孤高の人(上) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
4.10
  • (339)
  • (324)
  • (197)
  • (19)
  • (4)
本棚登録 : 2714
感想 : 239
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101122038

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 渋い・・・

  • 昭和初期、どこの山岳会にも属さず装備も自分で準備し、単独登山をする加藤文太郎。
    口下手で人と接するのも苦手な加藤は山を登りながら人との繋がりを思い巡らせる。

  • この頃山岳ブームだそうで。
    山登りは興味はあるけれども根性の無いことには自信のある自分には無理だろうと挑戦したことがありません。なので山岳小説を読んでみることにしました。

    孤高の人とはまたよくつけられたタイトルだなあ。
    口下手で人間付き合いが下手な加藤さんですがこの本を読むとその分親しく付き合った方とは心からの付き合いをされていたのではないか、そんなことを思いました。
    それにしても。生まれたばかりの子供と新婚の奥さんを置いて気の進まない登山に向かったとありますがそこはちょっとよく書きすぎではないかな、と。
    生きて帰ることが一番大切なんだ、と悟った時に遭難とは人生とは皮肉なものだなあと思いました。

    面白かったです。

  • うーん、
    おもしろいけど
    山ってどうなのよ?
    が知りたいときは
    これじゃないのがいいね。

  • 何かをしたいなら
    自分と対話し
    鍛えなければ成せないのだ


    ・・・おまけ・・・
    ずっと単独で山を登っていた加藤文太郎は
    宮本健(実在:吉田富久)と最後の山行で
    パーティを組んだため死んだ

    と描かれているが
    実際は違うらしい

    加藤文太郎は
    命を落とした「北鎌尾根」山行の前に
    「前穂高岳北尾根」山行で
    吉田富久とパーティを組んでいる

    加藤文太郎著の
    単独行(http://www.aozora.gr.jp/cards/000245/files/1330_21437.html
    の中には
    「前穂高岳北尾根では吉田氏の足を引っ張った」
    と描かれているらしい

  • 漫画から先に読んだけど、登場人物やセリフなど、程良くリンクしていてよかった。

    加藤文太郎の変わっていく様子にはまった。

  • 峠へ行った後、何か山岳小説を読みたくなって読んだ本。
    個人的に加藤の不器用な生き方には、感情移入しやすかった。
    また何度かじっくり読みたいと、思えた本です。

  • 今も語り継がれる伝説の登山家「加藤 文太郎」。
    単独行は加藤文太郎というアルピニストを抜きには語ることが出来ない。

  • うーん、いまいち感情移入出来ないな・・・。

  • 2006-2007年ごろに読了と思われる。このころは加藤文太郎も遠い存在だったが、六甲山を登っているうちに、文太郎もこの景色をみたのかと少し近い存在にも思えてきた。

    なんとか北鎌尾根に登りたいと2009年ごろから考えているが、うまくいかずに2011年には三年越しの夢で登りたい。

全239件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

新田次郎
一九一二年、長野県上諏訪生まれ。無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、中央気象台に就職し、富士山測候所勤務等を経験する。五六年『強力伝』で直木賞を受賞。『縦走路』『孤高の人』『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。次いで歴史小説にも力を注ぎ、七四年『武田信玄』等で吉川英治文学賞を受ける。八〇年、死去。その遺志により新田次郎文学賞が設けられた。

「2022年 『まぼろしの軍師 新田次郎歴史短篇選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新田次郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
奥田 英朗
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×