無関係な死・時の崖 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1653
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101121086

感想・レビュー・書評

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  • 箱男>砂の女>無関係な死・時の壁>壁>方舟さくら丸

    賭、無関係な死、人魚伝

  • 覚えてないや。

  • おもしろー。「なわ」という話が好きだった。

  • 酔う。気持ちよくなる。気持ちわるくなる。寝る。

  • SFとかカフカ的不条理とかいうよりは、心理劇の赴きが強いのではないかと思われる作品が多かったです。個人的にはちょっと幻想譚ぽい『人魚伝』がとても好きでした。人魚というとアンデルセンの『人魚姫』をどうしても連想するので、なんだかロマンティックなものだと思いがちなんですが、意外とアンデルセン以外の人魚はちょっと無気味だったり邪悪だったりすることが多いような気がする…。この人魚もかなり怖いです。謎の“先祖”が棲みついている『家』とか、他人の死体が突然部屋に現れて狼狽する男の『無関係な死』も、あり得そうなところがなんだか怖かった。『人間そっくり』の初期バージョンとおぼしき短編『使者』も収録されています。

  • 他の短編集に比べて読みやすい。
    異様な状況を作り出し、話を展開させる。

    夢の兵士は、まともな安部工房

    家、使者、賭が楽しめた。

    人魚伝は、他の短編の安部工房っぽい。情、献身、不利な状況、報われない。

    無関係な死は、話に無理がある。
    読者が最初に思う事を、今更?というタイミングで最後に書いている。

    本作、全体通して死の匂いがする。

  • 短編集という事もあってストーリーとしては比較的読みやすいのかな。読む時の気持ちがキレにくい。
    どの話も安部公房らしい設定なのだけど、最終的に物事に結論が出るようなものでなく、主人公の心理的な変化で終わるようなものばかり。そういうのもたまにはいいけど、短編集が全部そうだとモヤモヤがたまり、全話は読めなかった。

  • 安部さんの短編集。
    面白いには面白いけど、他の作品に比べキレが悪いように思う。無理があるというか。期待値が高すぎたのかもしれない。

    個人的には「夢の兵士」「家」「透視図法」辺りが好きかなぁ。「人魚伝」もよかったと思う。

  • つくずく読力のなさを思い知らされる作家だ。最後の行にきたとき「ん?これが終わり?」というのが2,3あった。
    「夢の兵士」「誘惑者」の最初の2編は容易だったが。
    本の装丁から、真理を観るためには「自分の中の他人の目」で観なさいよ!といってるのかな?この作品集は。

  • 全体的にSF風な作品が多い短編集です。
    主人公の部屋に突如現れた死体をどう処理するか考えている内に、自身が追い詰められていく「無関係な死」、人魚に恋をし、同棲しようと試みるも、その実態を知った主人公が・・・など、後半にいくにつれてどんどん壁が迫ってくるような、言わば代表作である「壁」を彷彿させるような作品が多いです。

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著者プロフィール

安部公房
大正十三(一九二四)年、東京に生まれる。少年期を旧満州の奉天(現在の藩陽)で過ごす。昭和二十三(一九四八)年、東京大学医学部卒業。同二十六年『壁』で芥川賞受賞。『砂の女』で読売文学賞、戯曲『友達』で谷崎賞受賞。その他の主著に『燃えつきた地図』『内なる辺境』『箱男』『方舟さくら丸』など。平成五(一九九三)年没。

「2019年 『内なる辺境/都市への回路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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