点と線 (新潮文庫)

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著者 : 松本清張
  • 新潮社 (1971年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109183

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点と線 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 偶然と作為
    刑事の直感からアリバイを一つ一つ剥がしていく
    犯人探し的な要素はないがストーリーに引き込まれる
    やがて、点が線へと変わり、謎が解明される。。が真実は闇の中。。

  • 歴史に残るミステリー…なのにこれまで読まずに来てしまってましたので。
    で、四つ☆か?
    叱られそうですが、ごめんなさいm(__)m

    広く浅くミステリー界を徘徊しておりますので、よく言えば目が肥えてる?悪く言えば擦れてきてるので、いろんなびっくりを知った上でこれぐらいじゃぁ~といい気になってしまってます。
    重ねてすみませんm(__)m

    映像化も何もこれまで見ても来なかったので、本当に初「点と線」でした。

  • 時刻表を駆使したトリックにゾクゾクする。交通網が発達した現在では作りえないミステリーであり、時代を見事に反映している部分が、今読んでも逆に新鮮味を与えてくれる。トリックも見事だが、推理小説にしては短い尺ながら、冒頭から結末まで緻密に構成されていて、無駄が完全に排除されているのも驚く。長尺で伏線を組み立てて行くより、簡素ながら緊張感を切らさないことの方が難しいだろう。素直に「すげぇ面白い」と感じられる一篇だった。

  • ブログをこちらに書きましたので、宜しければお読みください。

    http://sommelierofbooks.com/fiction_nonfiction/dotandline/

    言わずと知れた巨匠松本清張の代表作です。
     
    西村京太郎なんかはこの作品に憧れて、作品を書いていたんだろうなあ、という、いわゆる『電車ミステリー』の走り的な作品。
     
    博多の海岸で発生した心中事件。
     
    しかし、それは単なる心中ではなかった。
     
    今となっては当たり前になった感のある、時刻表を使ったトリック。
     
    この作品から始まってるんだなあ、と感慨深いものを感じます。
     
    『電車ミステリー』の原点を知りたい方には、ぜひおすすめしたい作品です。

  • ミステリー短編。小説を読みたい、特にミステリーがいい、とふと思い立ったときに選んだ一冊。厚さはそこまでなくミステリー初心者の自分には丁度いいと思い選んだことを覚えている。古くも軽い文体が読んでいて心地よく、登場人物の描写も良くスッとイメージが入ってくる。内容は時刻表を使ったアリバイを崩すといったもので、読みながら共に推理していく類の推理小説ではない。全体として淡白な感は否めないが、何か小説を読もうと思う人、人間に興味がある人には丁度良い作品。

  • ラジオで紹介していたので図書館で借りてきました。以前、ビートだけし主演でドラマもやってましたよね。列車時刻を駆使したトリックをやぶるアリバイ崩しは以外と新鮮でした。最後は安田の妻・亮子の執念も感じましたが、いつの時代も女の情念は怖いですね〜。

  • こういうのは恐らく歴史的に見てこそ価値があるのであって、今私が初めて読んだところで面白いかというと、別の次元なんだろうなぁ、というのが正直なところ。

  • 【Impression】
    面白かった。
    とにかくまぁ面白かった。
    途中から「飛行機や、飛行機、間違いない」と思ってたが、あっさりと覆された時はショックだった。

    いつの間にか三原と同じような心理状況に振り回されていた。

    最後にまとめてネタバレ、もいいな。
    今までの経緯をきちんと振り返ってくれるから。

    解説でも指摘されてるように、どうやって佐山と時を同じ電車に乗せたかの工作が放置されているが、それほど重大な点でもないような。


    【Synopsis】 
    ●男女の情死事件が発生。一見よくある自殺なので、あっさり解決かと思いきや、一人のベテラン刑事が疑問を抱く。そしてその死んだ男が、進行中である巨大な汚職事件の要を握る人物と判明。警視庁も捜査に乗り出す
    ●犯人は「こいつだ」となんとなく気付いてはいるが、どうやっても崩れない鉄壁のアリバイがあった。そして一つ崩してもまた一つ聳えるというように、何重にも工作がしてあった。これは単なる思い過ごしかと思い始めたとき、遂に汚職の中心人物の方から情報提供がある。これが墓穴を掘る
    ●この証言をきっかけに「常識と思っていること」を、疑ってみていくと事件の全貌が、時刻表を巧みに用いたアリバイ工作が崩れていく。そして、同時に社会における組織の善悪についても少し話を投げかけている

  • 九州の玄界灘で発見された男女の遺体。情死として事件にならず片付けられそうになるところを、わずかな引っかかりを感じた福岡の刑事・鳥飼と、警視庁の刑事・三原が犯人のアリバイを崩す……という筋書き。
    トリックは現代からみるとあまり珍しくはないし、人物の背景もそう深くは書かれていないのですが、それでもアリバイ崩しの経緯にグイグイ引き込まれました。
    あと、昭和三十年代の街の様子が興味深いです。都電にグラグラ乗って考え事して有楽町でコーヒー、いいなあ。

  • 捜査する、その過程がわくわくする。松本清張2作目だけど、この人はこういう過程を盛り上げるのがうまいのかな。
    解説にもあるように、穴は結構あるけど読んでいてわくわくするからいいかなあと思う。

  • 300回くらい読み返している。
    冗談はおいといて、
    「点と線が」という表現が出てきた瞬間鳥肌が立った。
    真相に迫るつれ高まる緊張がたまらない。

