ひとごろし (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101134208

感想・レビュー・書評

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  • 昔、NHKのラジオで日曜名作座という番組があり森繁久弥と加藤道子がひとごろしを朗読はしているのを聴いたのが初めでした。山本周五郎の作品は読後感がとてもよく、以後短編を中心に読んでました。味わい深いと思います。

  • 山本周五郎らしさのよくでた短編秀作。余韻を残す終わり方がまた良かった。

  • やっぱりどこか心がほっこりする話。もっと読破したくなる。殺すわけではなくて、他の方法でというのがいい。

  • 「 女は同じ物語 」が1番よかった。
    「 ひとごろし 」も良かった。
    別の作品も読んでみたい。

  • 映画も良かった。

  • 弱い武士だからこそ、弱いなりの戦い方があることを示した一作。

    藩で冴えない武士であった主人公が仇を討つため、剣豪に自分なりの戦い方で挑んでいく。
    卑怯といえばそれまでだが、力だけではなく、知恵を使って目的を果たすのも一つの手だと思った。

  • 裁判ものチックな「改訂御定法」が秀逸である.なぜ一介の侍に180両も貸し付けるのか,主人公が明らかにしようとしているのは何なのか?
    表題作の「ひとごろし」は,いかにも山本周五郎的なこっけいもの.

  • 「ひとごろし」
    上意討ちという武家物にはよくあるテーマなんだけど、ひと味違う良い出来。

    「裏の木戸はあいている」
    テーマは”無償の奉仕” 周五郎がたまに、というか後期に良くテーマにあげてるものなのかな。この命題は現代社会とか、自分の日々の生活に置き換えて考える価値があると思う。

    その他は、「女はおなじ物語」「改訂御定法」が良かった。

  • 滑稽もの、人情もの、などの短編集。江戸時代が筆者の血肉になっているのをつくづく感じます。

  • 『地蔵』という短編はアニメ化したら面白いのではないだろうか。アニメっぽい印象を受けた。
    あとは、『裏の木戸は開いている』がよかった。

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著者プロフィール

山本周五郎(やまもと しゅうごろう)=1903年山梨県生まれ。1967年没。本名、清水三十六(しみず さとむ)。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む(筆名はこれに由来)。雑誌記者などを経て、1926年「須磨寺付近」で文壇に登場。庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説などを発表。1943年、『日本婦道記』が上半期の直木賞に推されたが受賞を固辞。『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』など、とくに晩年多くの傑作を発表し、高く評価された。 

解説:新船海三郎(しんふね かいさぶろう)=1947年生まれ。日本民主主義文学会会員、日本文芸家協会会員。著書に『歴史の道程と文学』『史観と文学のあいだ』『作家への飛躍』『藤澤周平 志たかく情あつく』『不同調の音色 安岡章太郎私論』『戦争は殺すことから始まった 日本文学と加害の諸相』『日々是好読』、インタビュー集『わが文学の原風景』など。

「2023年 『山本周五郎 ユーモア小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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