桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 吉村昭
  • 新潮社 (1995年3月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101117331

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桜田門外ノ変〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 面白い!水戸藩が井伊直弼に追い詰められていく様子が克明に描かれており、良い。学校の歴史で習わないんだもんなぁ。安政の大獄って恐ろしい。

  • それこそ、事件名と井伊直弼その人の名前に関しては、小学生の頃から知っていた割りに、実際の事件のあらましとか背景に関しては殆ど知らず。で、安心ブランドの吉村昭作品ってことで、今回読むことにしました。忘れただけかもしらんけど、実行犯の名前とか全く思い浮かばず、そのせいもあり、ひたすら聞き慣れない名称が出てくる序盤、正直ちょっとしんどさあり。でもある程度人物関係とかが見えてくると、あとはさすがの表現力でもって、どんどん物語に引き込まれていきます。いよいよ安政の大獄がなされて、ここから討伐に向けて動き出す気配で、後半の展開が楽しみです。

  • 2016/09/06完讀

    從尊攘派的角度來寫,這裡的齊昭和大佛次郎那本的角度千差萬別。寫關鐵之介的生涯,但也徹底從水戶一藩的角度來檢視時代,大老是相當徹底的惡役,水戶藩因為不願交出敕令的問題也瀕臨滅藩的危機,群情激憤,會澤正志齋的轉向令人好奇。卷末第二次安政大獄,在京都的工作也相當不順利,高橋終於答應和薩摩方著手進行斬奸計畫(讀了這本之後才知道原本也有模仿忠臣藏的彥根藩邸攻擊計畫)。

  • 本書は、井伊直弼の側ではなく、襲撃した方の水戸藩の方、もう少しいうと、襲撃を取り仕切った、関鉄之介という人物を中心に進む。
    元々、水戸藩と彦根藩は仲が悪く、それが尾を引きづって、最終的には井伊大老の暗殺へと進んでいく。
    水戸藩は尊王攘夷の魁であり、また総本山というものであり、幕末は明治維新を引っ張て行くべき存在であったが、水戸藩の内部のごたごたにより、優秀な人物は捕まり、獄死するなどし、その力は、維新前夜にはほとんどなく、維新回天に直接的に役立ったというわけではない。非常に残念な話である。おそらく、主人公の関は、非常に優秀な人物で、決して、一時の激情に駆られて、井伊を暗殺したわけではなく、主君である水戸斉昭への執拗なまでの嫌がらせ等に対し、我慢できず、また、藩内の決起はやる若者たちを抑えることができず、このような結果になってしまったのであろう。
    著者の本をいくつか読んだが、歴史小説というよりも、伝記のようで、主人公に成り代わって、人物移入して物語が進んでいくような作風ではない。あくまで、淡々と、歴史的事実が述べられながら進んでいく。私としては、多少の作者の思い入れも織り交ぜながら、物語が進むような、司馬や宮城谷のような作風が好きなので、星2つとした。著者は、どちらかというと、塩野七海のような感じの作風かな。
    全2巻

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    山口という水戸藩士は母方の親類

  • 水戸、薩摩藩の脱藩浪士が、江戸城桜田門外において大老・井伊掃部頭を暗殺した事件の顛末。

  • もう一つの忠臣蔵。幕末水戸藩と彦根藩の確執。復讐と国家のため討入り、もしくは闇討ちを目論む水戸藩と薩摩藩の志士たち。主人公・関鉄之助を中心に水戸藩士から見たテロ事件の顛末。情熱に圧倒されますが、理想が裏切られ、薩摩藩にも見捨てられ、しかも最後は藩の取りつぶしを恐れる水戸藩の官吏に捕らえられる。幕府の捜索の厳しさ。この6年後に明治維新があるとは考えられない、それだけ世の中の動きの早さ、そして彼らの行動の影響の大きさを覚えます。英雄になった赤穂浪士との違いを意識せざるをえませんでした。

  • 日本史が好きな人なら楽しめるでしょうが、そうでない人には退屈でしょう。

  • いち早く、欧米列強との力の差に気づいて開国を進める幕府と、神君家康公以来の鎖国政策を続けようとする尊皇攘夷運動の対立が激化するまでの過程を描いている。
    もっとも、幕府の開国政策は、進んで欧米列強と互していこうというより、圧力に耐えかねて後手に回った結果ともいえる。
    尊皇攘夷運動が激化していく要因は、幕府のそういった姿勢も影響しているのではないだろうか。
    どんどん水戸藩を追い詰めていく幕府。当時はまだ幕府の権威が強かったことがよくわかる。

  • 水戸藩をメインに描いた小説は初めて読んだかも。
    幕末モノはどうしても薩摩贔屓になってしまうので新鮮でした。

    同じ徳川同士でこうも憎しみが深まるとは。
    水戸藩の有為の人材は全て死んだとは読んだことあるけど、今作を読むと理解できた。
    色々な業の深さを考えさせられました。