  • 電車の中で本を読んでいると、揺れがだんだん心地よくなってきて、「星に願いを」のオルゴールのBGMで流れてきて、赤ちゃんのようにすやすや眠ってしまうことがあります。ですが、この『点と線』は寝させてくれませんでした。もっと言えば、この小説を読んでいる間はウトウトもしませんでした。こんなの初めてですよ。それくらいおもしろい。「次はどうなるんだ次は!」という、先が気になって仕方ないんです。それくらい作中の刑事たちも靴底をすり減らして、周到に調査しています。アリバイ崩し&トラベルミステリーの原型で、徹夜間違いなしの1冊です。

  • 社会派ミステリーというと、どうしても
    低俗な火曜サスペンスというイメージがつきまとう。
    ので敬遠していたのだが、読んでみると面白い。

    本格と違って犯人&トリック当てという趣ではなく
    おおよそ決まっている容疑者のアリバイ崩しといった内容。
    一歩進むたびに厚い壁に阻まれ、刑事とともに
    うーむとうなりながら読み楽しむものと理解した。

  • 小説を読むと知らない世界、場所、時代に行くことができます。江戸時代くらい遠い時代なら、割り切って読むことができますが、昭和46年へ…となると少し現代と混ざってしまいます。携帯電話はもちろんないけれど、車はあるよね…電話は?車は?新幹線は?飛行機は?

    有名な推理小説だが、私にあまりにも時代感覚がなく、展開を全く予想できなくて、残念。当時の人にとっては、斬新で面白い内容だったとは思う。

  • 時刻表を駆使するアイディアは面白いが、ストーリー展開に意外性を求めて読むと若干物足りない。
    昭和の東京駅のホーム、長距離寝台急行、今では耳慣れない列車の名前など、時代を感じることができる点は楽しめた。

  • 松本清張の代表作。ミステリー史の中では「探偵小説」の奇想天外さから脱却した「社会派ミステリー」を形成したと位置付けられるという。
    短い小説であるが、アリバイ崩し、執念を燃やす警察官、社会的路線、現実感路線など様々な要素を凝縮していて、当時としては斬新な推理小説物であったことをうかがわせる。
    物語の背景には時代を感じさせるが、プロットも少し時代を感じさせる。話の論理概要を振り返ってみると論理は流れているようにみえるが、全体として空想的か。
    物語のスケールはダイナミックであるが流れるように進むため、安心かつ興味を共有しながら読み進めることができた。

  • 松本清張の代表作(1958年;昭和33年)。
    クロフツの流れを汲むリアリティを追求した作家で、その作品は社会派推理小説とも呼ばれる。それまで主流だった、乱歩のようなゴシック調ミステリの流れから脱したという意味で、本邦ミステリ史上メルクマールとなる作品である。時刻表トリックを駆使したトラベルミステリの草分けでもある。

    九州の海岸で一組の男女の死体が発見される。心中と思われたが、男は某省庁の官僚で、ある汚職事件の中心人物だった。事件性を疑った刑事達の捜査線上に、一人の男が参考人として浮かび上がる。しかし彼は死亡推定時刻には北海道に出張していた…。

    アリバイ崩しを核とした名作だが、正当に評価するためには時代背景への理解が必須(交通網が未整備な時代の話)。ただしプラットフォームの4分間の空白など独創性の高いトリックもあり、それだけで一読の価値ありとも思う。

  • 今まで「堅苦しい」と思い込んでいた松本清張の作品でしたが、非常に読みやすかったです。
    次が知りたくて、知りたくて、なかなか読むのをとめられないくらい、すらすら読めました。
    文体が古くないので、ストーリーも分かりやすかったです。

    事件に関しての先入観から来る思いこみを利用したトリックとアリバイ作りや、
    ささいな事から捜査を展開して行くストーリーの構成がリアルで面白かったです。

    面白い作品というものは、時間がたっても、色あせず、
    常に斬新な感じを持ち合わせているのだなぁっと改めて思いました。

    松本清張を読むなら『点と線』から入ってみるのもいいかもしれません。

  • 社会派と言われた松本清張の代表作。 当時推理小説ブームを巻き起こした作品。

  • この話のいいところは、

    読み終わったあとに

    真犯人の気持ちを推測って、

    ちょっとしみじみしちゃうところだ。

    舞台は昭和32年。

    時が経ち、日本は不倫をしようもんなら、寄ってたかって人格を叩きのめす国になりましたとさ。

  • 松本清張の顔をアクリルガッシュで描いた記憶あり。

  • 時刻表を使ったトリックというより、嫁さんが加担していたことにショックを受けた。

  • この小説が発表された昭和32年からすでに60年。もはや古典の領域だ。交通機関の速度は当時の3-4倍だし、捜査技術は質も量も10倍以上だろう。目撃者探しに写真を使わず、遠隔地とのやり取りは電報という状況では犯人逮捕に至らないのは無理もない。とはいえ、50年前の社会状況の中で読めば、強固なアリバイを崩していく謎解きは相当ドキドキしたろうし、底流に流れている高級官僚の汚職はいかにもリアルタイムで起きていそうな事件だったに違いない。清張ブームのきっかけとなった、まさに時代を反映した推理小説だ。

  • 用意周到な上に完璧なアリバイ作りで完全犯罪を目論む犯人。こうした知能犯は、犯行時のアリバイは完璧であっても、それとは別なところでボロを出すことが多い。
    頭が良いからこそ、自分の策に酔いしれ、その盲点に気づけない。「四分間の目撃」が今回のそれである。これさえなければ完全犯罪も可能だったかも。

    三原刑事が鳥飼刑事に宛てた手紙は、とても想像力をかき立てられるものでした。「お時を呼び出していた青山という女は、あの人だったのでは?」など、そこから始まる悲愴な物語。

    解説の「アリバイ破り」作品の楽しみ方は、目から鱗でした。

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