- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101134109
感想・レビュー・書評
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「さぶ」とても良かったです。
同じ年齢の二人(さぶと、栄二)を中心にした物語です。男前で頭も切れ、仕事も出来る栄二。
愚鈍だが純粋で様々な辛さを耐え、栄二にひたむきな友情を持ち行動し続ける、さぶ。
この二人の友情を軸にして
栄二が、様々な体験をするなかで傷ついた心を回復していく再生の物語、成長物語です。
この本、私の心にたくさん響きました。
どうしても、栄二の辛くて切ないやるせない、暗い気持ちになる描写が多い内容なのですがラストは、とてもよかったです。
ハラハラドキドキし、驚きもあり、いつの間にか読み終えてました。
そしてほんわかと、心が温まるようなラストでした。
これが山本周五郎作品なのか!! と読み終わって感じる作品でした。
瀬尾まいこさんの「図書館の神様」のなかに「さぶ」を主人公の清が読む場面があって、気になってもいました。それで、この本も本棚より取り出してその部分を読み返してみました。清の心情もより伝わって読むことができて、また心に沁みました。
「さぶ」は、山本周五郎さんが六十歳の時(昭和38年)の作品です。六十三歳で、ご病気により急逝される前日まで、小説を書き続けた…。と巻末の年譜等に記載されてありました。
改めて凄い作家さんなのだと知りました。
この本を読んで私はコロナ禍で、しばらく疎遠になっている友達にとても会いたくなりました。
連絡を取って会う予定を決めました。
楽しみです~!
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栄二とさぶ
若い二人の友情と再生の物語
初めて読む山本周五郎作品
おびのりさんオススメの一冊
時代小説は不慣れな私だが、さっぱりした文章は読みやすく、すぐに物語の世界へ没入
男前で仕事もできる栄二
不器用で冴えないが誠実で真っ直ぐな、さぶ
友達と言いながら、さぶを見下しているような栄二の傲慢さにちょっとイラッとする
さぶも自己肯定感が低く、自分のことをグズだという
これでは対等な友人同士とは言えないじゃないか…
しかし物語はここからだ
ある日、栄二は身に覚えのない窃盗の罪を着せられ、人足寄場へ送られてしまう
ここで過ごす足掛け三年の日々が、栄二を成長させていく
様々な人々と関わり、自問自答を繰り返し、自分自身と向き合っていく栄二
父親のような存在の与平の言葉は名言ばかりだ
「どんなに賢くっても、にんげん自分の背中を見ることはできないんだからね」
この三年間、さぶも栄二を励まし続ける
とても、とても、忍耐強く…
理由などいらない
大切な友達だから
そしてラスト!
あの終わり方はずるい
涙が溢れてしまうよ
あぁ、家族を大切にしよう
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土瓶さん、プンプンですね(笑)
分かりますよ٩(๑`^´๑)۶
あの蓋の裏がなければ、まだ秘密にしていたのかと思うとね…
土瓶さん、プンプンですね(笑)
分かりますよ٩(๑`^´๑)۶
あの蓋の裏がなければ、まだ秘密にしていたのかと思うとね…
2024/04/07 -
文化の日が近づいて、あの花の香りがしてきたら「あゝ今年はこのタイミングで嗅ぐことができた。でも、花の場所は直ぐにはわからない。」そんなふうに...文化の日が近づいて、あの花の香りがしてきたら「あゝ今年はこのタイミングで嗅ぐことができた。でも、花の場所は直ぐにはわからない。」そんなふうにいつも「さぶ」のことを思い出します。2024/04/08
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くまさん
花の香で一つの作品を思い出すとは、なんと豊かな日々なのでしょう
今年は桜の香りにも〝さぶ〟ですね(✿^‿^)くまさん
花の香で一つの作品を思い出すとは、なんと豊かな日々なのでしょう
今年は桜の香りにも〝さぶ〟ですね(✿^‿^)2024/04/08
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なんだかんだ言いながら土瓶さんとみんみんが薦めてくる本は全部読んでるひまわりめろんです(仲良しか!)
