- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101122069
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
山男に悪人はいないなんてほんとに信じられていたんだろうか。
-
読みづらい。
古い本だから仕方ないか。 -
短編集
登山をかじる身なので読破できたが、ミステリー好きな人には物足りない内容ではないでしょうか。
チンネの裁き…山男に悪人がいるか?をベースにした点は興味がわいたが、ダラダラしたストーリ展開に途中であきる。
(2.5点)
新雪なだれ…冬の富士山の描写は流石。雪崩のメカニズムが興味深い。 -
新境地の山岳ミステリー
長編+短編×3の山岳ミステリーだ。
どれも不思議とできがよい。新田次郎作品ではないような気さえする。
ミステリーとすればできすぎの設定が白々しいのだが、それなりに楽しめる作品だ。
特に長編の「チンネの裁き」は3章にわたり、関係者が次々に死んでいく様が描かれている。女性に恨みがあるわけではないだろうが、どれも理由は女性が絡んでいるのが不思議。
同じトーンで「錆びたピッケル」が続く。あっと驚く結末は新田次郎らしくないといえなくもないが、なかなかおもしろい。
「新雪なだれ」「消えたシュプール」は動機や結末が練り切れていないのでイマイチ。
いずれも登場人物が極限まで絞られているので、非情にわかりやすい。読者をだますことを考えていないミステリーだから読みやすい。
それでも、最初の2編はミステリーとしても十分おもしろい。ともに女性がキーワードのようなので、次も女性が出てくる新田次郎作品を読んでみよう。
脱線するが、先の「人は見た目が9割」にも載っていたが、相手をまっすぐに見つめる女性は男性から誤解されやすいらしい。男性はまっすぐに見つめられることに弱いらしい。この辺は今回の新田次郎作品にも記載されている。
男が男をまっすぐに見るということは、戦いをイメージするからなんだろうかと私は思う。目は口ほどにものをいうということか。
作品リストは以下の通り。
チンネの裁き
錆びたピッケル
新雪なだれ
消えたシュプール -
新田次郎の短編集
推理小説、サスペンス仕立ての短編です。
それぞれが、あっと驚く結末で楽しめます。
個人的には、『消えたシュプール』が好きだ。
収録作
『チンネの裁き』
『錆びたピッケル』
『新雪なだれ』
『消えたシュプール』