助左衛門四代記 (新潮文庫)

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著者 : 有吉佐和子
  • 新潮社 (1965年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (418ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101132037

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助左衛門四代記 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 垣内家当主代々助左衛門の歴史を描く。

    久しぶりに読む有吉佐和子さんは、やはり素晴らしい。
    四代の助左衛門の歴史を描いているのに400ページ程しかない。こんな少ないページで描ききれるのかと不安になるが、そこが有吉佐和子さんにかかると見事に描ききってしまう。
    それぞれの助左衛門の人生が、劇的すぎず何もなさすぎない絶妙な加減に抑えてある。普通なら、あれもこれもと欲張って書いて読者を食傷気味にさせてしまう。しかし、有吉佐和子さんの盛りすぎない書き方が、リアリティを産み、作品のドラマ性も併せ持たせることに成功している。

    有吉佐和子さんは魅力的な人物描写も特徴だ。
    特に女性の描き方が素晴らしい。
    有吉作品に出てくる女性は、言い訳や責任転嫁をしない。自分の人生に責任を持つ女性が多く、好ましい。
    何かあるとすぐに言い訳したり、誰かのせいにするひとがわたしは苦手なので、有吉作品の女性たちは本当に気持ちがいい。

    「助左衛門四代記」であるので四人の妻(実際は後妻もいるので五人)が出てくる。
    妻たちそれぞれが個性的なことは勿論、耐え忍ぶ女性の強さ、感情を表出させずに生きる強かさなどの隠された感情を、仕草などを描いて表すことがとても上手い。

    やはり有吉佐和子さんは名作家だと読むたびに思う。
    今回も読みながら唸らされ、最後まで愉しめる作品だった。

  • 7代目まで祟りが続くっていう話は本当だったけど、最後の終わり方は悲しかった。それにしても有吉さんの和歌山を舞台にした作品、何世代にも渡る家系の話、やっぱりおもしろいなぁ。男の人の力もあるけど妻の内助の功が素晴らしい。紀州徳川家の話も勉強になった。

  • 紀州の豪農垣内家の盛衰というか隆盛を四代250年に渡って描いた大河小説。
    温暖な紀州を背景に徳川から明治へと苦闘はしつつも飢饉や戦争といった悲惨な事態はほぼ起こらず、木ノ本という箱庭の中で繰り返される四代記。傑作。

  • 解説にあるように有吉さんの小説を読むたび「どんなふうに史料を読み込み、それをどう消化して、物語を生み為したのか」と思う。まるで実際に見てきたかのような「真のにおい」を感じる描写に驚く。「女が居てへんだら家というのは成立ちませんで」っていう一文はまさに金言!この小説の内容そのものだなと思う。

  • 2015年3冊目。
    星4つか5つか迷うところ。
    間違いなく面白いんだけど、有吉さんならこのくらい当然だよね、という気もする。
    他の人なら間違いなく★5つなんだけど。
    でも、やっぱり本当に有吉さんは面白い。名作。

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助左衛門四代記 (新潮文庫)の作品紹介

巡礼の呪いなのか、代々の長男を不慮の事故で失いながらも、なお営々とその家名を守り、隆盛を極める紀州木ノ本の旧家垣内家。封建の世から近代に至る250年にわたる家系をたどり、代々の当主の個性と、その蔭で"家のしがらみ"となって生きぬく女たちとを、六代目にあたる垣内二郎の手記の形で描く。名作「紀ノ川」をさらに一歩進めた、雄大で風格のある歴史小説である。

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