そしてこの『さぶ』は土瓶さんとみんみんが共に薦めてくれた本、略して「土みん本」です
ですがこの『さぶ』を手に取ったのはなにも「土みん本」だからというだけではありません
そうです、近頃この『さぶ』を手に取る人の10人中15人は「山本周五郎賞って良く聞くし、確かに受賞作は秀作揃いだけど、その山本周五郎さんてどんな小説書いてたの?」って理由だと思うんですよね
まぁ読んで見極めてやろうって上から目線ですよね
赤いモビルスーツに乗ってる人の10人中23人は「見せてもらおうか山本周五郎の実力とやらを」って声に出して言ってると思うんです
わたしもそうです(だって時代小説ってほとんど読んだことなかったんだよぅ)
そして実際に『さぶ』を読んだ10人中27人は「これは山本周五郎賞できるわ」と思ったことでしょう
わたしもそう思いました
さすが連邦の白いやつ(違う)
前半は英二の頑固さに辟易して読むのが進みませんでしたが、周りの人々の支えによって恨みに凝り固まった英二の心が溶けていくのにつれて読みやすくなって行きました
そして頑固さといえばさぶのほうも相当に頑固です
見方によってはさぶのほうが頑固かもしれない
頑固者の二人が奏でる物語の結末は驚きもありましたが、変わらないさぶの純真さによってさらなる幸せな未来を予想させるすんばらしいものでした
さすが「土みん本」!
さすが連邦の白いやつ!(だから違うって)
面白かった!!
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2022/10/23
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よよよい、よよよいの伝七捕物帳が好き(〃ω〃)
そして必殺シリーズね♪
次に何読むか楽しみにしてるよ〜\(//∇//)よよよい、よよよいの伝七捕物帳が好き(〃ω〃)
そして必殺シリーズね♪
次に何読むか楽しみにしてるよ〜\(//∇//)2022/10/23 -
2022/10/23
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ある日、身に覚えのない罪で捕まったら...
想像しただけでも恐ろしい。もしそんなことが起きたら、人を信じられなくなるのは当然だと思う。
男前で器用な英二。彼には叶えたい夢があった。結婚を考えている相手がいた。そんな明るい未来が一瞬で奪われてしまった。
すべてを失いどん底に突き落とされた彼を、忍耐強く支え続けたのが、愚鈍だが誠実な"さぶ"という男である。彼は人足寄場にも何度も足を運び、英二を励まし続けた。
さぶの愛情にも似た深い友情が胸にジーンとくる。
人足寄場での経験を通して、英二の心にも少しずつ変化が見られるように。やがて、ひとりぼっちじゃないと気づく。
謙虚さとは、人に支えられて生きているということを知ることで身につくものなのだと、英二の成長をみて思った。
また、タイトルが主人公ではなくて『さぶ』というのがいいね。生きていく上で、さぶのような存在って必要だと思う。苦境に立たされたとき、道を踏み外しそうになったとき、自分を信じてくれる人の存在は大きいから。
私にとっての"さぶ"はやはり両親かな。何があっても自分の味方でいてくれる存在。実家を出た後もそれは変わらない。いつか私も娘や息子にとっての"さぶ"になれたらいいな。-
2024/02/17
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ひろさん、こんばんは!
時代小説にちょっと苦手意識があるんですけど
この「さぶ」は読みやすそうで
内容もすごく良さそうなので、
いつ...ひろさん、こんばんは!
時代小説にちょっと苦手意識があるんですけど
この「さぶ」は読みやすそうで
内容もすごく良さそうなので、
いつか、読んでみたいと思います(*^^*)
ありがとうございます。2024/02/18 -
かなさん、おはようございます!
コメントありがとうございます♪
「さぶ」よかったですよ~!ブグ友さんたちがお勧めされる理由がわかりました。
...かなさん、おはようございます!
コメントありがとうございます♪
「さぶ」よかったですよ~!ブグ友さんたちがお勧めされる理由がわかりました。
とても読みやすくて歴史的知識がなくても大丈夫!
お勧めです( ˶^ᵕ^˶)b2024/02/18
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山本周五郎 著
「おら、周五郎さんのこの作品に出会えて、
読めて本当に良かったと思うよ。」
読んだ後の余韻が…心にひしひしと残っており、
”さぶ”が取り憑いたままですm(._.)m
本当に良かった!
