夫婦の一日 (新潮文庫)

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著者 : 遠藤周作
  • 新潮社 (2000年2月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123356

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夫婦の一日 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 面白かったけど,何となく生理的に気持ち悪いと感じる部分が多く,あまり好きになれなかった.

    「日本の聖女」は良かった.現世の苦悩から逃れ,浄土を願うのが日本人の宗教ならば,いくらキリスト教を名乗ったとしても,奥方は日本人の宗教で亡くなったという指摘はとても興味深い.
    同著者の「沈黙」では,浄土=パライソと考える日本人が描かれていたが,結局「極楽浄土」の概念から離れられない日本人にはキリスト教は理解できないのかもしれない.

  • 健やかなる時も病める時も、一緒の夫婦。

    5話の短編集、と思ったら、連続もの?
    最後のひとつだけ違いましたが、出てくる主人公の男性は
    同じ人のようです。

    何事もない日常ですが、そこから転がってみたり
    言い合いをしてみたり。
    主人公がキリスト教のようで、端々に出てきます。
    結婚したら相手の宗教に、が微妙です。

  • 遠藤周作の文章はお腹に優しい。うっすら塩味の効いたポトフみたいに、二日酔いにも、病み上がりの体にすっと入ってじわっと広がる。
    木槌で杭を打つ、彼が悟ったのは、人間の業とそれを肯定する強さだったのかもしれない。

  • 未読の遠藤の短編。「侍」から「スキャンダル」に移るその軌跡を見事に表している、とあとがきにあった。5つの短編からなる、短編集であるが、どれも心に響いた。晩年の遠藤は、人間の無意識に関心を非常に寄せており、そこに潜む悪とそこからの救いという観点から、宗教と信仰を深く見つめている。その辺の関心が、この五つの中にありありと描かれている。

    個人的には「日本の聖女」が一番響いた。細川ガラシャを遠藤流に描いている。

    13/7/9

  • 短編集。どの作品もよかった。

  • 深層心理がうまく描かれている。行動と理性と感情のバランスが見事。日本文化を深く観察された遠藤周作の晩期らしい作品。

  • 日本の聖女が気に入った。他はいまいちだったが、後書きによって新しい側面を見たので、もう一度読み直す。

    2011.8.24 再読
    背徳的なものに快感を覚える悪魔の呼吸音に耳をすませながら

  • 久しぶりの遠藤周作です。
    遠藤周作の考えるキリスト教の世界観を久しぶりに味わいました。

    短編の中で、「日本の聖女」が一番よかったです。
    むか~し読んだ三浦綾子の「細川ガラシャ夫人」を読み返して、
    遠藤周作と三浦綾子の世界観を比べてみたいなと思います。

  •  5編を収めた短編集。『日本の聖女』が素晴らしい。修道士の独白体で細川ガラシャを描いている。
     謀反人・明智光秀の娘であり、秀吉が禁制とした切支丹である彼女の危険な立場は、夫との確執を生み、彼女は厭世観を強くしていく。キリスト教への信仰を深めていくように見えるガラシャだが、現世の苦悩(十字架)を背負おうとはせず、むしろ死による救済を願う姿に、修道士はキリストの教えとの根源的な差異を感じ取る。
     修道士はガラシャの死を「切支丹として死んだのではなく、日本人の宗教で亡くなったのだ」と語る。彼女の宗教観、人生観は本質的に変わることはなく、その死にいたるまで、極楽浄土を願う日本的な精神に支配されたままだった。

  • 表題作の「夫婦の一日」と「日本の聖女」が個人的に好きな作品。

    特に、「夫婦の一日」は、カトリック信者であるにもかかわらず、立て続けに起こった不幸から占い師を尋ね、その言葉に信心する妻の様子が印象的。カトリック信者なのだから、占い師の言葉など信じること自体おかしいと説く夫の気持ちも分からないでもなかった。けれど、夫が1年で亡くなるといわれ、それまで続いた不幸のことも考えると、たとえカトリックといえども何かにすがりなんとしても夫を助けたいと思ってかたくなに実行する妻の心情も理解できた。きっと女性ならではなのかもしれない。

  • 短編集。
    表題作も印象深いのですが、この作品唯一の歴史小説の「日本の聖女」が一番印象的でした。
    細川ガラシャの話です。
    聖職者からみた、それも批判的?なガラシャ評価が心に残ります。

  • キリスト教を信仰する登場人物たちから浮かび上がる迷い、欲望、快楽、嫉妬。

    光があるところには常に影がある。
    その影を「罪」と呼ぶのではないだろうか。

  • 夫婦の一日という短編が印象に残っています。
    ちょっと怖かった。
    人間て怖い…

  • 070306
    短編集。大変面白かった。特に表題作「夫婦の一日」は秀逸。宗教だけで終わらせない、作品の深さ、など。究極のブッディストであるからこそ分かり得るキリシタンの気持ちというのがあるのだよ。ではなぜ★5つではない?それは短編だからです。短編・・・ああ!良い!!!と思ったところで終わる短編。絶頂で終わる短編。もっと読みたかったのにーと、おもしろい短編であればあるほど思ってしまう自分に−1。

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