- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101104515
感想・レビュー・書評
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何かで聞きかじった約束の海
面白いかなと読み始めて
さすが山崎豊子さんと思いながら 引き込まれていった。
先が読めないなぁと ワクワクしていると
えっ!
ああ 仕方ない事だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
山﨑先生らしい感じで、時代を問わず読み進められる一作だと思った。未完となってしまったことが無念。
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『正義のあり方』
この作品についてのキャプションは大体の人はもう知って居るだろうし、わざわざ私が書くことはないと思う。
物語は一つ一つを丁寧に確認するように、一度壊してまた組み上げるかのように、雨雲が広がるがごとくゆっくりと進行していく。
なにが正しかったのかわからない地獄のような場所で。未完の作品の評価なんてできないけれど、最後に彼が求めたものは確かに光だった。
この先がない以上、なにもいうことはない。面白かった。 -
山崎豊子さんの遺作。
海上自衛隊のエリート潜水艇員、花巻朔太郎は勤務中の事故により自衛官であることの意義に悩み自衛隊の辞職を考える。彼は帰国した父の過去を知り、戦争と軍団の意味について考え始める。
大作になるはずの本作、巻末の構想の部分や秘書の方の話を聞き、お話の全容を読みたかったと感じた。時代を超えて楽しめる作品を生み出す素晴らしい作家さんの作品、コンプリートしたい。 -
1988年に起きた「なだしお事件」をモデルに、自衛隊の潜水艦に従事する花巻朔太郎を主人公に物語が展開。この作品は3部作予定が作者の逝去により1部での発表となったようですが、巻末のシノプスを読むとこの物語の壮大さが伝わってきます。「戦争と平和」がテーマであるとのことで、自衛隊のあり方や現在の世界情勢も視野に入れて、憲法第9条の改正で揺れる今だからこそ、もう一度考えるよい機会となりました。作者の膨大な取材の量に圧倒され、返す返すもこの先が読みたかったと思いました。
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未完の遺作であるため、途中までしか読めず、残念。
自衛隊ファンとしては、自衛官がどんな考えを持ち、どんな生活をしているのか垣間見ることができた。 -
沈まぬ太陽をドラマで見てからと言うもの、著者の本作品に出会えて、自衛官と言う職種を考えることが出来ました。ただ、遺作ということで、第一部迄しか読むことができない作品です。
事故の背景や原因を掘り下げていたかどうか、史実に忠実であってほしいという勝手な読者の願いとは裏腹な部分もありでした。 -
山崎豊子氏の絶筆で話が途中で終わっています。結末を知りたかったです。
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読めば読むほど引き込まれたが、未完の作品だったとは。若干拍子抜けしてしまった。続きが読みたい。特に、丹羽との対峙とか。
戦争を起こさないために自衛隊を持つ?昨今の情勢下、抑止力がどれだけ効果的なのかは、見極める必要があると思う。