この本を読めて本当によかったです。
瀬尾まいこさんの『図書館の神様』の
自身のレビューで少し触れていますが、
絶対、読みたいと思っていたこの作品。
「図書館の神様」の文中で主人公が中学生の図書部員に薦められて読んだ『さぶ』に甚く感動して、
夜中だというのに、その感動を朝まで待てずに、電話して”本当に良かった!感動した!”って伝える場面があった。
そう、まさにそういうことなのよ(^^)
本当に感動した!って読んだ直後にその気持ちを伝えたくなる。
この本を教えてくれて、ありがとう!って感謝したい気持ち。
改めて分かるなぁ〜って感じました。
「図書館の神様」その作品も良くて、知り合いにあげてしまったのだけど…(・・;)
この本は手元に大切に置いておきたいって思いました。
この物語りを読んだ後、解説で山本周五郎さんについて略歴も含めて、詳しく書いてあるのを読みましたが、山本周五郎さん自身がこの『さ ぶ』という名作の中に生きていると感じられた。
山本周五郎賞を獲った作品で、読んだものはどの作品も好きだけど(山本周五郎さんが選考したものではないにしろ…(・・;)今後は本人の作品をもっと深く掘り下げ追って他の作品も読みたいと思った。
今更ながら…この本は読むべきものを読むべくして読めたって、そんな感動を与えてくれた作品だと思います。
私ね…、ずっと前に働いていた会社で、定年退職された方で人脈を得る為に嘱託って言うのかな?(前職の会社は違う)呼ばれて少しの間、席をおいてたご年配の方がいらして、
短い期間だけど、とてもよくしてくれて…流石に経験を積まれた人生に於ける大先輩と尊敬しており色んなことを教わった気がする。
仕事を辞めた後、その方から、もらった葉書に
『人間到る処青山あり』と書かれてあったのを、
この本を読んで、フト思い出した。
“どんなに賢くっても、にんげん自分の背中を
見ることは出来ないんだからね”
— お前が気づかず、また興味がないにしても
この風には秋の爽やかな味がするし、
もくせいの花の香が匂っている。
どうなるのか?どうなってゆくのか?勘繰り、不安と心配が襲ってくるけれど…
文中にある言葉が、正念場を生きる人たちの人生に、そっと優しく寄り添ってくれた。
ラストは色んな思いが詰まっていたところに現れた声に、すべてのことが解き放たれ安堵した気持ち。 最後の最後に…胸が熱くなって、本当に泣かされましたよ。゚(゚´Д`゚)゚。-
ひろみさん、こんばんは~^^
どうです。いいでしょう「さぶ」
って、私が自慢する意味はないんですが(^∇^)ノ♪
偶然私も「図書...ひろみさん、こんばんは~^^
どうです。いいでしょう「さぶ」
って、私が自慢する意味はないんですが(^∇^)ノ♪
偶然私も「図書館の神様」→「さぶ」という道をたどりました。
きっと瀬尾まいこさんも「さぶ」が大好きなんでしょうね。
どうしてあんなに良いのか、わからないけど( ・∀・)イイ!!
小説って不思議ですね~。2022/11/09 -
どんちゃん、こんばんは〜⁎ˇ◡ˇ⁎
「はい!『さぶ』めちゃくちゃ良かったです(。◠‿◠。)♡
お〜!どんちゃんも「図書館の神様」→「さぶ」の...どんちゃん、こんばんは〜⁎ˇ◡ˇ⁎
「はい!『さぶ』めちゃくちゃ良かったです(。◠‿◠。)♡
お〜!どんちゃんも「図書館の神様」→「さぶ」の
道を辿ったんですね♪ 何だか嬉しい☆♪
喜んでいるヾ(´▽`*)ゝ
瀬尾さんと3人とも大好きなんだヾ(✿❛◡❛ฺฺ)
きっと。
本当にどうしてあんなに良いのか…分からないくらい
心の真髄をついていたんでしょうね(*゚∀゚*)
読めて本当良かったです♪2022/11/09
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読み終えて一言。
『えええええぇぇぇーーーーー‼︎』
しばらく驚いた後、
驚きを通り越して、思わず笑ってしまった。
これだから小説は面白い‼︎
そしてこの最後の場面はどうして、こんな風に終わるんだろうと考えると…
やっぱり最後の場面があるからこそ、主人公が過去の出来事を本当に乗り越え、怒り怨み復讐の気持ちを昇華できた事が、より伝わってくる気がする。
ブク友さんの感想を読むのがとっても好きだ♪
読んでいると"いいね"を5個ぐらいつけたくなる感想に出会う事がある。
『さぶ』はそんな素敵な感想がきっかけで手に取った作品。
その感想を書いたのはブク友の"おびのり"さん。
感想がいつも自然体で文章が知的でなんだか格好良い!
