ノンちゃんの冒険 (新潮文庫 し 10-4)

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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101120041

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  • (1981.07.14読了)(1981.07.11購入)
    *解説目録より*
    上京して、女子短大英文科に籍を置くこと一年余、はたちにもならないノンちゃんに、子供が出来た。父親たる哲学君は、〝世界が暮れ落ちる今、僕らは旅立つのだ〟と呟いて家を出たまま、行方が知れない。生むべきか、生まざるべきか……? スリリングで、心暖まる、ビルの谷間のメルヘン。

    ☆関連図書(既読)
    「贈る言葉」柴田翔著、新潮文庫、1971.05.25
    「されどわれらが日々」柴田翔著、文春文庫、1974.06.25
    「鳥の影」柴田翔著、新潮文庫、1974.11.26
    「立ち盡す明日」柴田翔著、新潮文庫、1975.05.26

  • 大好きな本で、再読。

    誰もが、あらゆる形で生きることと戦っている。フーテンも企業マンも哲学者も若き遁世者も。色々あるけれど生きている。
    人生は「喜びも悩みも、素敵なことも大変なことも、みんな互いに入れ子になってい」て、「喜びや素敵なことだけを味わって、食い逃げしようとすれば」「ゼロになる」というフレーズが今回は心に残りました。
    いつも、心地良い絶望と希望を与えてくれる本です。

  • 二十歳にもならない女子大生に子どもができ、相手の男は消える・・・悲劇的なシチュエーションなはずだが、まわりの人たちもマトモじゃなさそうだが、なんとかノンちゃんを支えている。
    ふわっとした不思議な関係なのだ。

  • 2008年11月1日(土)、読了。

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著者プロフィール

作家、ドイツ文学研究者。
1935(昭和10)年1月 東京生まれ。
武蔵高校から東京大学へ進学、工学部から転じて独文科卒。
1960(昭和35)年 東京大学大学院独文科修士修了、同大文学部助手。
1961(昭和36)年「親和力研究」で日本ゲーテ協会ゲーテ賞。
 翌年より2年間、西ドイツ・フランクフルト大より奨学金を得て、留学。
1964(昭和39)年『されどわれらが日々─』で第51回芥川賞。
 東大助手を辞し、西ベルリンなどに滞在。帰国後、都立大講師、助教授を経て
1969(昭和44)年4月 東京大学文学部助教授、のち教授。文学部長を務める。
1994(平成6)年3月 定年退官、名誉教授。4月、共立女子大学文芸学部教授。
2004(平成16)年3月 同上定年退職。

「2019年 『〈改訂増補版〉詩に映るゲーテの生涯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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