシベリア抑留の件。
    読むだけでもエネルギーを奪われます…
    戦後というと復興のイメージしかなく、恥ずかしながらこのよう暗い歴史を知りませんでした。韓国など所々にも描写がありましたが、敗戦国の辿る運命を垣間見ました。

    そして壹岐さんが商社マンとして働く。
    はじめは何一つわからなかったが、参謀としての作戦力、先見力を活かし、近畿商事の幹部として活躍していく。業績をみるみるあげるうち、他の役員からも妬みをかうようになってしまう。それでも自分の信じる仕事を成し遂げるため、競合他社や政界を含め泥沼の人間関係の中を奔走する。

    億単位で金を動かし、利益を得た時の喜び、また、それだけではなく損失しボロボロになる人間をも描いているのがまた印象的。

    幼稚な感想ですが、商社や政界をはじめ、今までよく知らなかった世界の具体的なイメージを掴むことが出来ました。
    テレビでみかける政治家やよく聞く企業にも同様の渦が巻いていると思うと人事とは考えられなくなってきました。

    つくづく、ニュースで取り上げられる表面上のことだけをみてると本質は何もわからないなぁと感じます。

    そして、個人的には壹岐さんと秋津千里さんとの間柄が、たまらない…
    私も似たような?状況にある中読んだので、例え心が通いあう人がいても、苦しみを理解し支えることが出来ないと一緒の生活は営めないのかなぁと少し思ったり。

  • 最後の方に石油を掘る話が出てくると聞いたので読み始めた。思った以上にシベリアの描写が多かったのだけど、目が離せなくて一気読み。抑留のことについてはもっと知りたいです。

  • 前から読みたいと思っていた本。時代背景が古くなってしまったが、やっぱり面白い。こういうすごい人に自分はとてもとてもなれなかったけど、こういう人実際にいるのね。人当たりはとてもやわらくてスマートなんだけど仕事の厳しさを物語るように目つきが鋭い。企業戦士?そんな生き方にちょっと憧れもするけど、やっぱりお話の世界でよかったかな。

  • 経済小説

    過酷な環境を11年耐え抜き、商社マンとして新たな戦いに挑み輝く男

    大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、ついに昭和31年、帰還を果たした。その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。

  • 戦争の描写があまりにもリアルで、そして残酷で読んでいられなかった。この時代に何が起こっていたのか知らなすぎた。近畿商事に入社してからの変貌もすごい。

  • 山崎豊子さん原作の終戦前後の日本を舞台とした作品。
    この第1巻では主人公壹岐正の壮絶なシベリア抑留生活が描かれています。

    山崎さんの作品は以前読んだ『沈まぬ太陽』でもそうでしたが、緻密な取材データを元に正確な歴史描写が定評があるわけですが、この作品もそうであるならば、太平洋戦争終結後11年間、ずっとこういった悲惨な状態が続けられていたということに事実に正直驚きました。

    この後2~5巻でどのような話しが展開されるのか、期待しながら読み進めたいと思います。

  • 山崎豊子作品は、戦争三部作といわれる作品以外はすべて読破。しかし、何故か読み始めることを躊躇していた戦争三部作。ついに読み始めることにしたのが、まずはこの作品。想像していた以上、想像を絶するようなシベリア抑留の実態に唖然。当時のソ連のあまりに酷い惨い国際法無視の姿勢と仕打ち。何故、日本でその実態が取り上げられ、知らしめられないのか・・・。

  • シベリア抑留。なぜ学校教育で教えない。一体何人の日本人が亡くなったか・・・。無念。壱岐正は近畿商事へ。

  • 陸軍の作戦参謀であった壱岐正がシベリアに送られ、11年を経て引き揚げ。その後、商社に呼ばれる。
    シベリア抑留の過酷さは半端ではない。40代半ばの再就職というテーマが個人的には関心をそそられた。

  • 全5冊の小説。シベリア抑留から帰還した元大本営作戦参謀の主人公が商社マンになり、次第にその力を発揮していく。5冊読んだ感想をここに書いておく。
    読んでいて次どうなるのか、常にわくわくがおさまらなかった。全5冊は長くみえるが長いと感じなかった。描写の臨場感がたまらん。商社、戦争に関することをめっちゃ調べて書き上げたんじゃないかと読んでいて感じた。
    戦闘機、自動車、石油と巨大なプロジェクトに関わるうちにかつて培った作戦力が発揮されていくと共に自分の商社での生き方の葛藤に感じる。そんな中、一人の女性の存在が最後は主人公の生き方に大きな影響を与える。
    今後自分は何を守り、生き抜くかということを考えさせられた。

  • 元陸軍大本営の壱岐正が、11年間におよぶシベリア抑留に耐え、帰国後商社マンとして戦後を生きてゆく、という話。
    第一巻はシベリアでの抑留が物語の中心。ソ連の国際法無視、そして人権抑圧は恐ろしいと思った。そんな中でも日本軍人としての誇りを失わず、毅然とした態度をとり続けた壱岐正はじめ軍人達は立派だと感じた。堀という、福岡出身の若い捕虜がソ連の理不尽な仕打ちに抗議し、自ら命を絶った場面がもっとも印象に残った。
    とにかくこの間はソ連。
    恐ろしい世界があったものだ。この小説はフィクションだが、実際はどんな事が起きていたのだろう。

  • 就職活動の最中のある専門商社の説明会にて、人事が「この本に期待してうちを目指したらあかん」なことを口走ったことがきっかけで手にとった。商社って大変なんだろうなと気軽な気持ちを断絶させる一幕目のシベリア抑留。苛烈と一言で済まされない描写に胸をぶち抜かれながらもページを捲る手を止められない。舞台を商社に移してもなお嫐られ続け都度這い上がる壱岐。単行本でも五冊およそ2500ページあったが、全く長さを感じなかったのはその圧倒的なリアリティで迫る描写力のせい。まるで自分が抑留し、商談し、隠密会議体験しているかと錯覚するほど。あとがきによるとおよそ400人取材し、中東シベリアに幾度と無く通ったそう。それを簡単に手に取り読めることってなんて幸福なこと。恥ずかしながらこの本に出会って著者の訃報を知った。全日本人必読書。

全176件中 1 - 25件を表示

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))に関連する談話室の質問

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))に関連するまとめ

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))はこんな本です

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))の単行本

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))の文庫

不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))のKindle版

ツイートする