おびさんのイメージは、どんな難解な本にも果敢に向かっていく感じから、
"本の荒野"に立つ腕利きの女ガンマン!(←私の中の格好良いって意味です!)
タイトルの『さぶ』は主人公ではなく
主人公、栄二の心の拠り所となる人物。
『頭のいい、おとこまえの、苦労知らず。』そんな栄二は身に覚えのない盗人の罪で人足寄場に送られる。怒り、怨み、絶望の中、心を固く閉ざし、復讐を誓う。
けれど徐々に、寄場の仲間との関係や命を落とすような危険な体験、
そして、さぶやおすえ、おのぶの変わらない思いが栄二を変えていく。
まるで人生の教科書を読んでいるような
感覚だった。
誰の人生にも突然起こり得る、裏切りや不幸の連続を栄二の人生を通して追体験しているよう。大切な言葉に全部蛍光ペンでマークしたい!
中盤から、色々な登場人物が繰り返し栄二に、一人ぼっちじゃないと伝える。
『もしも栄さんが、わたしたちの恩になったと思うなら、わたしたちだけじゃなく
さぶちゃんや、おのぶさん、おすえちゃんのことを忘れちゃあだめだ。おまえさんは決して1人ぼっちじゃあなかったし、これから先も、1人ぼっちになることなんかあ決してないんだからね。』
『…自分ひとりだけじゃあなんにもできやしない、能のある1人の人間が、その能を生かす為には、能のない幾十人という人間が、目に見えない力をかしてるんだよ…』
たったひとりで生きてるんじゃないんだよね。
家族や大切な人への感謝、忘れないでいたいな(^^)-
くまさん、おはようございます♪
『読みたい本は多く、人生は短い』
本当に、その通りですね!
読みたい本も、見たい映画も、行きたい所も、聞きた...くまさん、おはようございます♪
『読みたい本は多く、人生は短い』
本当に、その通りですね!
読みたい本も、見たい映画も、行きたい所も、聞きたい音楽も、『〜したい』に満ち溢れてます。
時間、大切に使わなければですね(^^)
『さぶ』は、くまさんの金木犀のお話を胸に
新しいコメントを楽しみにしてます♪2022/03/20 -
Kumaさん、松子さん おはようございます。
本当にレビューご紹介頂いていて、ありがとうございました。
大切な作品を私と松子さんの落涙で、濡...Kumaさん、松子さん おはようございます。
本当にレビューご紹介頂いていて、ありがとうございました。
大切な作品を私と松子さんの落涙で、濡らしてしまったらごめんなさい。
まっちゃん、又、なんか読もうね。
たまには、路線違うのも良いよねえ。2022/03/20 -
ん?ブックリスト?
ベストレビュー?
お恥ずかしながら、わたしタイムラインのブックリストって、いつも飛ばしていて(汗)
いま見返したら、...ん?ブックリスト?
ベストレビュー?
お恥ずかしながら、わたしタイムラインのブックリストって、いつも飛ばしていて(汗)
いま見返したら、くまさんが、おびさんのレビュー紹介されてました!
