芝桜〈上〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (529ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101132136

感想・レビュー・書評

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  • 津川家の正子と蔦代は対照的な性格ながらも、看板芸者と目されていた。 絢爛たる花柳界を舞台に二人の芸者の生き様を描く。

    途中までは正子の引き立て役である蔦代が不憫にも感じるのですが、中盤からはどんどん蔦代の存在感が増してきて、不気味に感じます。
    正子視点なので、基本的には彼女に感情移入しているのですが、上巻の最後では蔦代に戦慄しながらも、ちょっと返り咲いた蔦代にあっぱれと言ってあげたい。

  • 題名からして蔦代が主人公なんでしょうか。
    大河なのにひとりひとりの芸者のこころの襞に触れることができて、しかも花柳界での粋な遊び方というものも学び、引き込まれてしまった。

著者プロフィール

昭和6年、和歌山市生まれ。東京女子短期大学英文科卒。昭和31年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を発表し続けた。昭和59年没。

「2023年 『挿絵の女 単行本未収録作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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