- Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101127163
感想・レビュー・書評
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円地文子 訳 「 源氏物語 」昭和63年刷 1/5 桐壺〜花散里
源氏物語は 時代をそのまま保存した 時代小説だと感じた。その時代の美(女性的美、風流な言葉や自然、仏性や生命の永遠性など)を 保存している
1巻は 葵上と六条御息所の車争い、帚木の女性論、源氏と藤壺の密事、六条御息所と斎宮が伊勢へ など
女性
*葵の上は 葵で夕霧を生む→死
*空蝉は 帚木で登場→夕顔で伊予へ
*六条御息所は 夕顔で登場→賢木で伊勢へ
*藤壺は 若紫で登場→紅葉賀で冷泉帝を生む→賢木で出家
*紫の上は 若紫で登場→葵で結婚
歌の意味
*帚木(ははきぎ)=近づくと見えなくなる
*空蝉=蝉が殻を脱ぐように
*夕顔=夕霧に花が開くように顔を見せる
年立
*桐壺〜更衣の病死→更衣母の死→源氏 葵上と結婚
*帚木〜品定め
*空蝉〜夕顔の死→伊予へ
*若紫〜源氏 病気し北山へ→藤壺と
*末摘花〜末摘花と
*紅葉賀〜藤壺が冷泉院を生む
*花宴〜右大臣家で花の宴
*葵〜葵上と六条御息所の車争い→葵上が夕霧を生み死ぬ→紫上と
賢木〜六条御息所と斎宮が伊勢へ→桐壺院の死→藤壺 出家→朧月夜と
花散里〜源氏が花散里へ
各帖のタイトルの入った歌がキーポイント
帚木「そこにあるかと近づくと見えなくなる帚木のように あなたの心をつかむことができない〜」
空蝉「蝉が殻を脱ぐように着物だけ残していった〜」
夕顔「白露の光を添えた夕顔の花にもまがう姿〜」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今までいくつか源氏物語を読んだが、今回は円地文子現代語訳のものを。
今まで読んだ谷崎潤一郎、角川ソフィアの玉上琢弥訳、講談社学術文庫の今泉忠義訳、これらとどのような違いがあるか楽しみだ。 -
さらさらした品のある語り口で読みやすいです。おもしろい。
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源氏ブーム火付け役