おびさん、すごーい♪
そして、あまりブクログの活用方法を知らずに、くまさん、ごめんなさいね>_<
またいつか、くまさんにとって大切な本の感想を書いた時には、素敵なお話聞かせて下さい♪
ふひひ。
うん、おびおび、またなんか読みたい♪
なんだか、皆のおかげで読書の世界が広がって嬉しい!(^^)2022/03/20
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山本周五郎の胸つまる時代小説。
女子高生時代からの久々の再読。(いつの話よ)
江戸下町の表具屋で、少年時代からの職人仲間の、栄ニとさぶ。栄ニは、利口で器用、さぶは、愚鈍だが誠実。お互いを支え合い生きていた。
栄二は盗みの濡れ衣をかけられて、仕事を失い自暴自棄となり、人足寄場での生活となってしまう。
栄二の頑なな態度と心を、取り巻く人々の人情が和らげていく。
「一人では生きていけない」悟った彼は、過去の遺恨をたち、さぶと新妻との生活を始めるー
で、本当のラストは、読んで泣いてほしい。
ストーリーの主人公は「さぶ」ではない。だが、自身の能力・生い立ち全てを受け入れて誠実に愚直に生きるさぶが、心揺さぶる。
物語の流れが上手い。エピソードごと、の栄二の心情変化の積み重ねが読み止まらない。
初読の時、平日の就寝前、ちょっとだけと読み始め、明け方まで泣きながら読んでしまい、大変なことになった一冊。
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初めまして。「いいね」ありがとうございます。この作品は50年近く昔、高校時代に舞台鑑賞で演劇を観ました。大泣きをしました。すぐに本を読んで、...初めまして。「いいね」ありがとうございます。この作品は50年近く昔、高校時代に舞台鑑賞で演劇を観ました。大泣きをしました。すぐに本を読んで、また泣き。近年、映画を観て泣きました。また再読しようと思いました。ありがとうございます。2023/05/05
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yhyby940さん、コメントありがとうございます。
この作品は、思い出深く、必ずもう一度読むだろうと長年本棚に残してあり、ようやく再読した...yhyby940さん、コメントありがとうございます。
この作品は、思い出深く、必ずもう一度読むだろうと長年本棚に残してあり、ようやく再読したものです。そして、たぶん、もう一度読むだろうと本棚に戻しました。
でも、最近の文庫本見たら、紙質も良くなり字も大きくなっているような。。。新しく買った方が読みやすいかも。とは思ってます。^_^
きっと又、感涙できると思います。2023/05/05 -
2023/05/05
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山本周五郎と言えば、「山本周五郎賞の人」というイメージしか無かった。が、友人から「さぶ」を薦められて、良い機会だと思って読んでみた。
なんとこの物語の主人公は「さぶ」ではない。さぶの幼馴染の「栄二」だ。
しかも、江戸の暮らし的なシーンはあっさり終わってしまう。さぶと栄二は、職人見習いのようなカタチで働いていたが、栄二が無実の罪で追放されてしまう。という急展開。
栄二は人足寄場へ送られ、「様々」な人たちと共同生活を送ることになる。人足寄場での描写は胸に来るものがあった。外の世界では居場所がない人たちが、ここでは怯えずに生きられると言う。
それはノンフィクションの「刑務所しか居場所がない人たち」を思い出した。
いなくなった栄二を探すために駆けずり回ったさぶ、そして、栄二を想うおすえ。二人の優しさにも泣けるものがあった。
復讐に燃えていた栄二が、作業中の事故により死に瀕する。その時、無意識に「助けてくれ、さぶ…」と呟いたのが泣けて仕方なかった。(235ページ 個人的には、本作の中でのクライマックス。
物語の終盤に真相が明らかになるのは、ちょっと予定調和的というか。まぁ、うん、と言った感じ。悪くはないけど。
総評として悪くなかった。シンプルな時代の人々の直球な想いや、栄二の人間的な成長を丹念に描いたのはとても良かった。
(書評ブログもよろしくお願いします)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E3%81%AE%E4%BA%BA%E6%83%85_%E3%81%95%E3%81%B6_%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%91%A8%E4%BA%94%E9%83%8E-
名作です。
毎年、金木犀の花の香りが何処からかしてくると、いつも「さぶ」を思い出します。名作です。
毎年、金木犀の花の香りが何処からかしてくると、いつも「さぶ」を思い出します。2021/02/03 -
2021/02/03
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沢木耕太郎さんの「深夜特急」でバックパッカーが泣きそうになったというレビューを見て、読み始めた。
確かに「深夜特急」のが中にも登場してきて、このシーンかと思った。
実際は図書館になかったが、青空文庫にあることが分かり、初めて青空文庫で読むことになった。
空き時間に少しずつ読み進めたので、なかなか読み終えることが出来なかった。
どこかに書いてあったが、さぶが主人公ではないのに、なぜ題名が「さぶ」なのか読み終えて、改めて納得した。
愚直なまで、正直に生きるさぶ。
少しは見習いたいと思う。 -
斉藤孝「読書力」の中で紹介されていた中高生向け20冊のうちの一冊。時代小説を読むのは久しぶりだった。
歌川広重の表紙と、背表紙の「大丈夫。独りじゃないよ。」に、この語りかけ沁みる。。と思いながら読書。
話の主人公はどうみても栄二。それなのにどうして著者はタイトルを栄二の無二の友、三郎の「さぶ」にしたのか、物語を読み進めていくうちにその理由がわかる。…分からない人は分かるまで読み込むべき本。
無実の罪を着せられ自暴自棄になる栄二を、ひたすらに支える、シャバの人たち、さぶ、おのぶ、おすえ、人足寄場の、与平、赤鬼、役人。
「受難」と「赦し」で栄二が成長していく中で、栄二と周りの人々の心の動きが、胸に迫る。
「独りじゃないんだよ。」と繰り返し色んな人に心から励まされ、人間力を高めていく栄二。
私だったら、…許せないかも。私、まだまだ人間力が足らない。修行せねば。。
ひとかどの人間の周りには、それを支える人たちがたくさんいて、支えられる人、支える人、どちらもが輝いている、生きることは素晴らしいんだと思わせてくれる本。山本周五郎万歳!
