男たちの好日 (新潮文庫)

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著者 : 城山三郎
  • 新潮社 (1988年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101133201

男たちの好日 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 日本の柱たらんとして、電力・肥料その他様々な物品を国内の装置の開発を通じて実現しようとした牧、牧とは対極に位置し儲けるために全身全霊をささげた玉岡、さらに、玉岡とも牧とも違う次元で生きていた詩人花野木。戦前、工業における技術的キャッチアップも全く果たされていない時代、全力を挙げてこれに取り組んだ男の模様が描かれる。もっとも、国に利用されていく牧に助けられながらも、国とは信じれない存在であると言い切る花野木は、著者の想いが投影されていると言わざるを得ないだろう。そんな台詞を態々吐かせる必要はないからだ。
    女ったらしな上、生活破綻者でもある、そんな花野木にシンパシーを感じてしまったというのは、色々問題あるんだろうなぁと感じてしまった。1988年刊行(初出1980年)。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101133204
    ── 城山 三郎《男たちの好日 198001‥-08‥ 日本経済新聞 198805‥ 新潮文庫》
     
    …… 花野木 新作「金を返してもらえない君も辛いだろうが、返せな
    い僕もつらい」 彼はバカバカしくなって……。
     
    …… 檀に太宰は「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね」と言った
    (Wikipedia)。
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101006067
    ── 太宰 治《走れメロス 200502‥ 新潮文庫》
     
    (20140825)
     

  • 残酷なまでに一人の男に失敗と苦心をひたすら課す。
    「われ日本の柱とならん」とする男と、「遊楽こそ生きること」とする男、「銭儲けが全てだ」という男、三者三様の生き方を対比させ、徹底的に一番目の男の不器用さと理想主義を描き出す。

    国家と男の対峙。男の理想。一貫して城山さんの本骨頂である。

    昭和電工の森矗昶さんをベースにして書かれた本作。「鈴木三郎助伝・森矗昶伝」もあわせて読みたい。

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