さびしい姫君 (新潮文庫 き 4-27)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101131276

感想・レビュー・書評

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  • 「さびしい王様」の第3巻にして最終巻。これまで謎に包まれていたローラ姫が主人公として語られる。これまでに登場した名脇役が活躍するので、ファンには嬉しいところだろう。

    最後はデウス・エクス・マキナといってもよさそうな大団円だが、童話なのでそれはそれでよし。

  •  チャレンジャー卿が、急に王様を幸せにしようと積極的に動き回る描写には、少しびっくりした。いきなり完全な善人になったなという印象があるが、まぁ童話ということでご愛嬌という感じかしら。
     王様が乳母のしなびたオッパイを触って安心しているのを見ると、彼は未だに無垢で子供だなぁと感じる。王様の奥さんが9歳の姫君だというのも、当然の気がした。

  • 図書館。

    北杜夫「さびしい」シリーズ。

    王様よりもコッチが好きかな?

  • 何となく古本屋で購入。3部作の第三部だったんですね…
    ラストを買って良かったかな、と思いました。

    なんというのか優しい話です。もちろん悪い人も抜け目のない人も
    出てきますが主人公たちが一応王侯貴族なのでおっとりしているのでしょうか。
    個人的に悪代官…ではなく総理大臣はもう少し痛い目に会っても良いと思うのですが。
    折角童話なんだし(笑)ここは勧善懲悪で是非!

  • なかなか面白い3冊のシリーズものだった。これはついに自分が生まれた年に書かれたものだったが、面白いと感じるものは時代を超えて普遍的なものなのかもしれないなと感じさせてくれる本だった。これまでに出てきた人物がまた出てくるのも、愛着がもててよかったし、先が気になるのもまた読みたくなって良いが、やっぱり完結するとすっきりするというか、何となく満足して読み終えることができた。
    違うシリーズものも読んでみたくなった。

  • 壮大で可笑しい"さびしい3部作"の最後。王様、乞食、姫君、それぞれの話しが結びつく…。

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著者プロフィール

北杜夫
一九二七(昭和二)年、東京生まれ。父は歌人・斎藤茂吉。五二年、東北大学医学部卒業。神経科専攻。医学博士。六〇年、『どくとるマンボウ航海記』が大ベストセラーとなりシリーズ化。同年『夜と霧の隅で』で第四三回芥川賞受賞。その他の著書に『幽霊』『楡家の人びと』『輝ける碧き空の下で』『さびしい王様』『青年茂吉』など多数。『北杜夫全集』全一五巻がある。二〇一一(平成二三)年没。

「2023年 『どくとるマンボウ航海記 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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