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学校司書時代に、この本を読まなかったことを後悔した。学校図書館こそこの小説に出て来る「人足寄場」だ。本があるところには、自分も含め、はみ出し者が集まるのを肌で感じて来たが、この小説を読みながら、図書室に来てくれていた子どもたちのことを思い出した。図書室、本を読んだり、勉強したりするだけじゃなくて、みんなの心の休憩室、心が成長する場所であって欲しいと願っていた。学校図書館に集う子らに幸あれ。
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バックパッカーのバイブルと言える『深夜特急』の著者・沢木耕太郎氏が、その旅の途上同じく旅をしている邦人と本を交換し、手渡されたのが本著。日本語に飢えた旅人同士のこうしたやり取りは当たり前にあったそう。それを読んだ沢木氏は懐かしさに泣きそうになった、と。
わかる気がする。
奉公先で覚えのない罪を着せられ人足寄場に送られた栄二がそこでの生活で人情の何たるかを身を以て知る。奉公先への恨みも消え、ずっと近くで支え続けてくれた親友「さぶ」の真情も理解する。日本人の心の粋が表れた作品。
長い間日本を離れていた時に読んだら、泣くと思う。
沢木氏の挿話を読んだ時に一度読んだはずだけれど、例のごとく気持ちいいほど何もかも忘れていた。読友さん本の感想を読んで本著の存在を思い出し、手に取って正解。名作だった。
無宿者に住まいと仕事を与え更生・再生させる施設であった人足寄場。良い取り組みだと思う。そこで築き上げられる仲間同士の絆が羨ましいほど眩しく映った。 -
表具、経師職人として働く栄二。ある日出入りしてる店で盗難という無実の罪を着せられ出禁になる。何年もの付き合いで人間関係も構築できていたはずなのに冷たい態度。説明を求めようにも相手にされず問題を起こし人足寄場へ飛ばされる。
人間をすっかり信じられなくなった栄二は寄場で誰とも喋らず一人を貫く。しかし時が経つにつれて今まで見えていなかった世界が見えるようになる…
栄二の物語だけどタイトルが友達の方の名前「さぶ」を使ってるのが味がある。
人間、生き方、生活…と教訓に満ちた話で良かった。人足寄場というシステムがあるのもこれで知った。画期的! -
山本周五郎の名作。楽しく読了しました。タイトルは「さぶ」だが主人公として活躍するのは、さぶとは対照的なヒーローとしての英二である。不思議な演出だが、物語の進行に伴い、この二人は二人で一つの人間、どちらか一方でもダメだし、陰陽・光と暗のように、どんな人でも両面を持っている。また、親ほど歳の離れた人、妻、師匠のような存在など、さまざまな支援者がいることでようやく一人前になれるし、それで社会が成り立っていることがわかる。理不尽な運命も、人生の成長の糧になることを教えてくれる。山本節を長編で堪能できる一冊。
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またいい本に出会えた。
題名は「さぶ」であるが、内容は、盗みの罪を着せられ、怒りのあまり自暴自棄になり、人足寄場に流れ着く栄二の悪戦苦闘が主である。
人足寄場での命にも及ぶ大事故、大事件との遭遇、与平や岡安喜兵衛といった人物との出会いと交流を通して、栄二は人間的に大きく成長していく。さぶと栄二の友情もさることながら、栄二と岡安の語らいに心を惹かれた。
-おまえが気づかず、また興味がないにしても、この風には秋の爽やかな味がするし、もくせいの花の香が匂っている。
岡安が栄二に語った「風」と「花の香」との関係性は、「命」と「業」との関係性に似ているのではないかと感じた。
絶体絶命の危機を乗り越えた栄二の中に、「懺悔」とともに「報恩感謝」の心が芽生えた。
時にはさぶになり、時には栄二になり、時には岡安になりながら、この物語を読み終えた。 -
まるで人生訓の様な小説だなあ。
終始説教されている様な感じを受けたのは自分の生き方に後ろめたさがあるからなのか。
何故タイトルが「さぶ」なのだろう?
