海暗(うみくら) (新潮文庫 あ 5-7)

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著者 : 有吉佐和子
  • 新潮社 (1972年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101132075

海暗(うみくら) (新潮文庫 あ 5-7)の感想・レビュー・書評

  • 2012.10.23読了。

    珍しくゆっくり大事に御蔵の自然を思い出しながら読書。
    が、今は絶版とのことで2000円出して中古を取り寄せたのに、本が古くて読んでたら1ページ破れるという(泣

    老人大好きな私としてはオオヨン婆はかなりのツボで、読み進めていくうちに大好きになってしまった。
    孫が産まれる度に山に千本ものツゲを植えてきたオオヨン婆。
    御蔵島を、御蔵のものをこよなく愛し、誰よりも御蔵のことを知っていて、自然を受け入れ、自然と一緒に暮らす、間違ったことは大嫌い、ノリが良く、ヤジを飛ばし、よく怒り、わからなければわかるまで聞き、トラックの荷台でもじもじし、男らしいくらいにたくましいオオヨン婆。


    そして御蔵島の歴史、文化、自然についてもところどころに織り込まれ、読んでいて興味深かった。
    オオヨン婆が山に入っていく部分では島の自然の豊かさ、美しさが伝わってきた。

    昔の島の生活は見習うべきことがたくさんあったんだろうな。
    校長と雑巾の下りがけっこう好き。

    反対に島の人にとってのマイナス面もたくさん知った。
    船がつかないこと、島に住むことでどれだけ辛い思いや、劣等感、疎外感を感じてきたのだろう。

    ここからは御蔵島だけではないけれど..
    外部の者からすれば美しい自然があるのだから、自然のままがいいと思うけれどそれは外部にいるからで、実際住んでいる人にとっては新しい文化は待ち望んでいるものなのだと改めて思った。素晴らしい島の文化だからと言って水道を作らない、ではやっぱりやっていけない。
    手を入れすぎるのも良くないが、住んでいる人が住みやすいようにのバランスが難しいなと。

    そして人口が減って行くこと。
    若者が出ていってしまうこと。

    射爆場問題では人間の本質?滑稽さが浮き彫りになり、さらには国や、政治についても考えることになった。

    本当にいろいろ考えることの多かった一冊。

  • オオヨン婆の力強いこと!今までもこれからもオオヨン婆にとって御蔵島は宝の山。たとえ若者が島を捨てようとも。。。

  • 黒潮と断崖に包まれた御蔵島の自然、ツゲの生い茂る山を歩くオオヨン婆の姿に懐かしさのようなものを感じます。

  • ウ・ミクラは島が舞台。島の厳しい自然環境もオヨヨン婆にはここほど良いとこはない。婆は信念を持って生きている。大都会へ人が流れ込みすぎている現代への警鐘でもある。
    そして、これから重大な事件が起きる!

  • もう絶版だそうですが、御蔵島を舞台にした小説。作品には直接、関係ないんですが、一応、資料として読んで、大変に心に残ったので、ご紹介。興味のある方は、図書館などで探して見て下さい。

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