総会屋錦城 (新潮文庫)

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著者 : 城山三郎
  • 新潮社 (1963年11月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101133010

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総会屋錦城 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 総会屋というものを知ることが出来た。よく聞くが、想像していたものとはだいぶ違った。
    いつも思うけど短編はもの足りたいなぁ。

  • 7編からなる短編小説で題目の作品が直木賞受賞作という事で読んでみた。
    昭和20年から30年頃が時代背景の作品群だと思う。
    その時代に必死に生きている人々が描かれている。
    今の時代に生きている自分としては頭ではそんな時代になんだと理解は出来るが、感覚としては違和感を感じる所もあった。
    主人公の側からの視点で話が進んでいくが、相手の立場になって考えてみたり、別の視点で見てみると何方が正しいのか判断が出来ない点もある。
    混沌とした時代だったんだとも思う。

  • 終戦から10年程たった時点での作品集。この作品の後、世界からエコノミックアニマルと揶揄される日本の起点が垣間見れた。経済に重きを置いたのは政治であるが、社会の中には戦争に向かった政治と同じ精神がこの時代にはまだ残っていたことが分かる。ただ、現代よりも自由に大きなことも出来たのかな?

  • 経済小説の第一人者である城山三郎氏の短編集。直木賞受賞作『総会屋錦城』を収録。

    高度経済成長期前夜の混沌、纏わりつく人々の熱気、時流に乗れない者の悲哀、いまとなっては懐古的であるものの泥臭い昭和のビジネスマンの姿がここにある。

    最も私が好きな作品は『輸出』だ。売上至上主義の本社側と、現地と本社に挟まれた駐在所職員の悲劇と、思惑渦巻く人々の儚くも滑稽なドラマが印象的であった。

  • 7つの小品。時代背景が、今とは大幅に異なるので、隔世感を持ったまま、同一化は出来ない。働く一人一人にそれぞれの生活、人生がある中で、会社という組織には企業経営がある。それは必ずしも、各人の個別理由を考慮にいれてはくれる訳ではない。葛藤と不条理が淡々と綴られてゆく。

  • この本にはいくつかの作品が収められているが、「総会屋錦城」だけを読んだ。

    城山三郎の作品は数点読んでいるが、ブクログの本棚にかぎると2冊目になる。
    この作品が書かれたのは昭和33年なので、相当古い。
    著者が昭和2年生まれなので、30歳そこそこで書かれたということになる。
    そして、この作品は、第40回直木賞を受賞している。
    直木賞というのも、昭和33年で40回というのだから、けっこう歴史があるものだな。

  • 戦後間も無くの混乱期に人々がどのように生きたかの雰囲気がつかめる。
    今では考えられないような、その時代特有の葛藤もあれば、現代にも通じる普遍的なものもある。

  • 短編小説7編。どれも主人公や状況に感情移入でき、スラスラ読める。オススメは「総会屋錦城」と「メイド・イン・ジャパン」。当時の株主総会や日本vs米国の輸出入状況が体験できる。経済小説の先駆けとして一度読んでいただきたい。

  • 古い本だけど、さすが経済小説のパイオニア。面白い!

  • 戦後の働く男達。ビジネス・ハードボイルド。

  • 久し振りに社会派ものが読みたくなって、城山三郎の著書を初チャレンジ。総会屋の命がけの暗躍が一番面白かった

  • 城山三郎短編集
    社長室とプロペラ機・着陸待てが好き。

  • 総会屋の生き様を描いた総会屋錦城など含んだ短編集。

  • 城山三郎の短編集です。7編が収録されています。
    城山三郎が経済小説という分野を開拓した人と評されることが分かりました。ここで扱われているのは、まさしく経済関係の話が収録されています。でも、単純に経済の話だけではなく、その人間模様がまたおもしろかったです。よく調べてこれだけのものを書いたなぁと思います。
    この中では「総会屋錦城」が一番面白かった。
    でもやっぱり一番は「落日燃ゆ」かなぁ。

  • 単に経済小説といえない。登場人物の怒り、微妙な気持ちの変化がおもしろいし、文章が読み易い。「事故専務」「プロペラ機・着陸待て」が良かった。13.3.3

  • 短編集
    総会屋錦城
    輸出
    メイド ・イン・ジャパン
    浮上
    社長室
    事故専務
    プロペラ機・着陸待て

  • 比較的短編だが、一気に読みきった。主人公錦城の冷徹な読み、信念、執念。城山三郎の作品構成と文章のうまさを感じた。

  • どれも切ない作品ばかり。
    男の哀愁という言葉がふと頭をよぎった。

    戦後間もない時代が舞台であるため、
    ちょっと新鮮でもあった。

  • 30年代の経済小説。何故か読みにくくて城山さん初の途中離脱。もう少ししてから読んでみよう。

  • 経済小説の先駆者である城山三郎さんの本を読んでみたくて、
    まずは短篇集&直木賞受賞作品でもあるこの本を選んでみました。

    タイトルになっている総会屋錦城は昭和33年に発行されたものですが、
    心にズーンって響いてきちゃいました。

    最近読んでいる小説とかみたいにスラスラ読めたわけじゃないど、
    自分の知らない世界の話ばかりで面白かった!
    自分の中の引き出しを増やしてくれそうな一冊でした。

  • 先に『毎日が日曜日』を読んだので、その数年前の話しと言う事で、この短編集の中の『輸出』を目的に読んでいます。

  • 総会屋って、今もいるのかな?

    昔のタクシー会社は儲かったらしいが、今はどうなんだろう??

  • 総会屋綿城って短編だったんですね、いきなり主人公の綿城さんが瀕死だったからあれ?って思った。直木賞だもんな。

    これらの小説書いたのは1960年代。作者の思いが色んなところにストレートに描かれていて、心に響いた。それは40年以上たった現在にも伝わるメッセージです。

    戦争とのつながりも感じられた。
    男たちが必死に戦う根底の図は変わらない。
    でも国のために戦うんじゃなくて、じゃあなんのために戦うんだろう?って考えたときに色んな矛盾というか歪みみたいなものが噴出した感じがする。

    おもしろかった。

  • 企業の話が7作入った短編集。

    短く切るリズミカルな文章に、めまぐるしく変わる展開。そして主語をくるくる変えながらキャラクターの内面に迫っていく手法。
    どれを取っても一級品だった。

    ある種の切なさや悲しさが全体的に漂っている『総会屋錦城』よりも、バリバリ働く商社マンの光と陰を描く『輸出』やアメリカの関税規制に挑む日本人を描く『メイド・イン・ジャパン』の方が個人的には好きだな。



    戦争の傷がまだ残る中で、様々な日本人が公私ひっくるめてめちゃめちゃに働き、今の日本がある。

    いわゆる「古き良き」日本が知れていいですね。


    城山三郎の中では一番好きな作品になった!次は随筆でも読んでみようかな。

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総会屋錦城 (新潮文庫)の作品紹介

直木賞受賞の表題作は、株主総会の席上やその裏面で、命がけで暗躍する、財界の影武者ともいえる総会屋の老ボスを描く評判作。ほかに交通事故の時だけタクシー会社の重役の身代りで見舞いや弔問にゆく五十男の悲しみを描いた『事故専務』をはじめ、資本主義社会のからくり、陰謀などを、入念な考証に基づき、迫力あるスピード感と構成力で描く本格的な社会小説7編を収める。

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