樅ノ木は残った 上 (新潮文庫 や 2-1)

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  • 新潮社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134017

感想・レビュー・書評

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  • 今、『樅ノ木は残った』を読み終えました。
    自分の信念に基いて生き抜いた人々、
    迷いながら、苦しみながら必死に生きた人々。
    この物語にはそうした武士や町人の姿が丁寧に語られています。
    全体の感想を述べるには、まだまだ時間がかかりますが、
    兎に角読んでよかったという思いだけが今の正直な感想です。
    読み応えのある作品です。
    それにしても、作者の山本周五郎という作家は凄い!

  • およそ四半世紀ぶりに再読。
    これ、若い頃に読んで原田甲斐に陶酔しちゃうと、その後の人生が生きづらくなるかもねw

    今読んだら、宇乃さんがめんどくさい人だなあという感想。

  • 江戸初期の伊達騒動に題材をとった作品。
    幕府の大藩取りつぶしの陰謀が明らかになっていく。

  • あまりにも有名な物語、なかなか手が出なかったけれど、ついに!
    伊達騒動を従来とは異なる視点で描いた作品とか。
    私はこれまでの見方を知らないので素直に読み進めました。
    さて、主人公は家老の原田甲斐。
    仕組まれた事件を、御家騒動として伊達藩が取り潰しに合わないよう、悉く握り潰して行く。
    そのために非業の死を遂げた藩士がどれだけいたことか。
    また甲斐も最後には藩に殉じて亡くなる…。
    ここまでして藩は残さなくてはいけないものなの?!、と現代の私には納得がいかないものの、その目的はどうあれ、甲斐やその他の人々の自己犠牲には頭が下がる。
    読みごたえ、ありましたー!!
    ほんとは最後は甲斐に穏やかな老後を過ごして欲しかったけどね。

  • 独眼竜政宗の登場人物の子孫たちがでてくるので
    時代物にしては親近感がある。
    東北ツーリングのおかげで土地勘が少しあるのも
    読んでてたのしい。

  • 再読

  • 03.7.5

  • 「伊達騒動」の話。原田甲斐の生き方が深く心に残った覚えが。じわりじわりと感動が込み上げてくる話です。つか、おっさんかっこいい……。

  • 周五郎はほとんど読みましたが、やっぱりこれが色んな意味で一番想い入れあります。おじさま…(涙)

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著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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