笑う月 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101121185

感想・レビュー・書評

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  • すべてのバナナは果物だが、すべての果物がバナナだとは限らないのである

  • 夢日記。発送メモ。
    もっと安部公房読んでから改めて読むとさらに面白そう。

  • 自動書記という手法があります。これは執筆者の無意識を反映するために、意図を抱かずに書く方法のことです。

    人間が眠っているときに見る夢を文字に起こすと、自動書記のようになるのかとこの作品を読んで感心しました。

    おそらく私たち読者にとっては意味のわからない不思議な余韻の残る作品の羅列でしかないのですが、書いている安部公房さんにとっては「これはこのような意味なのかもしれない」と思いながら書き進めていったのではないでしょうか。

    他人の夢の内容を文字に起こした上でそれを読めるのは貴重な体験ですね。しかも世界的前衛作家の安部公房さんの夢となると、さらにその貴重さが増すように思います。

    個人的に気に入った作品は「発想の種子」です。
    ぜひ読んでみてください。

  • この本に納められている「鞄」を読み返したかった。
    「鞄」は、たしか高校の国語の教科書に載っていた話。
    高校生当時は、わけわかんないけど不思議な味わいのする話だな、と思っていた。なぜか記憶に残っていた。
    読み返してみて、やっぱりわけわかんないけど、不思議な味わいのする話だった。

  • オムニバス形式でさくさく読める。個人的は自己犠牲と公然の秘密が好き。

  • ふむ。
    夢の中なのか現実なのか。

  • よくわからないんだけど、興味は惹かれる。
    薄い本なんで、時間をおいて再読。

    実はこの本を読んでいるとなぜか眠くなってしまって、だからよくわからなかったのかもしれない。

  • 高校の教科書にあった『鞄』が好きで購入。結局、授業では取り上げてくれなかったなぁ…
    夢で見たことなどをヒントにした短編集。夢でなくても不思議な感覚に陥るものが多い。「笑う月」などは月が笑いながら追っかけてくるところを想像してしまい、笑ってしまった。

  • 初めて安部公房の作品を読んだ。夢の内容をモチーフにした短編やエッセイが収録されていた。不気味でよく分からない物も多いが引き付けられる文章で、ページ数も短くすぐに読める。

  • 阿部公房に負けない夢私も見たいなぁ 
    明け方の夢がシュールになるのは分かる気がするなぁ 
    夢って不思議だね

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著者プロフィール

安部公房
大正十三(一九二四)年、東京に生まれる。少年期を旧満州の奉天(現在の藩陽)で過ごす。昭和二十三(一九四八)年、東京大学医学部卒業。同二十六年『壁』で芥川賞受賞。『砂の女』で読売文学賞、戯曲『友達』で谷崎賞受賞。その他の主著に『燃えつきた地図』『内なる辺境』『箱男』『方舟さくら丸』など。平成五(一九九三)年没。

「2019年 『内なる辺境/都市への回路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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