倉橋由美子の怪奇掌篇 (新潮文庫)

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著者 : 倉橋由美子
  • 新潮社 (1988年3月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101113111

倉橋由美子の怪奇掌篇 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ◆一篇が10ページにも満たない、倉橋由美子の二十の怪奇掌篇。倉橋由美子をアンソロジー以外で読んだのはこれが初めて。思ったよりもドライでSF的。◆首遊び・カニバリズム・近親相姦・乱交・不倫…禁忌にあふれた大人のお伽話。毎夜3話ずつ読んだ。
    ◆倉橋由美子は語らぬ首を愛おしむ。体の美と分断された首を愛おしむ。まるでその中にすべてが、見尽くせぬ宇宙が詰められているように。囚われた首は表現することをやめ、夢を見続ける。切り離された身体は言うがままの物体となる。人を物体として扱い・人に物体として扱われることで、人は“人間” “自己”であることから自由になる。◆もしや禁忌を侵すとはそういうことなのかもしれない。人は潜在的に自分を縛っているものから解き放たれたいのだ。たとえ、その先がもっと深い闇の牢獄であるとしても。

  • お前何読んでるのとか突っ込まないでください。

  • 怖いっていうより、やっぱ毒気が強いという印象。

  • 怪奇と云うよりは、奇妙な味わいの余韻を残す、小洒落た作品集。
    サラッと読めるのがいい。

  • 幻想的な、あるいは不気味な話が20編。こういう話が好きなわけではないが、たまに読むとおもしろい。昭和六十三年三月二十五日発行、昭和六十三年九月二十五日五刷。定価320円。収録作品:「ヴァンピールの会」、「革命」、「首の飛ぶ女」、「事故」、「獣の夢」、「幽霊屋敷」、「アポロンの首」、「発狂」、「オーグル国渡航記」、「鬼女の面」、「聖家族」、「生還」、「交換」、「瓶の中の恋人たち」、「月の都」、「カニバリスト夫妻」、「夕顔」、「無鬼論」、「カボチャ奇譚」、「イフリートの復習」、「解説」(北杜夫)

  • やはり倉橋さんの怪奇小説は最高に面白い。
    “大人のための童話”って感じがする。
    夜の深い時間に無音の中読むのを薦めたい。

    神話や伝説、昔話を題材にしたものから
    SFちっくなお話までジャンルが幅広く、
    作者の知的な部分が至るところで垣間見える。

    設定や展開が斬新で、結末が最後までよめない
    ところもよかった。
    オチもいい意味でサッと終わっててよい。

    文章の書き方も、重厚で文学的な文章から
    ライトな語り口のものまで自由自在。

    個人的に、カボチャのような顔の元首相の話と
    長風呂しすぎて骸骨化する男の子の話が好き。

  • 怖いと思えば怖いけど、正直よく分からない世界観だった。
    面白かったものを敢えて選ぶとすると、「首の飛ぶ女」と「発狂」になる。特に発狂の人間がいなくなると神もいなくなるとという考えは面白かった。

  • 約10年ぶりに読んだ。まあ幻想小説である。カニバリズム的な話が多いように感じた。

  • (「BOOK」データベースより)
    夜になると体を離れて首だけが恋人のもとに通う娘の怪しげな恋慕と残酷な死「首の飛ぶ女」。長風呂がたたってガイコツになった少年の病名は突発性溶肉症と診断された「事故」。夢の中に現われる世にも醜悪な男のたくらみ「交換」。元宰相ボーブラ氏はいかにしてカボチャ顔になったのか「カボチャ奇譚」など、幻想・残酷・邪心・淫猥な世界を、著者独特の文体でえぐりだす怪奇短編20編。

  • ドロドロした怖い話が冷ややかに語られていて、むっちゃ面白い。
    何度も読み返していますが、
    今回一番心に引っかかったのは「首の飛ぶ女」。
    人を愛することさえしなければ――という、
    語り手の決意が哀し過ぎ。

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倉橋由美子の怪奇掌篇 (新潮文庫)の作品紹介

夜になると体を離れて首だけが恋人のもとに通う娘の怪しげな恋慕と残酷な死「首の飛ぶ女」。長風呂がたたってガイコツになった少年の病名は突発性溶肉症と診断された「事故」。夢の中に現われる世にも醜悪な男のたくらみ「交換」。元宰相ボーブラ氏はいかにしてカボチャ顔になったのか「カボチャ奇譚」など、幻想・残酷・邪心・淫猥な世界を、著者独特の文体でえぐりだす怪奇短編20編。

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