ほぼ「栄ニ」の目を通した人間模様が描かれているのに。 -
とても良かった。
無実の罪で人生転落してしまった栄二が度重なる受難に遭う姿は読んでいてとても胸が痛かったけど、人との関わり合いの中で大事な事に気づき立ち直り復活していく姿に心打たれます。
そして、どこまでも栄二を信じ尽くしてやまない愚図で優しいさぶと言う人物、その存在がかけがえのないものであると栄二が気づいていく事に感動し、タイトルが「栄二」ではなく「さぶ」である事に納得する。
寄場人足・与平の言葉は生きていく上で誰にでもいつの時代にも当てはまる事だけど、とかく自分の事で精一杯で忘れがちな事だけに、心にずっしりと残りました。
「ー生まれつきの能力を持っている人間でも、自分ひとりだけじゃあなんにもできやしない。能のある一人の人間が、その能を生かすためには、能のない幾十人という人間が、眼に見えない力をかしているんだよ、ここをよく考えておくれ、栄さん」
時代劇をあまり読んだことがないので、江戸の日本橋界隈の今も残る土地名などがたくさん出てくるのも楽しい。 -
心の成長を描いた珠玉の作品。
自分の過不足を知ること、自分に向けられた愛情を感じとれること、そんなひとつひとつの積み重ねが、人間を強く優しくするのだと改めて感じた。生きていくんだ、という強さが満ち溢れている。
ただ、何度読んでも最後が飲み込めない。いつか納得できるかな。
2018.2.4 -
初周五郎。この著者の名を冠した作品はいくつか読んだけれど、本家は読んでないなということで前から気になっていて…漸くです。オススメいただきました(^^
面白かったです!ここまで思い遣ってくれる友達がいるなんて、きっと素敵なことでしょうね…。最後、おすえに言った栄二の言葉は本心から出たものだと思います。紆余曲折あり、ヒトとして一回りも二回りも大きくなりましたな。>栄二は。さぶとの友情、そしと栄二の人間的成長を見た、大変良い作品でした。さすがに賞が創設されるだけのことはある作家でした!星四つ。 -
勧められて読んだ山本周五郎2冊目。
栄二の生きづらさというか不器用さにやや唖然としながらも、さぶが本当に真っ直ぐで救われる。「何故これほどまでに自分のことを気にかけてくれるのか」という言葉や行動でなければ、どん底の栄二を救えなかっただろうし、信頼を得られなかったと思う。
自分も闘病して分かったが、どん底の時にも離れていかない友達が本当の友達なんだと。
さぶのような天性の思いやりが軽んじられることなく、評価される世の中にしていきたいし、そういう美点を見抜ける自分になりたいと思った。 -
職人としての技量、人柄、男っぷりなど、“もってる男”栄二と、それに比べたら“もってない”が愚直なまでの真摯さを示す、さぶ。
彼らを取り巻く強いおのぶと、大ドンデンをしでかすミステリアスな女性、おすえ。
寄場という絶妙な場面設定もあり、「人間とは何か?」を深く、楽しく、考えさせられる。 -
大好きな本です
終わり方がまたいい。
最後、栄二のさぶに対する心情が描かれる事によって、さぶの眩しい程の純粋さがより一層引き立っている。おのぶの言葉は、作者がおのぶの口を借りて伝えたい事なのかな、って。そのくらいメッセージ性が強く、いつまでも心に残る。おすえは・・同じ女として学びたい部分もなきにしもあらず(苦笑) -
今まで山本周五郎の作品は読んだことがなかったのですが、最近、山折哲雄の「こころの作法」という本を読んだ時、この小説がいち押しで紹介されていたので読んでみました。
心根に響く小説である。若い時分に読んでおきたい内容でした。
お話の設定は江戸時代でしょうか。
表題となった“さぶ”と“栄二”というふたりの若い職人のこころの交流を軸に、人間の精神的な成長を追っていきます。
表題の“さぶ”が中心ではなく、彼とは対照的な気の強い目立つ存在の栄二の心の動きを追っていくところがこの作品の“みそ”です。
