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この作品からのみんなの引用
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悪人と善人とに分けることができれば、そして或る人間たちのすることが、善であるか悪意から出たものであるかはっきりすれば、それに対処することはさしてむずかしくはない、だが人間は善と悪を同時に持っているものだ、善意だけの人間もないし、悪意だけの人間もない、人間は不道徳なことも考えると同時に神聖なことも考えることができる、そこにむずかしさとたのもしさがあるんだ。
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どんなに苦心し努力しても、よくなるものもあるし悪くなるものもある、するだけのことをしたら、あとは自然のなりゆきに任せろ。
― 549ページ -
一人の人間をとりまく五官の壁のそとにも、無数の星があり、それが釣合いを保つことで、世の中というものが動いてゆくのだろう。
― 528ページ
みんなの感想・レビュー・書評
下級武士に生まれた主人公が、少年の時に人間として目覚めて、成長していく。読売新聞ゴローさん紹介の本。ドンドンと引き込まれます。サラリーマン必読書。
とても好きだ、この本。
とても単純で、とても素直で、馬鹿正直で、全身理路整然と
生きている主人公が、平侍から一歩一歩成り上がって行くお話。
文字で書くと、とても付き合いやすい、楽しい感じがするけれど…
そうなんだ…こうゆう人間は、本当に面倒くさい。
諸々、時間がかかる。
でも、とても好きだ、こうゆう人。
自分がやりたい事、言いたい事が善か悪かは分からないけれど
正直に出たその行為は、きっと、少なからず自分にとっては、善だ。
そうやって、ナチュラルに坂を登りたい。
全2巻。
身分の低い家の子が
家老までのぼり上がるサクセスストーリー。
や。
よかった。
サクセスストーリーと言っても、
キラキラした華やかさはない。
静かな佇まいの主人公が、
人知れず苦しみながら
一歩一歩のぼっていく様を、
著者らしい淡々とした調子で描写している。
そう。
静かで淡々としてるの。
なのにいつのまにか引き込まれ、
夢中になり、ドキドキする。
結構長いけど一気読み。
さすがという他ない。
樅ノ木は残ったと似たような雰囲気だけど、
悲壮的ではなく、
静かに、しみじみ染みてくる人生観と、
爽やかな読了感。
とりあえず、見えてる坂をのぼってみようと思った。
人生というものの縮図がここにあります。8歳の時に、一つの人生における分水嶺的な出来事に直面してしまった、小三郎が向上心と誇りを持って生きることを選んでしまったことから、この物語は始まります。 詳しい筋書きは省きますが、人の世はなんと生きにくく、人の心とはなんと難しいものであるかを思い知らされます。そんなことで妬むのか!そんなことを根に持つのか!おまえまでもがやっかんでいるのか!人間通とでも呼ぶの... 続きを読む »
人生は重荷を背負って、上り坂を行くがごとし。
少年ころに目覚めた意識で、困難な人生に向かっていく姿に勇気づけられる。主人公のあまりのまじめさには、少し理想化しすぎていないかと感じたので、★ひとつ減らしましたが、弱気になった時に励まされる一冊だと思う。
読むのに随分と時間がかかってしまった。
幼いときから達観した主人公が今後どうなっていくか気になる。
つるがいいキャラクターだと思った。鼻持ちならない部分も多いけれど今後変わっていく気がする。
強い信念で下の身分から這い上がる主人公とサラブレッドで英才教育を受けたにも拘わらず落ちぶれていく兵部の対比が面白い。
リストラや会社の倒産に遭ったとき
POINT
変えようがないと思える現実も、自らの努力で少しずつ変えていける
難題にぶつかったときは、歴史の中に解を求める
苦しい経験を将来の力に変えられるかは自分次第
リストラや会社の倒産にあったとき
長い人生努力すれば挽回できる。
・変えようがないと思える現実も、自らの努力で少しずつ
変えていける
・難題にぶつかった時は、歴史の中に解を求める
・苦しい経験を将来の力に変えられるかは自分次第
正直、主人公がそこまで好きになれない‥‥嫌いでもないが。とりあえず設定説明だと思って後半に期待。人物の絡みは気になる。七とか、つるをとるかななえをとるかとか。
時は江戸時代、7万8千石の小藩の下級武士の子阿部小三郎8歳が、
屈辱をバネに一生懸命勉強して、城代家老にいたるまでを描いた作品。
予想以上に面白かった。あっという間に読んだ。

8歳にして人生の意味を見つけた三浦主水正の物語。





