十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)

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著者 : 遠藤周作
  • 新潮社 (2009年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101123387

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十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • タイトルが気になって、10頁は立ち読み。
    10頁読んで、私は、面白いと思ったから購入。11頁以降が面白く感じられないかもしれないっていう不安はあったけど(笑)、大切な事だと思う。

    この本では手紙だけど、メールでも同じ事。
    ただ、相手にどう自分らしく伝えて、"気持ちを"上手く伝えようとするか・・・
    まあ、それで時間がかかってしまうのは良くないなーと思う。

    でもやっぱり、心がこもっててる方がいい。
    手紙を書かない世の中だからこそ、こういうのは、ありだと思う。
    相手ありきのものだからね。

  • 読書録「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの
    本を捨てて下さって宜しい。」4

    著者 遠藤周作
    出版 新潮社

    P25より引用
    “いずれにしろ名分を書こうとする意識やむつかしい手紙文の文
    例をマネる必要が全くないと考える時、あなたは少しは手紙を書
    くのが気楽になりませんか。”

     目次から抜粋引用
    “一寸したことであなたの人生が変る
     筆不精をなおす一寸したこと
     手紙を書く時に大切な一寸したこと
     返事を書く時に大切な一寸したこと”

     芥川賞作家である著者による、手紙の書き方についてのコツを
    記した一冊。
     セールスマンの売り込みについてから具体的な文章の書き方ま
    で、すぐにでも使えそうなコツが紹介されています。
    長年未発表だった原稿を元に出版されたものの文庫化。

     上記の引用は、筆不精の直し方のコツを記した章での一文。
    最近の私は手紙どころか年賀状すらメールで済ませてしまうので
    すが、メールであってもやはり文章を書く時はそれなりに力が
    入ってしまうものです。
    筆不精にならないためにも、気楽に文章のやりとりが出来る相手
    がいるということが、結構大切なのではないかと思います。
     一つ一つのコツが細かくまとめてあるので、人に対して文章を
    書く時にとなりにあると便利な一冊なのではないでしょうか。

    ーーーーー

  • タイトルからは想像できないが、
    遠藤周作がラブレターの書き方を説明している本。
    思い出すのは、三島由紀夫も手紙の本を出している。
    趣向は違うが、人間性が現れていて、本だけではなく作者にまで惹かれる。

    手紙を書く重要性からはじまり、なぜ筆不精か理由があり、手紙を書きたくなる方法まではじめに説明がある。
    タイトルの10ページは過ぎるがもちろん続けて読む。
    あとは、例文を踏まえながら「読む人の身になって」を説明されている。
    「海と毒薬」や「沈黙」などを書いた作者とは思えない、とてもユーモラスであった。
    内容は、「読む人の身になる」以外にも、3つが一貫している。
     ・書き出しに注意。決まり文句で始めない。
     ・自分の言葉で書く。
     ・短文にする。

    最近、手紙を書くことはほとんどなくなったが、メールの影響で文章を書くことが増えた。
    この本はメールを書くのにも応用できる。
    自分に特に役立ったシチュエーションは二つ。
    「断るときの手紙」と、「お悔やみ状」の書き方。
    本文にもあったが、「お悔やみ」はとても難しい。

    先日、母が他界した際いろいろな方からメールをいただいた。
    もちろん、メールをもらったことだけでたいへんうれしかったが、
    思い出せば、形式にとらわれすぎているもの、感情が大げさなものなど多かった。

    お悔やみ状は「あなただけでなく、自分も同じような悲しみにあった」ことを書くことがポイントとなっている。
    確かに、そうである。
    私がもらったメールで一番心に響きなぐさめられたのは、同級生の親友からもらったものだった。
     「俺らもそういう年になってしまったよね」

  • 面白いタイトル。はて、なぜこんなタイトルを?と思ったらこれは未発表作品らしい。そこで、印象的な出だしの一文がタイトルになったというわけか。

    遠藤周作の語り口が楽しめる一冊。書かれている手紙の書き方指南については、内容がちょっと時代を感じさせるもので例えが古く(美人女優の例えに香川京子とか有馬稲子とか言われてもわからん・・・)実践的かというとだいぶ疑問。私は実践的なことを学ぶよりも、近所に住んでいる頭のよくて本もたくさん読んでいるおっちゃんの話を聞きに行っている感じで終始楽しんだ。とは言うものの、なかなか普遍的な内容も多く、「ようなゲーム」についての記述もなかなか興味深かった。

    手紙は出す相手の身になって書く内容を考えること。単純なようで本当に難しい。自分もたぶんあんまりできてないような気がする。気をつけようと思うけど・・・

  • 十頁読む。
    勉強になる。
    最後まで読む。

  • 環境と感覚が古い。

  • ようなゲーム(なにかを見たときに使い古された例えではなく違うことを考えること)、抑制法(修飾されたり、詳細な経緯を書いたりといったただ長い文章よりも文章表現を最小限に抑えた方が胸に刺さる場合がある。)氏曰く、「感情をあふれさすより、それを抑制して、たった一すじ眼から泪がこぼれる方がはるかにその感情をせつなく表現するものです。」。転移法(本当に言いたい単語を言わずに他の表現から匂わす。)「夏のまぶしさや暑さを描くなら光の方から書くな。影の方から書け」。分かりやすく、印象深い手紙の書き方を教えてくれるいい本。このユーモアに富んだ手紙教本を病室のベッドで書いたというからさすがだなと思う。

