黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 松本清張
  • 新潮社 (1983年1月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109534

黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 銀行の預金係りの女が、
    架空名義口座から着服、、横領。。脅迫紛いの念書を取り、
    黒革の手帖からカルネと言う名のクラブを銀座に構え、
    話は大きく深く発展して行く。。

  • 戯画的、残酷なラストにぼうぜん。清張、文字通り芯をえぐってくるなあ!女は内性器でほろぶ、と呪いを突き付けてきた。汚い言葉だがちくしょうめっていいたくなった。米倉涼子ドラマ版はどうだったんだろう...売れた小説をTV化するとき、優しくないラスト(大衆の嗜虐趣味を充分満たしたゆえの支持の源泉)に改変で手心を加えられることは多いものだが。例は「不機嫌な果実」。小説を読む層とTVドラマを見る層で重ならない部分があらわになるところだ。
     小説ではだれもヒロインを愛さず、またヒロインからも愛することはなくひたすら利害関係で軽蔑しあいだったが、TVではそんなに米倉をハードにこてんぱんにやれない気も。あっちょうど今2017年版始まったのかー。
     米倉対釈という絵面に興味あるのでDVD借りてこよかな。

    (20170724)

  • ドラマで武井咲が演じたのを見て、原作に興味を持って読み始めた。
    時代も昭和50年代だし、主演の元子は銀行員でも、派遣ではなかった。
    しかも、美人でもなかった。
    それでも、ドラマとはまったく違ったストーリー展開がすごく引き込まれるものがあり、これが松本清張なのか!と、実は初めて松本清張も読んだのだ。
    固いイメージがあったけれど、とても読みやすい文章。手に取るように思い浮かんでくる情景。
    顔と違って、優しい文面。
    色んな意味で驚いた。
    何度もドラマ化されている理由も分かる気がする。
    すぐ下巻読みます。

  • ドラマ版も見ながら読んでいるが、なかなか面白い。早く下巻を読みたい。。

  • 「黒革の手帖」
    テレビ朝日、木曜21時
    放送開始日:7月20日
    キャスト:武井咲、江口洋介、仲里依紗、高嶋政伸、滝藤賢一、和田正人、内藤理沙、真矢ミキ、高畑淳子、奥田瑛二、伊東四朗
    http://www.tv-asahi.co.jp/kurokawanotecho/
    Twitter https://twitter.com/kurokawaTVasahi
    Instagram https://www.instagram.com/kurokawaTVasahi/

  • P321

  • 松本清張は昔から好きな作家で、ミステリーの王道だと思っています。この作品はそうでもないですが、意外な真犯人が最後に出てきたりする、いわゆる大どんでん返しが得意の作家さんです。
    驚くほど強かな女性が主人公です。時代は昭和50年代初頭なのに、今読んでも全く古臭くないんです。主人公は元銀行員で、巨額の横領をして、バーのママになり、その金持ち客を相手に次々と金を巻き上げる方策を考え、実行するのですが・・・。
    まず、バーのママの話し方というのが、上品でとても参考になりました。でも、銀行員をやっていたような人が、接客業なんて次の日からできるのかしら?とは思いましたが。巨額横領事件の手口は、90年代の大和銀行ニューヨーク支店の話を思い出しました。チェック体制の甘さが抜け道になっているんですね。
    この作者の人物描写はとても面白いです。若い作家にありがちな、美しい人というのがほとんど出てこず、皆どこかしら影があり、不気味なんです。強欲な油ぎったオヤジも、「ぬらぬらとしたなめくぢのような」といかにも気持ち悪そうな表現です。
    それにしても、この本を読むと、いったい誰が悪者なんだろう?と最後に思いました。個人的には、女一人で頑張っている主人公にエールを送りたい気持ちでした。

  • ベテラン女子行員の元子が銀行から横領した資金を元手に銀座にバーを開店、来客を次々に標的に虚々実々のやり取りを繰り広げ、のし上がって行く。単に銀座が舞台の「ママの争い」ではなく、出世欲、愛と隷従、脱税、裏口入学、政治、暴力、反社との駆け引きなどが複雑に絡んだストーリーになっており、銀座の夜の世界をまるでその場で見ていたかのようにリアルに描かれている。昭和58年発刊の小説で当時の時代背景を色濃く反映させているのもとても魅かれる。僕が銀行に就職したのは平成に入ってからであるが、小説で描かれている80年代前半と、バブルの余韻が残る90年代前半で、多少似ている気がする。松本清張の小説は初めて読んだのだが、たまにはこういう小説も良いかも。山崎豊子もひさしく読んでないし、社会派小説買ってみようかな。

  • 平凡な銀行で働く女性が、不正をしてお金を手にする。
    その後は銀座のバーのママとしての人生を歩み始める。

    なんとなくですが、銀座のママを中心とした
    ドロドロの人間模様を想像していましたが
    昼ドラのようなドロドロではなく
    「黒革の手帖」を中心に回る
    女好きの男と銀座のママとの間の
    お金の駆け引きのドロドロ。
    このドロドロ感がたまらなく面白い。

    今も昔もお金をきっかけに生まれる人間関係。
    それが、自分にとって全くわからない
    銀座の世界で繰り広げられている。

    銀座の話の進行は
    少々上手く出来すぎている進行のようにも感じるが
    ママとお客の男たちの生々しさを感じる
    松本清張の文章が
    読む者を引きつけていると思います。

    下巻でのママの今後の動きが楽しみです。

  • 目立たなく便利屋として使われてきたベテラン女子行員から、夜の蝶として成り上がりを目指すママに転身。
    ストーリーは面白いけど、いつもよりテンポよく読めなかったのは、この転身に至った心理というか理由付けが、あまり感じられなかったからかもしれません。
    主人公の元子は、下巻でどうなるのか。
    行動の割に悪として描かれていないので応援したいし、出来れば足を洗って幸せになって欲しいけど・・・。
    下巻に期待です。

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