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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
異色作、タブーを扱っています。
そのタブーは一番強烈な「近親相姦」
だけれども病んでいる雰囲気のみで
その該当行為に関してはぼかされているので
きつくは感じず、あまり嫌悪感は感じませんでした。
ただし問題はKの視点
こいつは食えない奴です。
この視点だけは吐き気を催しそうになりました。
消えてしまえばいいのにと何度思ったことやら!!
だけれども、純粋な少女が壊れていく
その描写は見事としか言いようがありません。
彼女はまさにタイトルのとおりなのかもしれません。
近親相姦という重いテーマ。 読んでみると、テーマ性を求めたものではないことが分かります。 「近親相姦は許されるべきか」とか「近親相姦とはなにか」とか、そういう哲学や倫理を追求するものではないと感じます。 どうも、タブー性を材料としたような節も見られます。 近親相姦というと、その禁忌におぼれたり、許されない愛に登場人物たちが揺れ動く「捕らわれた形の愛」の形をしていますが、本作では登場人物... 続きを読む »
「悪徳の限りを尽くす」という表現がある。
しかし、悪徳が尽きてしまった後のこころには何が残るのか。
過去に人生の負の側面といえるものを謳歌した「ぼく」は、記憶を失った未紀の存在に吸い寄せられていく。「ぼく」は、過去に「ぼく」と同じ蜜を味わった未紀の残したノートの真相に近づこうとするが……というのがあらすじ。
この小説では美しい比喩を用いて、美学を持って悪事をする人間が丁寧に描かれている。
今でいうところの「厨二病」タイプの人物が数多く登場するが、簡単に型に入れることができるようなものでもなく、「昭和の厨二病すげぇな」と思ってしまった。
とりわけ未紀が魅力的で、彼女の言動の裏を読みながら小説を読み進めるとより楽しめるだろう。
近親相姦の聖化。
少女の告白が間接的に繰り広げられる所から始まる。
少女の創り上げた世界の、なんと魅惑的な光景。
そうして「少女」としての一時、無邪気に神々しく、蠱惑的で清らかに彼女は踊り回る。
時は儚く移ろう。誰しも年をとり、衰え、死んでゆくもの。
しかし彼女は、彼女の心は永遠に違う世界を飛び回っているのであろう。
鮮やかな幕の引き方も、良かった。
一気に読んでしまった後で、ただ溜め息だけが出た。
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4101113092 ── 倉橋 由美子《聖少女 200801‥ 新潮文庫》 NHKの人々 ~ 手もと不如意、名は富裕 ~ ♀倉橋 由美子 作家 19351010 高知 東京 20050610 69 /旧姓=倉橋/籍=熊谷 冨裕の妻 http://www.isis.ne.jp/... 続きを読む »
インセストタブーと大人への通過儀礼を美醜混濁装飾系の流麗な文体で書かれていた。この作品を読もうと思った経緯が思い出せないくらい興味のないテーマなので、読後感は満足でありつつも、つまらない。
理解できないというより理解するのを脳が拒んでいた。
桜庭一樹の解説を読んで、ようやく脳が拒んでいた理由が解る。私はもう大人になっちゃっているということなのだ。
作品のテーマに興味のある人にとっては、とても面白く感じるのであろう。
人を選ぶ作品なんだろうね。特に現代の壮年にとっては。
近親相姦を扱った作品。内容もそうだが、その文体にヤラレタ。
旧版の表紙は野中ユリで、そちらのほうが好き。
これこそ求めていた小説。
奇妙な偶然が嬉しいけど恐ろしくもある。
今の年齢だから受け入れられた小説。きっと10代の私だったら無理だっただろうな。
美しい文体。格調高いというべきだろうか。現実と幻想の反芻の先に覗いている、その倒錯は「アムネジアという幻の花」と作中で表現されている。
桜庭一樹曰く「日本で書かれた中で最も”重要な”少女小説」は寺山修司的美学も孕んでいるようにみえる。
物語の背後にいる死をも感じさせない妖艶な美への陶酔を倉橋由美子の文体と構成は可能にする。
パパとの関係を中心に思うまま散漫に、
現実と創作の線引きを曖昧に、
描かれた事故で記憶を失った少女の過去の日記がメイン。
近親相姦であったのか、単なる妄想なのか…
なんとなくのオチは読めてしまうのですが、
とにかく出てくる物・事の美醜の落差激しく、
その両極に当たるものしかかかれていないような本。
近親相姦、というタブー。
どうも自分自身の感覚で当てはめる共感できないので、
それだけで"つくりもの"として切り分け感がいつもより激しく
登場する少女とその世界に対してもどこか現実離れした感覚を
勝手に想像してしまいながら読んでしまいました。
だからこそ「聖化」されやすいのかも。
タイトルと前半数ページで想像していた「聖なる少女」のイメージが途中で変わって来て、ん、これは?と思いながらも、言葉のすごさにおされてどんどん読んで行くうちに「なんだ、全然ちがう話じゃん。」 それは、「せいぜい逆ロリータ」だろうなと思ったから火傷をしてしまったわけで、もっともだ。でも、もっと誘い込まれるような構築力を感じる。 たとえば、「K」と「L」との関係、「作家」と「かれ」との関係が... 続きを読む »
別に衝撃はなかったな。
桜庭一樹の解説があって完結する感じ。
少女が女になることを受け入れるということは老いることをも受け入れるということだし、
その覚悟ができるには少女をやりつくさないといけない。

何か特別な少女だと思ったら困る。そこらにいる、少し世界のあり方に敏感な少女がどこまでも透明なまま天上に昇ろうとして、地面に落ちてしまった物語だと思う。言葉選びもまさに流麗、少女小説にふさわしい言い回し...





