酔いどれ紀行 (新潮文庫 草 111-13)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101111131

感想・レビュー・書評

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  • 山口瞳の絵描き紀行。絵を描くことにびっくりしたが、作風も和風の味のある感じで、山口瞳の雰囲気と大きく違わないので更にびっくり。

    かと言って、面白い話かというとそうでもなく、序盤では謎の人物が出てくる割に説明もなく、仲間内でワイワイやってることがだらだらと書かれるだけ。細かく途切れるところでオチがあるのかというと、それもない。

    中盤から、オチの有る話になってくるので、それなりに面白く読めるものの、やけに固有名詞をばらまいてくれるため、なんとも煮え切らないまま最後まで行ってしまった。

    全般にわたって、出てくるおばちゃんや子供の描写が秀逸。それ以外はいい加減なので、仲間以外の人が出てこない部分が退屈である。ブログみたいな本である。

著者プロフィール

1926年東京生まれ。小説家、随筆家。『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞受賞。おもな著作に31年間連載したコラムをまとめた「男性自身」シリーズ、『血族』『居酒屋兆治』など。1995年没。

「2014年 『ぐつぐつ、お鍋 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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