黒革の手帖(上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101109534

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  • 黒革の手帳 / 松本清張 / 20090503 (5/9)
     この本のきっかけ:新潮文庫100選より。GW伊豆高原行くに際して、エンターテイメント性の高い読み物を探していた。
     主人公元子のしたたかさ、交渉の仕方は見本となるような箇所はあるが、結局強欲に目がくらみ、だまされたということすら分からずに罠にはまっていくのが悲しい。人間やはり謙虚でいなければならない。
     Big winは難しい。Small winを重ねていけさえすればそれでいい。
     お金に対する考え方を学んだ:(文中より)失ってみてはじめてその大金の価値がわかってくる。金銭は持っている間はそれほど多いとも思わぬものだ。もっとふやしたいと考えるため、いつまでたっても財産が少ないように見える。金を失ったとき、その慢性意識をはじめて思い知らされる。

  • 2回目。
    おもしろい

  • 図書館にて借りました。
    松本清張作品の中で一番好きです。

    面白かった!読み終わった後の「ふぁ~;」と云うスッキリ感が堪りません!!!
    漫画で云うと「女帝」でもそこはひと味違う。

    脅迫、横領、裏切りなんてのは普通に出てきます。
    もちろん主人公・元子も使う。
    「女帝」が表ならこちらは裏。
    元銀行員ならではの視点も経理をやってる私には新鮮でした。
    確かに経営者ならP/L,B/Sが解ってたら便利だし、解らないとね~。

    でも、やっぱり裏は裏。
    因果応報と云う言葉がここまで似合うなんて。
    しかし全員が全員、同じ穴の狢(むじな)なんだろうけど・・・。
    そこが「運」と「巡り合わせ」なんだと思う。

    しかし同性ですが、女の恨みって怖い・・・。

  • 夜の世界に生きる女の野望を描くサスペンス長編。

  • 女の強欲やしたたかさ、男の浅はかさがよく出ている小説です。

  • 松本清張でだいぶ有名なのに、なぜかやっと読みました。

    いやー女って怖い!

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||M||上
    資料ID:95040442

  • 松本清張作品でも特にお気に入りの一作。女の欲や愛、嫉妬を男性作家が綴れるところに驚いた。何度も映像化されているけど、山本陽子と萬田久子の取っ組み合いが好きだったなあ。

  • 銀行の人が自殺したことがすらっと書かれていて怖かった。
    当時の女の人の言葉づかいが好き。

  • ぐだぐたと言われる前半。
    でも、架空口座だの、産婦人科の儲け方だの、医学部の裏口入学など現代にもつながる社会事象を捉えて進む物語は読んでいるだけで勉強になり面白い。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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