安岡章太郎の文章はパッと見たときの印象がすごくいいんだよなあ。
海辺の光景は家族とのエピソードがかなりそのまま書かれているのではないだろうか。詳しいことは分からないけれど。他の小説のなかに似たエピソードが書かれているからそう思った。作中に出てくる養鶏のくだりとかは、愛玩を彷彿とさせ、そちらの作品では兎となっている。今読んでいたときのことを思い出そうとしても不思議と思い出せないのだけど、読んでたときは圧倒されながら文章を受け取っていた気がする。
宿題、蛾、愛玩は再読で、この人の小説はなんの面白さなんだろう、読んでるときは面白いんだけど何か言葉で表そうと思うとちっとも思いつかない。
はじめて読んだ雨がめちゃくちゃ好きだった。