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沈黙 (新潮文庫)

  • 5045人登録
  • 3.89評価
  • 670レビュー
著者 : 遠藤周作 
  • ¥ 594 /
  • 新潮社 /
  • 1981年10月19日発売 /
  • 312ページ /
  • Amazon.co.jp ・本 /
  • ISBN・EAN:9784101123158
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沈黙 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • “稀に見る神学的な才能”に恵まれたイエズス会司祭のクリストヴァン・フェレイラが転んだ。この司祭は日本にいること20年,地区長という最高の重職にあり,絶対に転ぶはずがないような人物だったにも関わらず…。このニュースにヨーロッパ中が震撼した。どんな大変な秘境にもどんどん乗り込んでキリスト教を広める不屈のスーパーエリート営業マン集団のイエズス会。その中でもエリート中のエリートのフェレイラの棄教は真実なの... 続きを読む

  • 2014.7.5読み終えた。カトリックの違いはあるが、信仰とはなにかということが、迫ってきた。そして、救いはある。

  • オススメ頂いたので読みたい。

  • 江戸時代初期に起きた長崎でのキリシタン弾圧について、実際の出来事を参考に書かれた物語。最初からいかにも布教がうまくいかないだろうという予想があり、ひたすら暗い。ただ、その暗さのなかで主人公が神の存在との葛藤など悩み続けているその姿が見どころなんだろう。キリスト教徒にとっては身にしみることが大きいのだろうが、キリスト教徒じゃない自分にとっては、信仰の強さというのはすごいなと思う程度ではあった。

  • マーティン・スコセッシによる映画化の話を聞いて読んでみる。一応傑作的な扱いらしいのだけど、残念ながら個人的にあまり心に響かず。なぜかロドリゴの苦悩にまったく共感することができず、正直読むのがしんどかった。多分こちらの心構えのせいだと思いたい。本は出会うタイミングも大事だな、とつくづく実感。

  • 以下は、オペラ研究家の岸純信が「eぶらあぼ」に『沈黙』について記載している文章です。<遠藤周作の原作に対する欧州の評価は、カトリックの教義を論ずる人々の中ではかなり割れていますね。そういうところを西洋人は非常に厳しく捉え、曖昧にはしないのです。でも《沈黙》は日本が世界に誇れる普遍性を持っていると思います。>宗教を語るのは難しいし、信者か信者ではないかによっても見方はかわるので、あくまでも人間の生き方として本書から学べば良いのではないか。

  • 「なぜ神は沈黙しておられるのか?」 「なぜ虐げられる者、苦しんでいる者達を放っておかれるのか?」 祈りとは果たしてなんなのか。 死んでまで守り通す信仰に何の意味があるのか。 宗教について考えさ... 続きを読む

  • 勝手に難しい内容だと思い込んで、本棚で眠っていました。読んでみると無宗教の私にも時代物が苦手な私にも読みやすく、内容的にも納得行く部分が多々ありました。沈黙の意味が分かりました。

  • これは宣教師が日本でキリシタン狩りに遭って、取り調べで「沈黙」を守る、の意味の沈黙ではなく、なぜこれほどまでに人が不幸な目に遭っているのに神は「沈黙」するのか、という意味だったんですね。日本は泥沼のようなものだ、という表現は言いえている気がする。キリスト教は根付いたのではなく、独自に進化したのだと。となれば、それは本当のキリスト教と言えるのか?現代にもつながる興味深い話でした。

  • 一生に一度は読むべき本だと思う。二度は読まなくて良いけど・・・。しかし、再読すればそれなりに気づきや再確認を得られるから有用だ。

  • 自分にとって宗教とは何なのか、神様って何なのか、という事を問い直すきっかけを与えてくれる作品。自分が信じていたものが足元から崩れていく感覚はこうも恐ろしいものなのか。

  • 「なぜ神は沈黙しておられるのか?」「なぜ虐げられる者、苦しんでいる者達を放っておかれるのか?」
    遠藤周作が若い頃から感じていた疑問に自ら答えようとした小説。
    物語りの後半、神がついに沈黙を破る。「沈黙していたのではない。お前たちと一緒に苦しんでいたのだ・・」

