燃えあがる緑の木〈第2部〉揺れ動く(ヴァシレーション) (新潮文庫)

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著者 : 大江健三郎
  • 新潮社 (1998年1月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101126197

燃えあがる緑の木〈第2部〉揺れ動く(ヴァシレーション) (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 第1部で動き出した壮大な物語が、ここ第2部では”静”の様相を帯びる。内部に沈静化された魂の物語となっていくのだ。中期以降の大江の作品では作家自身が物語の語り手となっていたのだが、この3部作では、サッチャンが語り手となり、大江自身はK伯父さんとして客体化されて語られている。そうした「話法」の転換も、一層この物語の立体的な構造化に成功をもたらしているようだ。主題は、ますます「魂のこと」へと急傾斜してゆくが、この第2部の最終章は不穏な気配のままに終息する。この後に語られるのは、はたして恩寵の物語なのか。

  • 何か頼み事をするときにメイスケさんが持ち出されるのは構わない。だけど各々が体験する「一瞬よりはいくらか長いあいだ」を名付けることはできまいと私は思う。だけどイェイツの言葉の頻繁な引用、パンフレットに聖書と、ついには祈りの言葉が生まれそうになる、という「教会」が確固としたものになっていく、すべてに名前が付けられて儀式化して行く過程が私には非常に胸苦しい。教会を通じた集団的陶酔が劣るとは言えないとしても…この瞬間の体験は名付けられてはいけない、宗教化してはいけない…。3部まだ読んでないからハラハラしてる。

  • 第3部に続きます。
    まだ感想は書けない。

    12.06.14

  • イェーツの詩をはじめ引用が多い。イェーツの詩や教会や魂のことを巡る対話が多々出てくる。宗教色が濃くはあるし引用される詩なども理解できているわけではないのだけど、物語世界に引き込まれるようにして読んだ。

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