海猫〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 谷村志穂
  • 新潮社 (2004年8月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101132518

海猫〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 大好きな函館が舞台で、海とか教会や鐘を鳴らす描写を読むとすごく行きたくなった。

    ただ話はかなりドロドロ・・・薫がメインの前半悲惨すぎる。。
    後半の姉妹の話がいい。
    ちなみに映画は微妙だった。

  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    女は、冬の峠を越えて嫁いできた。華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ。白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた、薫。夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟広次の、まっすぐな気持に惹かれてゆくのだった―。風雪に逆らうかのように、人びとは恋の炎にその身を焦がす。島清恋愛文学賞受賞作。

  • 地雷だと解っていて読んだ自分が悪いのだが、内容に全く共感できなくて読むのが辛い。
    文体は綺麗だし、函館の街や漁村のひなびた感じもよい。よいのだが、まず義弟と関係を持つことが信じがたい。邦一も浮気しているのでどっちもどっちだが、広次との関係はどんなに純愛ぶっても不倫だし、家族全員を裏切る行為。それなのに結局広次も捨ててしまい何がしたいのか、中途半端。その上義弟の子を夫の子として育てようとする薫はひたすら恐ろしい。孝志は孝志で、ヒモでクズ。世の中を馬鹿にしつつ、自分が情けないと認めていれば、情けない振る舞いをしていてよいとでも思っているおろかな若者。
    ひたすら地雷ばかりだが、下巻も買ってしまったし、文章は好きなのでとりあえず読み続けるか。

  • 三浦綾子を読んでるような・・・。

  • レビューは下巻の方に。

  • 序盤の漁村の人々の純朴な温かさに好感を持ちましたが、妻が夫に怒鳴られるのも殴られるのも当然として受け入れている姿に時代を感じました。

    自分はよその女性と関係を持っておきながら、妻・薫が弟と交わった事に激怒する邦一の身勝手さが鼻につきました。
    それも薫の人を撥ねつけるような真っ白い美しさに狂わされたというのか……。

  • 北海道の港町に若くして嫁いできたロシア人のクオーターである薫。

    白い肌、透き通る瞳に圧倒されつつ温かく迎えてくれた嫁ぎ先。早くなじむようにと痛々しいほどに努力し、娘を産み、慣れてきたと思った時に激しい恋に落ちる。

    夫の弟、公次と恋に落ち、子供を妊娠してしまった。

    ここまでくると女は強くなる。子供を産むために旦那と寝て既成事実を作り、旦那の子として産もうとする。

    目が離せない。

  • ロシア人とハーフの女性が南茅部の街に嫁いでという普通の滑り出しで始まった物語。函館の風景や昆布漁の描写で心和んでいたのも束の間、とんでもない展開が繰り広げられていく。
    添い遂げることの難しさであったり、心模様に蓋をして生きていくことの辛さであったり、葛藤を抱えている人が多すぎ。複雑に絡み合った糸がどうなっていくのか
    下巻を読むのが怖い気すらしてくる。
    これこそ、怖いもの見たさなんだろうね。

  • 【本の内容】
    <上巻>
    女は、冬の峠を越えて嫁いできた。

    華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ。

    白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた、薫。

    夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。

    だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟広次の、まっすぐな気持に惹かれてゆくのだった―。

    風雪に逆らうかのように、人びとは恋の炎にその身を焦がす。

    島清恋愛文学賞受賞作。

    <下巻>
    広次と薫の恋は、壮絶な結末を迎えた。

    それから十八年後、薫の愛したふたりの娘は、美しい姉妹へと成長していた。

    美輝は北海道大学に入学し、正義感の強い修介と出会う。

    函館で祖母と暮す美哉は、愛してはいけない男への片想いに苦しむ。

    母は許されぬ恋にすべてを懸けた。

    翳を胸に宿して成長した娘たちもまた、運命の男を探し求めるのだった。

    女三代の愛を描く大河小説、完結篇。

    島清恋愛文学賞受賞作。

    [ 目次 ]
    <上巻>


    <下巻>


    [ POP ]
    港町函館。親子三代の愛憎の物語。

    いつまでも、高く響く海猫の鳴き声と青い目が忘れられない。

    人を愛することはどういうことなのか。

    夫婦の契りを交すこととは。

    生命の誕生とは何を意味するのか。

    多くを考えさせられた作品だった。

    谷村志穂のこれぞ力仕事というか、背負い投げを喰らってズッシリと青い畳に投げつけられた、そんな作品だ。

    運命の男女、薫と広次がふたり歩いていて、函館山の山肌から順に、夕陽が海へ向かって石畳の道を美しく照らしていく象徴的なシーンがある。

    禁断の恋を貫いたふたり。

    父親の違う姉妹。

    すべてを見守る、おばあのタミ。

    誰にも止められない時という齢。

    北海道人の心意気とやさしさ、知恵、哀愁そして人生がランボーの詩のように函館の海に溶けていく。

    どうにもならないのが人生の真実だが、わたしの魂は救済された気がした。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 華やかな函館から昆布漁を営む、男に嫁いだ
    ロシアの血を引く海猫の様な神秘的な瞳を持つ
    娘、薫。

    武骨な夫、邦一と正反対の繊細な義弟、宏次に
    惹かれていく薫。

    函館や南茅部の漁師たちの、情景描写が
    写真のように浮かぶ。

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