死顔 (新潮文庫)

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著者 : 吉村昭
  • 新潮社 (2009年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101117515

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死顔 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編集であるが、全て 死生観をテーマとしているように感じる。記録文学者だけあって、死に向かう自分を記録した感じ

  • 死顔(遺作)
    この中で葬儀での最後のお別れに棺の中へ花を置くことを否定的に述べられいるが、是は理解できる。この行為は私自身も以前から違和感を感じていた事だ。

  • 兄の死を描いた作品を含む短編集。
    そして、著者の最期について夫人が綴ったものがある。
    吉村氏は兄の葬儀の際に、自分の死顔は子供たち以外に見せたくないと書いている。
    そして、それは実行された上、亡くなったことさえすぐには知らせないようにと徹底していたという。
    そのように、兄の死を描いた中にも、自分の時を考えているような節が見えていたように思う。

    2015.1.7

  • なんかもう、言葉にならない。

  • 死というものを如何に捉えるか…。
    自分に問うた一冊。

  • 吉村昭の本は随分多く読みましたが、昨年7月の遺作だとのこと。最後に津村節子が書いていますが、自らの死を予感していたとしか思えないような死の翳がそこかしこに出てくる少し暗い本でした。次兄の死を迎えた老人とその直ぐ上の兄を主人公にした短編は吉村が自らの人生を振り返り、次兄の家族がその近親者だけで死を悲しむ姿勢を重んじようとする時間の流れと寂しさを痛感させるものでした。介護状態の夫を殺した老女の保護士を務めるこれまた老人の心境にも同じ寂しさを感じました。明治時代のロシア船遭難、不幸な母子の自殺、いずれも悲惨でした。

  • 大好きな作家だが、意外と生死にまつわる作品を読んでなかったので、ある意味新鮮だった。作者の生死感はなんとなく分かるが、実感がわかない。生死をさまよったことがないからであろう。
    年をとるにつれ、共感していくのかもしれない。

  • ぎりぎりまで切り詰めた簡潔で淡々とした文章で、死を見つめた静かな短編集。

  • 筆者の死生観をテーマにした短編集。

    “生”と“死”
    まるで両極端にあるものであるが、“死”というものは日常の中に当たり前に存在するのだということを感じさせられる一冊。

    病床で自身の先を冷静に見つめ、最後まで自分の意思で逝ったように思われる筆者が、美しく思えた。
    シンプルな語り口であるからこそ、読者次第で如何様にも読める本だと思いました。

    初めて、吉村昭氏の本を読んだけれど、導入がこの本で良かったと思っています。

  • 「戦艦武蔵」を読んで好きになりました。こちらは「死」をテーマにした遺作短篇集。
    「二人」と多分遺作の「死顔」は、どういう関係なんでしょう。
    「二人」はまだ推敲段階だったか、大筋は同じなんですね・
    私は、先に読んだからかどうかわかりませんが、「二人」の方が好み。
    このされた兄弟のやり取りは、こっちの方が好き。
    一気に読めました。

  • 吉村昭の妻津村節子が、夫の発病から死に至るまでを綴った「紅梅」を読み終え、また吉村作品を読みたくなりました。書店に行って、遺作短編集としてのこの本を見つけて読んでいます。

  • 2012.1.10(火)。¥340。
    2012.1.11(水)。

  • 兄弟の死に様。自分の死に様。同じテーマで何度も書く、ということ。

  • 商品情報にもあるように、本当に本当に、生と死を見つめ続けた作家なんだなと思った。
    あまりにも静かで深い死生観に打ちのめされる。あとからじわじわと効いてくる短編集。

  • 【目的】読書会に向けて
    【感想】おどろくほどシンプルな文章。平安時代の和歌を詠んだあとに万葉集を詠むよんだとき感じるような、そんなに愚直に表現していいものかと一瞬とまどうった。でも、その感覚は、慣れきった技巧的な文章との違いに違和感を感じただけであって、ただシンプルな文章は、それで良い。シンプルな文章は、比喩などで読み方の筋道が立てていられていない分、読者に感情が委ねられる。「兄弟の死に目を見届けなくては可哀相、死顔に手をふれたい、それが愛情を伝えることになる」という固定観念に一石投じられたように感じた。

  • 作者の死生観がとてもつたわる一冊。
    「冷たい夏、熱い夏」を読んで思うところあった方には
    是非これも読んでいただきたいです。
    自分の死を迎えることを、
    ずっとずっと考えていたのだろうと思いました。
    この本が、彼の「死顔」です。

  • 大学に入ってから、単純に冊数でみて誰の本を一番読んだかと考えてみると、実は吉村昭で、これが5冊目。特に吉村さんが好きという感想は持っていなかったのだけど・・・ これは吉村さんの最晩年の作品を集めたもので、表題作の死顔は最後まで推敲を重ねていたとか。吉村さんの死生観が凝縮された作品。栃木が、2個所もでてきてちょっと驚く。

  • 自らの死に方に尊厳死を選んだ著者の遺作短編集。

    私ごときが何か言える様な作品ではありませんが…。
    美しい自然描写と共に悲しく哀れな死が描かれた作品「ひとすじの煙」がとても印象に残りました。


  • 実話をもとに死についての価値観を描く。

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