洪水はわが魂に及び (上) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101126128

感想・レビュー・書評

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  • 『日常生活の冒険』『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』に続き、再読大江シリーズというわけで本書上巻を読了。
    自由航海団の面々はしかし10代~20代後半とは思えぬ言葉を発するなぁ。
    おませ、ですよ。
    さすがにそろそろ文体にもテーマにも食傷気味に。
    なのでこれ以降、著者の大テーマとなっていく四国の谷(森)シリーズはまたあと30年くらいしてから再読するかも(生きてたら)。
    というわけでとりあえず下巻に進む。

  • 彼の長編小説で一番、面白かったです。
    障害者の子供、鯨の話、浅間山荘事件を想わせる
    リンチ、放水、「荒唐無稽だって?」の台詞が
    ずっと心に残ってました。

  • 1973年の作品。勇魚とジン2人だけの核シェルターでの閉塞した生活は、自由航海団の行動に巻き込まれて行く。もちろん、その背景には前年1972年の連合赤軍による浅間山荘事件が色濃く影を落としていた。凋密な大江の文体は、その世界に入り込みにくいが、自由航海団の運動体としてのエネルギーは、ねじ曲がりながらも次第に勢いを増していくようだ。下巻ではジンの存在が救いになるのだろうか。

  • 感想は下巻でー。

  • 100204(m 100509)

  • ジャンルの垣根を越えた作品。人間の神秘的なものがわかる

  • 03.7.8

  • ジンかわええなー。

    もうこの人の作品については、言葉がありません。毎回思うけど、本当に無い。すごすぎる。そしてタイトルが格好良すぎる。

    09.06.18

  • 74年4刷本 挫折上巻のみ

  • [05][08.01.31]タイトルがうつくしい。出典があるのかな。

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著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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