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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
非日常的な情景で異質な感覚をもった登場人物たち。書かれてるのは人間の本質。自由を手にしたとたん意味を失うもの。誰もがもつ心理のパラドックス。
直木賞受賞作。20数カ国に翻訳された名作。
蟻地獄のような住居に囚われた男がその世界にやがて引き込まれてしまう様から現実と虚構の違いは何なのか考えさせられる。
初の安部公房作品。
とにかく砂砂砂で全体的に重苦しかったがリアルな感情描写と豊富な比喩表現に引き込まれた。あれだけ穴の中から脱出しようとしてた男が徐々に砂の生活を受け入れてく過程~ラストシーンが不気味。ただ人間ってそんなもんなのかなーとも思ったり。また読もう。
自由とは、人間とは、日常とは、男と女とは…。
そんなようなことが話の中で凝った比喩の表現と常に流れている砂と一緒に濃ゆく盛り込まれていて安部公房の魅力に文字通り取り憑かれそう。
ラストの展開には(特別劇的なわけでもないけど)ぞっとしたし、
ラストを読んでからの冒頭の文、ー罰がなければ、逃げるたのしみもないーにはさらに背筋がぶるぶるしました。
20カ国で翻訳されているということに納得。
虫、砂、おまえの存在、あらゆる小道具に考察を加えれば加えるほど面白くなる。
私たちが生きる世界とは、どのような性質のものか
その社会とどのように交わっているのか
特に、砂の売買からの下りは非常に面白かった。
安部にハマりそうです
ひさかたぶりに古典と呼ばれるようなものを読む。そして初の安部公房。 安部公房というと、『箱男』を思い浮かべる。読んだことは無いが、数々の映像作品などがそれにヒントを得た作品を作ってきたのではあるまいか。 安部公房は本作でブレイクしたらしい。『砂の女』は英語、チェコ語、フィンランド語、デンマーク語、ロシア語など、20ヵ国後以上の翻訳が出されているとのこと。世界でも共感される内容なの... 続きを読む »
<ネタバレ有り>
現実とは離れたストーリーだけれども、造られた印象は無く、読めた。
生々しい描写が心地良くないと感じたりもしたが、多彩な比喩が用いられている。
理不尽な労働と自由の無い環境に順応し、そこに生き方を見出したかにみえるラストシーンの主人公に、ある種の恐怖を覚える。
自分も、日々の生活の中でそうなり得るかもしれない、と。
ひとつひとつの文、とくに比喩の意味を考えていては日が暮れる。
ストーリー自体はかなりおもしろい。
粘っこい世界がストーリーを追うのを妨げる。
こんな優しく従順な女はいるのだろうか。
男の言動からは学べることもある。
10年後かな、この小説を”読める”のは。
砂丘へ昆虫採取にでかけた職業教師の男が、砂に囲まれた家に女とともに閉じ込められてしまう。その家では、ありとあらゆる場所からつねに砂が侵入し、作業(砂をかき集めドラム缶につめて地上に輸送する)をしなければ物資(水や食料)が支給されないというなんともまぁ理不尽な状況に追い込まれてしまう。
怪奇な場所で懊悩しながらも、常に「理屈」で状況を打破しようとする男。
極めて正論で立ち向かうが、まったく通じず、次第次第に妥協的態度をとっていく行為はとてもリアリティーがある。
砂の家の女も、この理不尽な状況にも関わらず順応している姿に奇異な感じがするが、特殊な状況がこの女性を「官能的」に見えてくるので不思議だ。
歯噛みしながら読んでいただきたい。
掻いても掻いても降り積もってくる砂を
ただひたすら掻き出すことにやりがいを見出してやしないかと
自分の身を振り返って愕然としてしまう。
男女ということもあり、ただ言葉少なに、申し訳なさそうに女が振舞うだけで、
責め立てる側の男は罪悪感から逃れるために優しい態度をとらざるをえなくなる。
女が示す無上の喜びに対して、男は初め、「砂糖をなめすぎたような」気まずさを覚える。
しかしながら、貯水装置という生きがいを見つけてからは、その甘さも疲れを癒す心地の良いものとなりかわる。
よそ者として優位に立っていると信じ込んでいた男が、弱者であったはずの女に音もなく飲み込まれていく様は、それ自体砂を連想させる。
現状の合理化がどれほど無意識に行われるかを見せつけられて、
苦々しい思いを感じます。
問題が解決するまで、ご不便をおかけしますが、ご了承ください。
・1963年 第14回 読売文学賞
・1968年 最優秀外国文学賞 (フランス)
【砂の女 - Wikipedia】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%...
