礼儀作法入門 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101111308

作品紹介・あらすじ

礼儀作法とは何か。それは「他人に迷惑をかけない」ことだと、山口瞳はいう。そのためにも「まず、健康でなくてはならない」と。世に作法の本は数あれど、礼儀を人づきあいの根本から教えてくれる書物は意外に少ない。「電話いそげ」「パーティーの四つの心得」「なぜか出世しない通勤の天才」など、金言の数々も心にしみる。とりわけ社会人初心者に贈りたい人生の副読本である。

感想・レビュー・書評

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  • 人生の先輩の言いたい放題、でしょうか?
    貴重なお話もあれば独りよがり的に思える事も有り。
    全般を通して思えるのは
    「君たちは何にも知らないなあ」
    という感じの紳士風な先輩のお小言集。
    面白かったけれど。

  • 著者がズバズバ意見を書いているので、こちらも正直に言わせてもらうと、面白くないです...
    そもそもこういうコダワリについての本は、風変わりなコダワリについてなんでそう思うの?という部分が一番面白いはずなのに、大体のコダワリが名の通った知人から言われたことを元に書いてるから、本人の色が出せずに偏見止まりで終わっている

    一番響いたのは、小津監督の
    「人間は少しぐらい品行は悪くてもよいが、品性は良くなければいけないよ」

  •  身だしなみは何か。何が理にかなった礼儀か。その第一歩が健康であることと著者は行っている。小田実か誰かが「健康であれば健全な精神が宿る」というようなことを言っていたが同じようなことであろう。
     他人に迷惑をかけない。これもエチケットにかなっているという。確かにそうである。本人はよかれと思っても他人を不愉快にさせることは実に多い。これらを前提として、衣食住についてをエッセイ風に書いている。
     難しい。今の時代になぜこの本が読まれるのか。粋な人間がいなくなったのか。金の使い方がわからない人間が増えたのか。常識を身につけた人間が減ったのか。あ~難しい。

  • 大事な礼儀作法。

    確かに、と思うようなものも多々ですが
    面白かったのはメロン。
    見舞客が全てメロンをもってくる、食べきれない。
    けれどお礼はしなければならない。
    妙な気持ちになってしまう、のに納得します。

    この時代、正月あいさつ回り、もありましたし
    そこにケーキを持っていけば…。
    小さい事ですが、すごく納得、でした。

  • こちらは「礼儀作法」。ただし、著者は山口瞳さん。山口さんらしい、大胆・簡潔・本質的なお作法が、ご自身の体験談などから語られている。悩み相談、面倒な上司との会話、男女の関係、飲み屋での作法など、やや時代を感じることもあるが、忘れ去られている大切なこともあり、反省が尽きない。個人的にも、洗いやすい皿を選び食事に相応しいものという観点が抜けていたり、調味料も元のケースのままだったりする。本質を見ることがなかったり、こだわることがないことが不作法ということだと再認識。

  • 山口瞳がこの本を書いたのは48歳の頃らしいが、すでに50歳を超えている私から見てもとてもこのような生き方はできないと思う本だった。要するにかっこ良く生きるためには単なる自分なりの価値観とこだわりをとことん突き詰めるということだと思った。そのためにはお金を惜しまないということのようだが、とてもとてもできそうにない。という訳で私には全く役に立たない本だったが、最近読んだ伊丹十三や池波正太郎の美学本よりはまだ鼻につかない本だった。

  • 著者なりのモノ等について、価値観を感じられるような一冊であった。

  • いわゆるハウツー本ではないが、礼儀に対する心を知ることができた。礼儀というと形式的な感じがするが、思想を鍛えることって大切なんだなぁ。

  • 1974年から翌年にかけて雑誌掲載されたものを収録。時々出る物の価格の感覚が違うと思ってたら、相当の年代物だった。値段だけでなく、女性の見方も違うし、よくぞいまだ版を重ねて生きている感があった。ただ、独特の視点に感心し、こだわりに微笑ましいものもあり、結構楽しめた。2020.1.13

  • 2F

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著者プロフィール

1926年東京生まれ。小説家、随筆家。『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞受賞。おもな著作に31年間連載したコラムをまとめた「男性自身」シリーズ、『血族』『居酒屋兆治』など。1995年没。

「2014年 『ぐつぐつ、お鍋 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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