北愁 (新潮文庫)

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著者 : 幸田文
  • 新潮社 (1972年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101116051

北愁 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • いとこの話です。
    勝気な女の子と繊細な男の子。傍から見れば(時代背景を考慮して怒らないでくださいね)逆だったらよかったのに、と言われるパターンの二人です。いろいろな試練が双方に降りかかるのですが、最後に話をしにいったとき、やはりとんちんかんで話は合わないのだけれど、いとこという血縁で調和したところもあると気づく。
    ハッピーエンドにはならないけれど、ずしっとした重みのある話です。

  • 幸田文が描き出す女性は、等身大ながらも力強い。それをはっきりと感じさせる一冊。飾らない文章が魅力的。

  • 幸田さんの本、まだまだ全然読み進めてないのだけど、それでも読むたびにいいな、瑞々しいな、と思う。
    読むたびに、なぜだかまっすぐな視線を思い浮かべるんだな。うん。
    あそぎちゃんと順次さん。どこまでいってもいとこ。感慨深いラストとか、そういう感じともちょっと違ったのだけど、そこはかとなく、切ない。

  • 今パワーが有り余ってるわたしには役不足かなと思ったら、全然そんなことなかった。ものすごく染みいった。あそぎちゃんと順治さんと。あっわたしも結局浅はかであった、と反省したのは単純なラブストーリーと考えてしまった自分をどんどん裏切っていく重みのある展開。もっと新鮮で、読み応えのある人間ドラマだった。自分が情けない&恥ずかしい。ということもあって余計にしみいった。それでも日々が続いていくことに対する厚かましさやがむしゃらさは愛おしいと考えるよりも、薄汚れていて情けなくなる。そこにある、交流というのも複雑な気持ちにさせられる。ひとつのやさしさを心いっぱいで受け止める、というのにも立場がいり、飛び出すにも抱えているものの大きさよ。思いは果てしなく、腕には限りがある。も っ と

  • 言いたいことばっか言いまくってるのが結婚生活ではないのよ
    というような戒めでもあり、そんななかの些細な気付きで支えられる生活とか。

    相変わらず、気持ちの描写がうまい。
    私は、旦那もじゅんじさんも苦手なタイプかと。
    おうちで家庭を守って、夫を立てることが当然な時代で
    ぎすぎすしようとも、自分を貫く杉子さんのオーラもすげーなと。

    どろどろしつつも、芯が一本とおっている方々は
    文章にしても強く見られます。

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