    神はどんな時も私達に寄り添ってくれる「永遠の同伴者」なのだ。

    遠藤周作が生涯追い求めた神の実像を描き出した傑

  • 祈りは心を鎮めはしない。神は何故いつも黙っているのか。
    無宗教な立場だからこそ、読む度に解釈が変化していく気がする。

  • 司祭ロドリゴはキリシタン狩り激しい日本にきて、そして苦難の末に捕われの身となる。 目の前ではキリシタンが、「棄教せよ」と拷問されている。司祭はこのような惨たらしい現実に対して、どうして神は沈黙を守り行動を起こさないのかと問う。時の奉行は司祭が踏み絵をふめば、目の前の拷問は止められると言う。 その時司祭のとった行動は。。そして神は何をされたのか、、という話。 ロドリゴの心理的葛藤がこちらにも伝わ... 続きを読む

  • 長崎旅行の前に一読。
    信仰心、神の存在、背教の心理…
    特定の宗教に対する信仰をもたない私にとって、実感の湧き難いテーマではあった。が、正義、善と悪、信念といったものに置き換えてみると、価値観のゆらぎに対し、どのように処するべきかという意味で考えさせられた。

  • 思ったよりも読みやすかった。そして、読んだ後にその当時のことに興味が持てた。

    信仰は目に見えないことで、本当に自分が信じるかどうかで価値も何もかも変わる。
    「沈黙」はイエス様が答えてくれないことでしょうか。
    辛い時、本当に救世主がいるなら救ってくれるはず、そう思うのは人間として当たり前。

    読んでいて意外だったのは、宣教師を無理やり殺そうとしなかったこと。嫌な話だけれど、いなくなればいいのにそうではなく日本人の名を与えて生活させたところがなんとも不思議で、とても辛い。

  • 単純なストーリーだけど司祭の心理描写にぐんと引き込まれる。…が、クリスチャンでない私にはその程度の味わい方しか出来ないな。この本が真に響く相手は別にいて、私はお呼びでなかったようだ。

  • [購入] 江戸時代、禁教令下の日本に潜入し布教を試みたポルトガル司祭を描いた「宗教小説」。

    日本人信徒に加えられる苛烈な拷問や度重なる殉教に苦悩する司祭ロドリゴの心の動きと、沈黙を守る神、そして殉教や拷問が行われても何一つ変化のない日本の日常が鮮やかに描かれている。
    キリスト教徒でない自分にとっては、禁教令の時代の様子や信徒の心情や燃えるような信仰心がどういったものか、学び知る良い機会になった。

    大きな物語の動きはないのにどんどんと物語に引き込まれて行く著者の描き方に、あっという間に読み終えてしまった。他の作品も是非読んでみたい。

  • 日本人論を語る上で、異教を究極の形で受け入れたというのは、外せないことなのだろう、と。

  • 後半部分の司祭の心の葛藤にぐんぐん引き込まれる。
    読み返すほど深く新たに面白さを発見できそうな作品。

  • 高校の入試でこの本がでた。その後、高校の本棚で偶然この本を見つけた。すると故郷に遠藤周作文学館ができた。とても不思議に思っている。

  • 私の中ではとても上位にはいるぐらい心に痕を残した
    すべては最後のシーンのためにあるのでは、というぐらい最後の怒涛のシーンが私の中でドラマティックに、色彩がビビット、息が張り詰めるように、心にせまってきた
    多分この時の鮮烈な印象がいまもまだひきづっている
    好きな芸術様式がバロックになるぐらい影響うけてる。とてもバロック的な小説みたい。

    キリスト者としての遠藤周作は悩み悩んでる姿が文体からにじんでくる。神はとなりに、ともに沈黙して涙を流してよりそってくれていた。という神の不作為に対する全面的肯定の裏に日本人としての自分とキリスト者としての自分の自己矛盾への苦しみがある

  • 時は鎖国全盛
    ポルトガル宣教師ロドリゴは、
    日本で音信普通になった恩師
    フェレイラが背教した噂を聞く。
    それを確かめに日本に赴くが
    筆舌に尽くし難い仕打ちがキリスト教信者にされていることを目の当たりにする。
    もう耐えられない!
    それなのに神は沈黙するのみ・・
    祈りとは?キリストとは?
    異国の宣教師視点の本ではあるが、
    ぐいぐい引き込まれるのは、
    ロドリゴに感情移入してしまうからだろう。
    また再読したい。

  • ネタバレ

    ロドリゴが、最後に心は棄教しなくてよかった。最後までイエス様を信じていた。

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