    遠藤周作はおもしろい。「沈黙」や「侍」との同じ作者とは思えない、このふり幅が魅力だ。

  • 故遠藤周作さんの遺稿。
    今読んで、人の20年というものは大きいものだと思った。90代まで元気に人生を楽しんでいる人もいれば、遠藤さんのように70代で帰天される方もいる。もう70になったら、それほど楽しいこともないんではなかろうかとうっすら思っていた私だが、もし遠藤さんが90代までご存命であったら、もういくつの作品が世の中に残ったのだろうと考えると、そう思った。

    本文は、手紙の書き方を通して、遠藤さんの文学に向かう姿勢が伺える。後書きにある様に、妻とまだ独り立ちしていない息子を残して入院中の作品であるという前提を踏まえて、入院する人への手紙などを綴る心境を書いてあると思うと、作家とはなんて大変な職業だろうと思う。結局回復をなされたのだけれど、遺されるかもしれない家族のため、少しでも残せるものを多くと病床で向かい合った作品と知ると、確かに胸に迫るものがある。

    人の心理をなぜここまで理解できるのだろうかと、鈍感な私は思う。でも、それにしても、なぜ男性からの手紙はお誘いで、女性のための指南は断り指南なんだろう(笑)

    「ようなゲーム」は参考になった。日常の光景を、①使い尽くされていない②ぴたりとくる形容詞を使って表現する練習をすること。

    相手の気持ちをキャッチするために、
    ①抑制法
    文章の第一原則。
    自分の感情や気持ちを文章の始めから終わりまで訴えない。涙より、はんかちを握り締める手の方が印象的など。
    「夏のまぶしさや暑さを描くなら光の方から書くな。影の方から書け」
    夏の暑さを描写するのに、「太陽がぎらぎら」という表現は使い古されて、読む人は食傷気味。むしと、そういう場合には太陽の光には触れず、白い路に鮮やかにおちた影、などを書いた方が効果的。

    ②転移法
    ある感情や観念を説明するのにそれをそのまま現す言葉を使わずに、別の言葉で表現する方法。

    興味のない相手の心をキャッチするために、
    ①自分に興味をもたせる
    ②相手の美点をうまく褒める
    ・抽象的に褒めない
    ・相手だけが気付いて、あまり他人が気付かないところをほめる
    ③むだな不安や警戒を与えない
    ④ネチネチした物の言い方を避けよ

  • 没後10年を経て発見された遠藤周作の未発表原稿で、ユーモラスな引きながら手紙の書き方を読者に指南する本です。

    男性から女性への恋文の書き方、女性が男性の誘いを断る手紙の書き方、病気に見舞われたり身内に不幸があったりした知人に手紙を書くときに気をつけなければならないことなどが解説されています。

    著者の文章作法をかいま見ることのできるような箇所もあり、おもしろく読みました。

  • 相手の立場に立って書く

  •  十頁だけなんてとんでもない、最後まで飽きることなく読んだ。色々なシチュエーション、その時の複雑な心情に合わせた効果的な手紙の書き方について語っておられるのだけど、私のイメージを良い意味で裏切るようなひょうきんさとユーモアが文章に表れていて、為になるのに堅苦しくない。メールやSNSが普及して手紙離れしている現代でも通じるお言葉ばかりで、手紙が書きたくなる。また、これらのコツはメールなどでも使わなきゃなと思った。

  • 遠藤周作の手紙の書き方エッセイ本。

    特に目新しいことが書いてあるわけではないけど、ユーモラスでわかりやすい。
    ほとんどラブ・レターの話だけど。
    メールもLINEもない時代のラブ・レター。

    受け取る人の立場に立って文章をかくこと。
    無理に形式ばった手紙を書こうとせず、とりあえず、書いて、ちゃんと投函することが大事。

  • これ、みんな読んだらいいよ。手紙だろうがメールだろうが、同じ心がけが必要だよなぁ。そして、やっぱりこんな時代だからこそ手紙をもらえたら嬉しいよね。

  • 遠藤周作氏の作品は、海と毒薬や沈黙しか読んだことなかったため、最初はイメージが違ってびっくり。なんて洒落ててお茶目な人なんだろう!手紙や私信を出すときの書き方や心構えなんかの指南書だが、堅苦しくなく、面白く読める。恋文のところなんかは笑ってしまったけれども、相手があってこその文章、この本で学んだことは大切にしたいと思う。

