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- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101132341
感想・レビュー・書評
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広瀬隆を読み始めるならここから始めてほしい一品。予備校の先生から進められたのは15年前ですが、世界の情勢は何も変っていません。この本が予言したとおり。
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クラウゼビッツの戦争論という、戦争の教科書のような本があり、大きな戦争があるたびに引き合いに出されるのですが、それが、いかにいい加減な代物かこき下ろした本です。個人の浅はかの欲求をさも普遍性のあることのように摩り替えているだけ。しかも、近代の残虐な戦闘の原因がおそらくここにある。<br>
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後の赤い盾で結実する、資料を紐解きながら丹念に証明していく姿は、好感がもてます。たまにスットンキョウなこと言ってますがご愛嬌。<br>
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模倣子という概念があって、情報自体に自己複製能力・生殖能力があり増殖していく。生物ではないですが生命だと。戦争論がウイルスのように蔓延していく過程を見るとあながち嘘とも思えません。<br>
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西洋の論理の世界の嘘ッパチさをあつかっているという意味では例の"国家の品格"と似通ったところもあります。でもこちらのほうが数段上。天下国家を語るならここまではしてほしい。経済学の世界なんかこのテの嘘&誇大&すりかえにミチミチなハズ。<br>
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