- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101134130
感想・レビュー・書評
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プールのある家とがんもどきが心に残った。
子供のような大人と大人のような子供。
イトーヨーカドーでごはんを食べながら読んだ。
平日のお昼は小さい子供を連れた母親が多く、子供の声が響いている。
子供のときは理不尽なことが多かったような気が、ふとした。
だから子供に戻りたいかと思うと、戻りたくはないと思う。
どうして叱られたのか分からないとき、
どうしてそれをやらなければならないのか分からないとき。
私は、子供だから、まあいいかと思うようなことはしないと、ふと思った。 -
山本周五郎先生の短編集。
昭和30~40年位でしょうか、その頃の貧民街で起こるあれこれ。
好みとしては、江戸時代ものがよい。 -
本当の意味で愛するとはどういうことなのか。
自分の価値観はまだ未熟なのだなあと痛感した。
というか、生きているうちに山本周五郎先生の価値観を理解できる日が来るのだろうか。
ひたむき、とかまっすぐ、とかの純度を最高に高めると山本周五郎先生に行き着くような気がする。 -
つまらんから読むのを止めた。
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黒澤明の「どですかでん」を見て、原作が山本周五郎のコレと知って、凄く読みたくなった。
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うーん、よいなぁ。
黒澤監督による映画化作品を幸運にも銀幕にて鑑賞させてもらったのはいつのことだろうと掘ってみると2010年のことだった。そら記憶も薄れるわ…ということでやはり読了後に再鑑賞したくなった。インパクトの強すぎるタイトル、「どですかでん」(1970) とは題名がずれていたことも理由のひとつか、手が届くまでにしばらくかかった次第。
数本の黒澤作品がご縁で読み始めた山本周五郎作品であったが映画化作品群を眺めるとぼちぼち他にも手を染めつつある。小林正樹監督作品「いのちぼうにふろう」(1971)、小泉堯史監督作品「雨あがる」(2000) あたりがそれらで、次に観たいのは新藤兼人脚本の「青べか物語」(1962) だろうか。これは今回の開高健による解説のなかに『「季節のない街」は「青べか物語」の現代版。』という言葉があったのとWikipediaにあった「設定を現代に移している」というネタバレとが関係しているかも。
比べるためにも先に原作読まないと! -
一つの貧民街の住人がそれぞれ出てくる短編集。決して羨ましくはないのだけれど、その人間性の高貴さにはっとしてしまうような人も中にはいて。
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年をとってくると、「山周」はぐっっと心にしみてきてクセになる。
「親おもい」「僕のワイフ」普通に考えたら絶対非のない人もワリをくうし、それぞれの事情やら感情がある。人生そんなもんだよね。1+1=2ばかりではない。