    桜田門外の襲撃の描写が秀逸。
    見事に想像できる。

    ちょっと小説としてはバランスが悪い気もするけど、読んで損がない作品でした。

  •  今年の大河ドラマは幕末を扱っているが、全く史実に明るくないことに気づき、またこれまで高名な著者の本を読んだことが無かったのでこの本から読んでみた。幕藩体制において、各藩というのがそれぞれ特長を持っていて利害関係が絡んでいたことを今更ながら知る。また安政の大獄で夥しい血が流れていたことも思い知らされた。大変重苦しい出来事が続くが、暗殺側の話として全国を駆け巡り敵をギリギリで欺きながら隠密行動をし計画をすすめる、というスパイ小説ばりのスリルもある。

  • 全2巻。
    映画になってた桜田門外の変。

    史実を忠実に、歴史小説をきちんと描く著者。
    その分物語性は弱く、個人的にあまり好きではなかったけど
    今回もやっぱり。

    淡々と史実が積み重ねてあって、
    その上澄みのような物語を拾っていく感じ。
    何があったかをちゃんと知れるけど、
    その分周辺の事柄についての記述も多く、
    本筋の物語にのめり込む感じは少ない。

    が、
    事件のシーンはすごかった。
    リアリティの追求された生々しいまでの襲撃シーン。
    すごく映像的で、ここだけ時間が引き伸されるような感覚。
    ここはすごい。

  • 偕楽園に梅を見に行ったとき、ロケセットを訪ねた。資料を見ながら、原作を読みたいと思いリクエストした本 安政の大獄を起こした伊井直弼を襲撃した水戸脱藩士の関鉄之助を中心に描いた本 桜田門外の変から明治維新までわずかに8年であることに驚きを感じた

  • 尊王攘夷思想が倒幕へ。幕末の激動を感じ先日、桜田門周辺を散策した。今度は一方の当事者である井伊直弼の彦根城あたりに行ってみたくなった。

  • 強権発動開始!だんだん緊迫してきました。
    ただ、馴染みのない人物名が多くて難儀しています。

  • (1998.02.11読了)(1998.01.31購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    安政七年(1860)三月三日、雪にけむる江戸城桜田門外に轟いた一発の銃声と激しい斬りあいが、幕末の日本に大きな転機をもたらした。安政の大獄、無勅許の開国等で独断専行する井伊大老を暗殺したこの事件を機に、水戸藩におこって幕政改革をめざした尊王攘夷思想は、倒幕運動へと変わっていく。襲撃現場の指揮者・関鉄之介を主人公に、桜田事変の全貌を描ききった歴史小説の大作。

    ☆関連図書(既読)
    「最後の将軍 徳川慶喜」司馬遼太郎著、文芸春秋、1967.03.25
    「徳川慶喜」百瀬明治著、火の鳥伝記文庫、1997.11.15

  • 井伊直弼暗殺計画の主謀者である水戸藩士関鉄之介を中心に書かれている。
    徳川御三家の一角でありながら、安政の大獄によって、藩の有力者がことごとく処刑された水戸藩。この桜田門外の変の時点で、既に藩力は弱まっていた。そのためか、江戸幕府終焉へのクライマックスに水戸藩の名前はあまり出てこない。
    上巻には、反幕府政治への芽生え、安政の大獄、井伊直弼暗殺計画に全国を動き回る水戸藩士の姿が著されている。

  • 平成23年8月25日読了。

  •  井伊直弼が殺された。その言葉しか知らなかった、桜田門外の変。何故彼は殺されてしまったのか。其処にいたるまでの小説。水戸藩側の視点から書かれる内容は、明らかに井伊直弼を悪とみなして進む。
     安政の大獄によって、水戸藩の重鎮は次々と殺されたり処分されられていく中、関鉄之助は何をどう想い、どう行動したか描かれている。
     土地の描写が美しく、行った場所をまざまざと思い出せる情景は吉村氏ならではの綿密な調査によるところか。

  • 茨城などを舞台とした作品です。

  • 幕末の時間の流れを加速させた「桜田門外の変」を実行犯の水戸藩士の目線で描いた記録小説。
    水戸藩の体制の変化から事件前までを饒舌すぎるほど丁寧に記している。
    国を憂うエネルギーに溢れてるが都合の悪いことには一切目を瞑り耳も貸さない。危ない、危ない。
    こういう人達の情熱が時代を動かしたのは確かだが、恐ろしくもあります。
    その後の歴史はこの時点で決まってたんじゃないのかとか思ってしまいます。

  • 史実に基づいた小説。 でも若干冗長にも思える。
    昼食後品川を出て、翌日夜明けに小田原宿に到着という記述。
    17.8時間で73キロを移動とある。 
    以前、酔っ払って5駅乗り過ごして歩いて帰った際で約16キロを4時間ほど。
    それもたいがいしんどかったが、それ以上のペースで17,8時間歩き続けは想像の範囲外。 幕末の井伊大老を討ち取った志士と酔っ払いの比較で申し訳ないが、そのような比較しか持ちえず、その上ですごいと。

  • 2011.4.3(日)¥210。
    2011.4.7(木)

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