海辺の光景 (新潮文庫)

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感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101130019

感想・レビュー・書評

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  • 安岡章太郎の文章はパッと見たときの印象がすごくいいんだよなあ。
    海辺の光景は家族とのエピソードがかなりそのまま書かれているのではないだろうか。詳しいことは分からないけれど。他の小説のなかに似たエピソードが書かれているからそう思った。作中に出てくる養鶏のくだりとかは、愛玩を彷彿とさせ、そちらの作品では兎となっている。今読んでいたときのことを思い出そうとしても不思議と思い出せないのだけど、読んでたときは圧倒されながら文章を受け取っていた気がする。
    宿題、蛾、愛玩は再読で、この人の小説はなんの面白さなんだろう、読んでるときは面白いんだけど何か言葉で表そうと思うとちっとも思いつかない。
    はじめて読んだ雨がめちゃくちゃ好きだった。

著者プロフィール

安岡章太郎

一九二〇(大正九)年、高知市生まれ。慶應義塾大学在学中に入営、結核を患う。五三年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。吉行淳之介、遠藤周作らとともに「第三の新人」と目された。六〇年『海辺の光景』で芸術選奨文部大臣賞・野間文芸賞、八二年『流離譚』で日本文学大賞、九一年「伯父の墓地」で川端康成文学賞を受賞。二〇一三(平成二十五)年没。

「2020年 『利根川・隅田川』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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