  • サロンでの接客、トリートメントでのコンサルテーションで基本となるコミュニケーション。
    「十頁だけ読んでごらんなさい。」それでだめなら読まずに捨てなさい、とまで言っている強烈な長いタイトルに魅かれた。
    この本はただ単に、手紙のハウツー本ではない。
    吹き出すところも多く、ユニークな文章が、敬虔なキリスト教、教科書に載っている人という勝手なイメージが崩れていった。その中で共通していることは、相手の身になって書いているかというその一点だけ。

    病院でのお見舞いなど著書の体験も重なり、じんときたり、ラブレターや恋愛の断り方、お悔やみまで、今の生活では当てはまらない場面でもうなずていみたり。

    一寸(ちょっと)したことであなたの人生が変わる(序)からこの本が始まる。
    ほんのちょっとしたことから、相手との距離が縮まり、信頼関係に好転することがある。
    逆にその反対もあることを、接客で身をもって体験する。相手の身になってみた時、ちょっとした言葉遣いや気遣いがどれだけ重要か、常に意識していないと、すぐには身につかない。
    これはコミュニケーション全般で言えることで、メールやアプリ、SNSが好きになれないのは、それが素っ飛ばされたやりとりがあるから。。

    接客の仕方だけをまとめた本にはない、「相手のことを考える」とはどういうことか、自分ならどうするか、手紙を書くという行為から、目の前に人がいたらを置き換えてみて、ゆっくりと考えてみるのもいいかもしれない。

  • 人の心を温めるそして自分のこころも温める考え方の秘訣が、
     遠藤周作さんは「侍」「死海のほとり」など、キリスト教にかかわる作品を何冊か読んだ気がします。こころの洗われる美しい内容であるところは、ワタシにとっては三浦綾子さんと同じジャンルの作家さんです。
     執筆から半世紀たって発見されたこの作品は、なるほど内容は50年前の手紙を書く秘訣の内容ですが、人の心を温めるそして自分のこころも温める考え方の秘訣がちりばめられていました。遠藤さんの作品はワタシにもいっぱい残されています。じわじわと少しずつ読みたい作家さんの一人です。

  • 手紙の大切さ、手紙の書き方について書かれている。
    当時に比べて今は手紙を書くことがあまりなくなって、この作品に教えてもらったことを実践する機会があるかどうかはわからないが、それでも読んでよかったと思えた。
    どんなコミュニケーションにも通ずることばかりだったし、何より、読んでいてとても楽しかった。
    ユーモアを交えて書かれた文章はリズミカルで、今とは大分言葉遣いが違うにも関わらず、すんなりと頭に入ってきた。

  • 時代背景、使うツールは違えど、基本は変わっていないなと実感。
    人間の気持ちの扱い方なんて、そう変わらないのだなと。

    手紙の書き方は相手の身になってするような、ゲーム。ブログにも応用ブログはラブレターを書くようなつもりで(笑)自分の言葉で自分なりの表現、慣用句、形容詞を作り出すことも大事。
    オリジナルな言葉。

    形式的な書き方をしない。
    形式的にすると楽だけど、ないように変化がない。。。
    時には、すんごい入り方をしても良い。
    いろいろなスタイルで伝える。

    下手でも自分の言葉、思いを書く事で次へのきっかけを見つけられる事を期待して

    文は相手の身になって、受け取る側読み取る側の身になって、どう感じ取るか、どんな情報を欲しがっているか想像しながら、書き上げること。

    これは一つの訓練。誰に対して書いているかイメージを繰り返す。

    伝えたいことを何度も連ねない。
    最後に強烈なインパクトを

    この作品の時代背景がいつなのかと思いながら読み進めると、昭和35年頃、、、。女性の変わりよう(大胆に)はかれこれ50年以上続いているという事に、、、(笑)

    ※一寸(ちょっと)

  • 作家の勉強の一環として、たとえを勉強するのは面白いなあと思いました。遠藤周作さんの文章は優しさを感じます。

  • 手紙の書き方についてユーモアを交えつつ教示した本。
    書かれたのが昭和30年代なので、言葉回しが今の時代には合わず、そもそも手紙をしたためる機会が無いので本来の活かし方は出来なさそう。
    しかし、表現力の鍛え方や、相手にモノを伝える姿勢も述べられているので、文章力を上げるには適していると思う。
    また昭和30年代の若者文化を垣間見れる点も良かった。

  • 人付き合いのときの態度、言葉すべてに通ずるものであるように思う。
    てらいすぎず、しかし相手に寄り添う。それで考えすぎて固まってしまうのではなくて、それでも一歩前に出て、できる範囲で相手に関わり続ける。そうやってちょっとずつ上手く人と接する練習をするほかないのかなあ。

  • 手紙を上手く書きたいって人のための本です。少し自慢ですが、だいたい私が思っていることや考えが同じでした。この本の刊行はずいぶん昔ですが、時代の変化があっても書く技術に変化はありませんね。

  • 古い本だけど、中身は現代でも通じる、手紙の書き方。
    コミュニケーションの本質はいつの時代も変わらないよね。

    昭和のエッセイを読む機会が今まで殆ど無かったので、氏の味のある文章にえらく感激しました。

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