砂漠の塩 (新潮文庫)

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著者 : 松本清張
  • 新潮社 (1982年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109527

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砂漠の塩 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 情死の話。

    本当にはた迷惑な情死だ。
    誰にも死体を見られず死にたい、という願望は、自分たちのことしか考えていない。捜索する人々や家族のことも全く考えていない。
    芥川龍之介が何度も心中に失敗して最後に成功する、などは知っているが、やっぱり今の時流にあわないと言うか、心中というものがいまいち理解できない。
    今は不倫も離婚も当たり前だから。
    サスペンスとして描いてあって、心中に至る泰子の心の機微などがもう少し共感できれば楽しめたかな。
    後半の真吉が生死をさまようあたりから、ぐっと読ませる筆力は感じた。そこまでがすこしたるい。
    いずれにしても、とっとと離婚して再婚すればすむ話。
    禁断の愛という二人の世界に酔っているとしか思えない。

  • 不倫の男女がカイロで落ち合う。妻を追う夫。女から消えない贖罪の意識。イスラム教の神の存在とダブる。終章への流れが感動的。中東の描写も著者が行ったと思われるほど緻密でリアル。清張の作品のなかでも一押し。13.3.17

  • 今まで読んだことのある清張の中では異色のストーリーだった。ミステリー要素は少なく、太宰とかが書きそうな、不倫+情死の話。そして、それを追いかける夫。中東のロードムービー的なところも多く、清張にありがちな知識のひけらかし(=無駄が多い)が垣間見れたので、若干めんどくさかったけど、真吉が死んじゃうんじゃないか、保雄が見つけちゃうんじゃないか、とハラハラした。あと、カイロとかアンマンとか、砂漠とか、大好きな中東が舞台になっているだけに、知ってるわかる、と共感できた。
    ラストシーンは、ちょっと悲しかったな。そういうオチ⁈っていう残念感。

  • 砂漠での長距離バスは本当に辛そう。

  • 読み始めは退屈でした
    しかし、そのあとがさすが清張作品
    中盤からは、引き込まれるように読みました
    最後は悲しすぎるかな

  • 2011 Mi氏よりレンタル)

    ロマンスーッ! 悶々〜! 異国ぅー。

  • 不倫の末、誰にも見つからないところで死のうとエジプトへ向かった男女の行く末を描いた作品。
    淡々とした文章の中に律義さや葛藤が垣間見えたのが印象的。
    愛というものは、わたしたちの身を焦がし、時に凍えさせもするのだろう、まるで砂漠のように。

  • 【No.28】エジプト、イラクなど中東に不倫の旅に出た男女の話。結末がなんとも悲しい。

  • 不倫心中の物語。
    主人公泰子は一命を取りとめたのだが、恋人、夫、環境、今まで築いてきたすべてを失ってしまう。
    (築いてきたものを棄てて心中を図ったのだから、当たり前ですが)

    正気すらも失った彼女が今後どのように生きていくかは
    読者の想像に委ねられていますが、
    自分がその立場だったら…耐えられそうにない。
    でも、スタートでもある。

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