草の花 (新潮文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101115016

感想・レビュー・書評

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  • この汐見という主人公がどうにも好きになれなくて、 しゃきっとせんか!いつまでもうだうだと!! と背中をひっぱたきたくなった。

    ひと一人か二人にフラれたくらいで、僕は一人きりで死ぬだろうなどと、愁いを帯びるでない。年も若いのに、次を探して、今度は恋を成就できるよう精進すればよかったのにと思う。
    次に進めないくらい本気だったと言うには、この汐見は何もしていないと思う。

    それでもこの本を読んで、割と良かったと思えるところは、汐見は孤独を惨めだと言ったが、全くそうとは思わない自分を認識できたことだ。

  • 汐見の純粋なと言うか、真っ直ぐ過ぎる”愛”という感情はとても私には共感できませんでした・・・。若い故の感情なのでしょうか?私も若い時分に読んでいれば共感できたのかなぁ~?
    しかし、千枝子の手紙にはとても共感できました。また、忍や千枝子とのやり取りは面白く読み進められました。
    全体的に私には少し読みにくい作品でした。

  • 2005/6/13:理知的であるが故の挫折人生を送った汐見。サナトリウムに残された彼の遺品ノート。美しいはなしです。愛は理性の賜物なのか? 違うだろ!? そんな思い悩む必要ないのでは……と思うくらいに思い悩んで、結局は愛に破れる若者達。孤独に生きた汐見の愛の理想は果して理想論であったか。

  • う〜ん、あんまり記憶が・・・

著者プロフィール

1918-79。福岡県生まれ。54年、長編『草の花』により作家としての地位を確立。『ゴーギャンの世界』で毎日出版文化賞、『死の鳥』で日本文学大賞を受賞。著書に『風土』『冥府』『廃市』『海市』他多数。

「2015年 『日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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