仕事ではぐずなさぶを励ましながら、自分の店を持つことを夢見ながら一生懸命働いてきた栄二にある日思いがけない人生の辛苦が襲いかかります。
やけっぱちになり、どんどん堕ちていく彼に無償の友情で接するさぶ・・
どんなに無視され邪険にされようとも常に栄二を気遣う心を見せます。
栄二を取り巻く様々な人たち。善悪どちらにも染まるのが人間の性(さが)であること教えています。
様々な場面を経て、彼の周りにはいつの間にか多くの人間の絆が出来ていきます。
この小説で栄二が罪を着せられ一時期を過ごすことになる「人足寄せ場」は今でいうと、更生施設や刑務所のようなところでしょうか。牢屋で閉じ込めるなどの罪びとの扱いをせず、職のない浮浪者などを集めこれらに手職を与え、賃銀を貯えさせ機会があれば市中に出す・・ということですから、この時代の福祉政策が垣間見えて興味深い部分でした。
感動的な場面は数多くありますが、私としては栄二を気遣ってくれる人足寄せ場のお役人“岡安喜兵衛”のことばが胸に沁みました。
金木犀の花の香りのように、知らず知らずのうちに包まれる身近な人々の善意は大切なものです。 -
「さぶのような人になりたい」とは本を貸してくれた彼女の評。
読んでみると、タイトルは「さぶ」なのに、主役の名は栄二。
読み終わると、あくまで栄二のサポート役に徹するさぶこそが本作の隠れた
主役であって、タイトルはさぶ個人というよりも、「さぶ」という言葉で形容
される大勢の人々を指していることが分かる。
さぶの献身はけして無償のものではなく、栄二との間に築かれた、認め
認められ、頼り頼られという関係に由来するものだと思う。
寄場でのエピソードも興味深く、皆が皆器用に生きていけるわけじゃない
と教えられた気がする。 -
中学生の時に夏休みの課題図書として選んだ作品。
当時は宿題の提出などに追われて、じっくり読めなかったので数年経って再読しました。
男前でしっかりした栄二と愚図でのろまなさぶ。性格は正反対だけれどお互いがお互いを必要として、支え合って生きていく姿は素敵だと思いました。人足場に入った栄二は、面会に来るさぶを何度も拒むけれども、さぶはそれでも栄二に差し入れを持って会いにくる。そんなさぶの友達思いで純粋な姿も素敵です。さぶの優しさや人足場の仲間たちの栄二に対する優しさは「無償の愛」だと感じました。
また、人生において大切だなと感じる言葉とか、人と関わる上で大事なこととか、作品が描かれたのは昭和で舞台は江戸だけれど、令和に生きる現代人にもつながるものが多いなと思いました。特に所々にある、おのぶが栄二にかける言葉が私は好きです。おのぶのような強い女性に憧れます。男性に頼らずとも自分の力で生きてゆくのはとてもかっこいい。 -
高校の時の課題図書でした。10年近く経って再度読みました。物語序盤の英二の年齢(15歳)と物語終盤の英二の年齢(25歳)のひらきはちょうど私が初めて読んだ年代と今の年代で一致しています。昔読んだ時はは「こうも寄場での経験を経ると感情が変わるものなのか」と少し首をかしげていましたが、今では、命を失うかもしれない状況に一度陥ると、周りで支えてくれる皆に感謝する心が芽生える、という英二の境遇がなんとなく分かります。
分かりやすいハッピーエンドの物語を最近読んでいなかったので良かったです。
こんばんは!
いいね〜
すんばらしいね〜
物語を読んで感じたことを実際の行動に昇華させる
簡単なようで難しいのよ!
でもきっ...
こんばんは!
いいね〜
すんばらしいね〜
物語を読んで感じたことを実際の行動に昇華させる
簡単なようで難しいのよ!
でもきっと読書ってそういうことなんよ!(謎に熱くなってる模様)
楽しんできてね!
ひまわりめろんさん
こんばんは!
コメントしていただき嬉しいです(^^)
感染対策をしっかりして、会ってきますネ。ありがとうございます
...
ひまわりめろんさん
こんばんは!
コメントしていただき嬉しいです(^^)
感染対策をしっかりして、会ってきますネ。ありがとうございます
\(^-^)/